注文住宅の値引き交渉と言えば、「難しそう…」「厚かましいと思われないかな?」と不安に感じる方も多いでしょう。
ズバリ
この記事では、注文住宅の値引き交渉の具体的な進め方について、以下の内容を解説します。
- 値引き交渉のやり方
- 値引き交渉を成功させるコツ
- 値引き以外で注文住宅の費用を削減する方法
- 注文住宅で値引き交渉をするデメリットと失敗事例
値引き交渉のデメリットや注意点まで解説するので、納得のいく価格で注文住宅を手に入れるために、ぜひ最後までご覧ください。
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Contents
1.注文住宅は値引きが可能!値引き交渉のやり方
- STEP1 【複数のハウスメーカーから見積もりを取る】
- STEP2 【契約直前のタイミングで、「比較している」ことを伝え、価格の3%~10%を目標に値引き交渉】
- STEP3 【値引き後に「無料サービス」を交渉】
【3つのポイント】
- 割高であれば値引き交渉は可能!ただ複数社の候補が必要
- 交渉するタイミングは「契約直前」、値引き目標額は「価格の3%~10%」
- 値引き後に「無料サービス」を交渉してみる
以下、重要なポイントについて解説します。
1-1. 割高であれば値引き交渉は可能!ただ複数社の候補が必要
まずは、複数のハウスメーカーから見積もりを取りましょう。
おおよその条件を同じにすると、どのプランが割高なのかどうかを把握しやすくなります。
また、値引き交渉の材料にもできます。
他のハウスメーカーよりも割安なプランを提示している場合であれば、すでに価格が低く抑えられていると考えられるため、値引きに対応できない可能性もあるでしょう。
1-2. 交渉するタイミングは「契約直前」、値引き目標額は「価格の3%~10%」
注文住宅の値引き交渉のタイミングは、契約直前がおすすめです。
また、値引きの目標金額の相場は、価格の3~10%程度です。
契約直前であればハウスメーカーや工務店側も早く契約を完了させたいという気持ちが強くなり、値引き交渉に応じてくれる可能性が高くなります。
ただし、契約後の値引き交渉は避けましょう。本契約後に値引きしてもらえる可能性はほぼありません。
追加工事については値引きができないことが一般的ですので注意しましょう。
交渉の際には、他社と比較していることをハウスメーカーの営業担当者に伝えましょう。
他社で提案された価格なども参考にして、値引き額を提示してくれる可能性があります。
なお、比較していることを伝えるときは、できるだけ坪単価やグレードなどが似ているハウスメーカーを提示すると良いです。
1-3.値引き後に「無料サービス」を交渉してみる
値引き交渉成立後に、無料で対応できそうなサービスをつけてもらえるように交渉してみましょう。
例えば、次のようなサービスをお願いできるかもしれません。
- 洗面所やキッチンなどに棚を作り付けてもらう
- ドアや窓、壁紙などのグレードを上げてもらう
- カーテン代を込みにしてもらう
いずれのサービスを交渉するときも、しつこくならないことに留意し、あくまでも良識の範囲でお願いするようにしましょう。
2.値引きを成功させる上級テクニック 4つ
- 「オプション」を使って値引き交渉を行う
- 極端な値引きを要求しない
- 決算前を狙う
- 土地も購入するなら建売住宅のほうが交渉しやすい
以下、それぞれのコツについて解説します。
2-1.「オプション」を使って値引き交渉を行う
注文住宅では、オプションが提案されています。
構造や標準仕様となっている部分に関しては値引き交渉できないことも多いですが、オプションなら値引きしてもらえる可能性があるので注目してみましょう。
また、値引きが難しいときは、オプションの追加という形で交渉することもできます。
例えば、どうしてもつけたいオプションは最初の時点でつけておき、「あったら良いな」程度のオプションに関しては値引き交渉のときにお願いしてみるとよいかもしれません。
2-2.極端な値引きを要求しない
極端な値引きを要求しないことも大切なポイントです。
値引きは、ハウスメーカーや工務店にとっては利益が減ることを意味します。
そのため大幅な値引きを要求すると、ハウスメーカーや工務店から建材などのグレードを下げることや設備を減らすことなどを提案される可能性があり、理想の住宅からかけ離れてしまうこともあります。
2-3.決算前を狙う
どの企業も決算前には営業成績を上げておきたいものです。
ハウスメーカーの決算前のタイミングに合わせて交渉することで、値引き交渉が成功しやすくなることがあります。
ハウスメーカーの中には、ホームページに決算期を掲載している企業もあるので、チェックしてみてください。
なお、大手ハウスメーカーは3月が本決算、9月が中間決算であることが多いです。
本決算と中間決算の前のタイミングに値引き交渉できるように、相談する時期や見積もりを取る時期を逆算しておきましょう。
2-4.土地も購入するなら建売住宅のほうが交渉しやすい
注文住宅と比べると、建売住宅のほうが値引き交渉しやすい傾向にあります。
特に売れ残っている期間が長い建売住宅であれば、販売会社側から値引きについて提案してくれることもあるでしょう。
土地も購入して注文住宅を建てようと考えている場合であれば、建売住宅も視野に入れて考えてみましょう。
ただし、建売住宅は全体の規格が決まっているため、注文住宅同様、大幅な値引きが難しいことを念頭に置いておきましょう。
このように、注文住宅の値引き交渉にはコツがあります。コツが理解できたら、早速あなたにぴったりのハウスメーカー・工務店を見つけ、建築プランの作成依頼をしてみましょう。
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3.注文住宅の費用を削減する値引き以外の方法 4つ
- ハウスモニターになる
- キャンペーンの時期を狙う
- 知人から紹介してもらう
- 建築プランを見直す
注文住宅の費用を抑える方法は、ハウスメーカーによる値引きだけではありません。
それぞれの方法について解説します。
3-1.ハウスモニターになる
モニターに登録することで割引を受けられることがあるので、営業担当者にハウスモニター制度はないか尋ねてみましょう。
ハウスメーカーによっても異なりますが、モニターに登録すると次のような対応を求められます。
- 建築後の一定期間、住宅見学会の舞台として利用される
- 屋内外の写真をハウスメーカーの資料(ホームページ、パンフレット)に用いられる
特に問題がないなら、モニター登録も検討してみましょう。
3-2.キャンペーンの時期を狙う
ハウスメーカーによっては、特定の設備を割引価格でつけられたり、建築費が割引になったりといったキャンペーンを開催することがあります。
決算前のタイミングで実施することも多いので、ぜひチェックしてみましょう。
3-3.知人から紹介してもらう
ハウスメーカーによっては紹介制度を実施していることがあります。
紹介制度とは、そのハウスメーカーで注文住宅を建てた人に紹介してもらうと、割引が受けられたりプレゼントを受け取れたりする制度です。
住宅を建てるハウスメーカーを決めた後で、知人や親戚などでそのハウスメーカーで注文住宅を建てた方がいないか調べてみましょう。
紹介制度は、紹介を受けた人だけでなく、紹介した人にとってもお得な制度です。
紹介した人もハウスメーカーから謝礼などを受け取れることが多いため、もし知り合いで該当する方がいる場合は積極的に声をかけて紹介してもらうようにしましょう。
3-4.建築プランを見直す
本契約を締結する前に、オプションやグレード、間取りを見直してみましょう。
実際に住んでみると「この設備はいらなかった」「こんなに広い部屋はいらなかった」と思う人も多いです。
住み始めてからの生活を鮮明にイメージしながら、「本当に必要なのか?」という点を吟味してみてください。
なお、あらかじめ、標準仕様だけで完成するスタンダードプランが理想に近いハウスメーカーを選んでおくと、建築費を抑えつつ理想の住宅を完成しやすくなります。
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4.値引き交渉の失敗事例
この章では、値引き交渉における失敗事例を解説します。
4-1.値引きを織り込んで予算計画を立てたが、値引きできずに予算を超えてしまった事例
【失敗事例】
あらかじめ提示されていた見積額は若干予算オーバーだったけど、値引きできると思ってそのまま契約した。
結局値引き交渉は成立せず、つけたかった設備を削ることになった。
【解説】
注文住宅は値引きが可能ですが、必ずしもすべてのケースにおいて値引きできるわけではありません。
最初から「この程度であれば値引きしてもらえるだろう」と値引き交渉が成功する前提でプランを立てると、値引きできなかった際に予算オーバーしてしまうので注意が必要です。
また、思うような値引きができなかった場合、最初からプランを立て直したり、場合によってはハウスメーカー探しからやり直したりする必要が生じます。
「値引きしてもらえたら良いな」程度の気持ちで値引き交渉に臨むようにしましょう。
4-2.値引き率だけで本契約先を決めてしまい、家そのものへの納得感も低くなってしまった事例
【失敗事例】
複数社から見積もりを取った結果、A社の値引き率が一番高く、お得に感じたので契約した。
値段はよかったが、もともとB社のデザインが好みで注文住宅に踏み切ったため、完成した今でも少し引きずっている…。
【解説】
値引き率だけで契約先を決めてしまうと、もともと希望していた住宅とは異なる住宅を選んでしまうことになりかねません。
家づくりは「どれだけ値引きできたか」ではなく、「どれだけ理想を実現し、住みやすい住宅を完成させたか」によって成功したかどうかが決まります。
値引き率だけではなく、こだわりたいポイントを実現できているか、納得できるプランを予算内で提案してくれたかなどを総合的に判断してハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
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この記事のポイント まとめ
- STEP1 【複数のハウスメーカーから見積もりを取る】
- STEP2 【契約直前のタイミングで、「比較している」ことを伝え、価格の3%~10%を目標に値引き交渉】
- STEP3 【値引き後に「無料サービス」を交渉】
- 割高であれば値引き交渉は可能!ただ複数社の候補が必要
- 交渉するタイミングは「契約直前」、値引き目標額は「価格の3%~10%」
- 値引き後に「無料サービス」を交渉してみる
交渉はやり方やタイミングがとても重要です。
詳しくは「1注文住宅は値引きが可能!値引き交渉のやり方」で解説しています。
値引き交渉を成功させるコツは大きく以下の4つです
- 「オプション」を使って値引き交渉を行う
- 極端な値引きを要求しない
- 決算前を狙う
- 土地も購入するなら建売住宅のほうが交渉しやすい
「ハウスメーカーの決算前のタイミングに合わせて交渉する」など、注文住宅の値引きを成功させるコツを紹介しています。
詳しくは「2.値引きを成功させる上級テクニック 4つ」を参考にしてください。
以下が値引き以外で注文住宅の費用を抑える方法です。
- ハウスモニターになる
- キャンペーンの時期を狙う
- 知人から紹介してもらう
- 建築プランを見直す
費用削減を実現するために、上記の方法も検討しましょう。
それぞれの方法についての詳細は「3.注文住宅の費用を削減する値引き以外の方法 4つ」で紹介しています。
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