注文住宅は値引き交渉に対応してもらえることがあります。
ただし、あまり極端な値引きを要求すると、思うような結果にならないことがあるので注意が必要です。
そこでこの記事では、注文住宅の値引き交渉の具体的な進め方について、以下の内容を解説します。
- 値引き交渉のタイミング・相場
- 値引き交渉のやり方
- 値引き交渉を成功させるコツ
値引き交渉のデメリットや注意点まで解説するので、納得のいく価格で注文住宅を手に入れるために、ぜひ最後までご覧ください。
家を買うと決めたときに、まずやるべきことが知りたい方は「家を買う」の記事もご覧ください。
Contents
1.注文住宅は値引きが可能!交渉のタイミング・相場は?
注文住宅は値引きが可能なことがあります。
しかし、交渉のタイミングを間違えると値引きに応じてもらえないことや、相場を理解せずに極端な値引きを求めると失敗することもあるので注意が必要です。
一般的に、工務店よりもハウスメーカーのほうが値引き要求に応えてくれることが多く、また、値引き率も高い傾向にあります。
この章で値引き交渉のタイミングと相場を理解し、値引き交渉を成功させましょう。
1-1.注文住宅の値引き交渉をするタイミング
注文住宅の値引き交渉は、契約直前がおすすめです。
契約直前であればハウスメーカーや工務店側も早く契約を完了させたいという気持ちが強くなり、値引き交渉に応じてくれる可能性が高くなります。
反対に、間取りや設備などを決める段階での値引き交渉はおすすめできません。
交渉のタイミングが早すぎると、グレードの低い設備や建材を勧められたり、間取りや住宅の外観・内装の変更を提案されたりするため、値段には満足できても住宅そのものには満足できない可能性があります。
また、契約後のタイミングではハウスメーカーや工務店側は値引き交渉に応じる必要がありません。
値引き交渉は、正しいタイミングで行うようにしましょう。
1-2.注文住宅で値引きできる金額の相場はどれぐらい?
注文住宅で値引きできる相場は、3~10%程度です。
3,000万円の住宅の場合、100万~300万円程度が値引き対象
注文住宅は価格が大きいため、数%の値引きでも多額の節約につながります。
値引きで浮いた分は、家具やカーテンなどの内装を充実させるために使うことができるでしょう。また、引っ越し代や、建て替えの場合であれば仮住まい費用などに充当することもできます。
このように、注文住宅の値引き交渉が成功すれば、より満足度の高いマイホームに仕上がるでしょう。
とはいえ、「やはり値引き交渉は難しそう…」「厚かましいと思われないかな?」と不安に感じる方も多いでしょう。
もちろん、最初から納得のいく費用に収まれば、それに越したことはありません。
ハウスメーカーや工務店はそれぞれ得意分野が異なるため、同じような住宅プランでも見積り額が大きく異なるケースが多々あります。
まずは、自分たちの予算に見合ったハウスメーカー・工務店を見つけるのが重要です。
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2.注文住宅の値引き交渉のやり方【3つのステップ】
注文住宅の値引き交渉は、次の3つのステップで進めていきます。
- 複数のハウスメーカーから見積もりを取る
- 比較していることを伝えて具体的に値引きを行う
- 値引き後に「無料サービス」を交渉してみる
それぞれのステップについて見ていきましょう。
2-1.複数のハウスメーカーから見積もりを取る
まずは、複数のハウスメーカーから見積もりを取りましょう。
おおよその条件を同じにすると、割高なのかどうかを把握しやすくなります。
他のハウスメーカーよりも割安なプランを提示している場合であれば、すでに価格が低く抑えられていると考えられるため、値引きに対応できない可能性があるでしょう。
2-2.比較していることを伝えて具体的に値引きを行う
プランが気に入ったハウスメーカーが複数あるときは、率直に他社と比較していることをハウスメーカーの営業担当者に伝えましょう。
他社で提案された価格なども参考にして、値引き額を提示してくれる可能性があります。
なお、比較していることを伝えるときは、できるだけ坪単価やグレードなどが似ているハウスメーカーを提示すると良いです。あまりにも価格に差があるときや、グレードやデザインなどが違いすぎるときは、ライバルとはならないため値引きに応じてもらえない可能性があります。
2-3.値引き後に「無料サービス」を交渉してみる
値引き交渉成立後に、無料で対応できそうなサービスをつけてもらえるように交渉してみましょう。
例えば、次のようなサービスをお願いできるかもしれません。
- 洗面所やキッチンなどに棚を作り付けてもらう
- ドアや窓、壁紙などのグレードを上げてもらう
- カーテン代を込みにしてもらう
いずれのサービスを交渉するときも、しつこくならないことに留意し、あくまでも良識の範囲でお願いするようにしましょう。
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同じような費用でも、ハウスメーカーによって資金計画の項目は異なるため、「A社は〇〇込みで総額を出しているのに、B社には含まれていない」というケースが多々あります。
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3.注文住宅の値引きを成功させるコツ
注文住宅で値引きに成功するためには、コツを押さえて交渉することが必要です。
- 「オプション」を使って値引き交渉を行う
- 極端な値引きを要求しない
- 決算前を狙う
- 土地も購入するなら建売住宅のほうが交渉しやすい
それぞれのコツについて解説します。
3-1.「オプション」を使って値引き交渉を行う
注文住宅では、オプションが提案されています。
構造や標準仕様となっている部分に関しては値引き交渉できないことも多いですが、オプションなら値引きしてもらえる可能性があるので注目してみましょう。
また、値引きが難しいときは、オプションの追加という形で交渉することもできます。
例えば、どうしてもつけたいオプションは最初の時点でつけておき、「あったら良いな」程度のオプションに関しては値引き交渉のときにお願いしてみるとよいかもしれません。
3-2.極端な値引きを要求しない
極端な値引きを要求しないことも大切なポイントです。
値引きは、ハウスメーカーや工務店にとっては利益が減ることを意味します。
そのため大幅な値引きを要求すると、ハウスメーカーや工務店から建材などのグレードを下げることや設備を減らすことなどを提案される可能性があり、理想の住宅からかけ離れてしまうこともあります。
3-3.決算前を狙う
どの企業も決算前には営業成績を上げておきたいものです。
ハウスメーカーの決算前のタイミングに合わせて交渉することで、値引き交渉が成功しやすくなることがあります。
ハウスメーカーの中には、ホームページに決算期を掲載している企業もあるので、チェックしてみてください。
なお、大手ハウスメーカーは3月が本決算、9月が中間決算であることが多いです。
本決算と中間決算の前のタイミングに値引き交渉できるように、相談する時期や見積もりを取る時期を逆算しておきましょう。
3-4.土地も購入するなら建売住宅のほうが交渉しやすい
注文住宅と比べると、建売住宅のほうが値引き交渉しやすい傾向にあります。
特に売れ残っている期間が長い建売住宅であれば、販売会社側から値引きについて提案してくれることもあるでしょう。
土地も購入して注文住宅を建てようと考えている場合であれば、建売住宅も視野に入れて考えてみましょう。
ただし、建売住宅は全体の規格が決まっているため、注文住宅同様、大幅な値引きが難しいことを念頭に置いておきましょう。
このように、注文住宅の値引き交渉にはコツがあります。
事前に注文住宅のプロに相談しておけば、値引き交渉のタイミングや注意点についてもしっかり教えてもらえるので、積極的に相談しておきましょう。
HOME4U 家づくりのとびらなら、ハウスメーカー出身の専門アドバイザーに相談できるため、値引き交渉しやすいタイミング・コツはもちろん、住宅プランごとの値引きの費用相場まで教えてもらいながら資金計画を立てることができます。
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4.注文住宅で値引き交渉をするデメリットと失敗事例
注文住宅の値引き交渉には、デメリットが生じることもあります。
この章では、値引き交渉においてどのような失敗が想定され、デメリットとなりうるのかを、事例を挙げて解説します。
4-1.必ずしも値引きできるわけではない
あらかじめ提示されていた見積額は若干予算オーバーだったけど、値引きできると思ってそのまま契約した。
結局値引き交渉は成立せず、つけたかった設備を削ることになった。
注文住宅は値引きが可能ですが、必ずしもすべてのケースにおいて値引きできるわけではありません。
最初から「この程度であれば値引きしてもらえるだろう」と値引き交渉が成功する前提でプランを立てると、値引きできなかった際に予算オーバーしてしまうので注意が必要です。
また、思うような値引きができなかった場合、最初からプランを立て直したり、場合によってはハウスメーカー探しからやり直したりする必要が生じます。「値引きしてもらえたら良いな」程度の気持ちで値引き交渉に臨むようにしましょう。
4-2.値引き率だけで本契約先を決めると後悔する
複数社から見積もりを取った結果、A社の値引き率が一番高く、お得に感じたので契約した。
値段はよかったが、もともとB社のデザインが好みで注文住宅に踏み切ったため、完成した今でも少し引きずっている…。
値引き率だけで契約先を決めてしまうと、もともと希望していた住宅とは異なる住宅を選んでしまうことになりかねません。
家づくりは「どれだけ値引きできたか」ではなく、「どれだけ理想を実現し、住みやすい住宅を完成させたか」によって成功したかどうかが決まります。
値引き率だけではなく、こだわりたいポイントを実現できているか、納得できるプランを予算内で提案してくれたかなどを総合的に判断してハウスメーカーを選ぶようにしましょう。
5.注文住宅で値引き交渉をする際の注意点
実際に注文住宅の値引き交渉をするときは、次のポイントに注意しましょう。
- 契約後の値引き交渉は避ける
- 追加工事の値引きは不可
それぞれのポイントについて解説します。
5-1.契約後の値引き交渉は避ける
本契約後に値引きしてもらえる可能性はほぼありません。
変更契約という形で応じてくれる可能性はありますが、基本的に変更契約するのは「追加工事が発生した」「設備や資材のグレードを上げた」などの増額によるケースがほとんどです。
そのため、値引きに応じて減額するために変更契約する確率は、極めて低いといえます。
ただし、仮契約の時点であれば、値引きに応じて減額してもらうことは可能です。値引きを希望するときは、本契約前に交渉するようにしましょう。
5-2.追加工事の値引きは不可
本契約を締結した後で、追加工事を依頼することがあるかもしれません。
ハウスメーカーにとって追加工事は売り上げ増につながるので歓迎すべきことですが、工事の内容によってはすでに発注した資材などをキャンセルすることにもなり、キャンセル料などが発生してあまり利益が出ないこともあります。
そのような事情から、追加工事に関しては値引きができないことが一般的です。値引き交渉しやすくするためにも、設備や資材、間取りなどを熟慮してから本契約を結ぶようにしましょう。
6.値引き以外で注文住宅の費用を削減する方法
注文住宅の費用を抑える方法は、ハウスメーカーによる値引きだけではありません。
費用削減を実現するためにも、次の方法を利用できないか検討してみましょう。
- モニターになる
- キャンペーンの時期を狙う
- 知人から紹介してもらう
- 建築プランを見直す
それぞれの方法について解説します。
6-1.ハウスモニターになる
モニターに登録することで割引を受けられることがあるので、営業担当者にハウスモニター制度はないか尋ねてみましょう。ハウスメーカーによっても異なりますが、モニターに登録すると次のような対応を求められます。
- 建築後の一定期間、住宅見学会の舞台として利用される
- 屋内外の写真をハウスメーカーの資料(ホームページ、パンフレット)に用いられる
特に問題がないなら、モニター登録も検討してみましょう。
6-2.キャンペーンの時期を狙う
ハウスメーカーによっては、特定の設備を割引価格でつけられたり、建築費が割引になったりといったキャンペーンを開催することがあります。
決算前のタイミングで実施することも多いので、ぜひチェックしてみましょう。
6-3.知人から紹介してもらう
ハウスメーカーによっては紹介制度を実施していることがあります。
紹介制度とは、そのハウスメーカーで注文住宅を建てた人に紹介してもらうと、割引が受けられたりプレゼントを受け取れたりする制度です。
住宅を建てるハウスメーカーを決めた後で、知人や親戚などでそのハウスメーカーで注文住宅を建てた方がいないか調べてみましょう。
紹介制度は、紹介を受けた人だけでなく、紹介した人にとってもお得な制度です。紹介した人もハウスメーカーから謝礼などを受け取れることが多いため、もし知り合いで該当する方がいる場合は積極的に声をかけて紹介してもらうようにしましょう。
6-4.建築プランを見直す
本契約を締結する前に、オプションやグレード、間取りを見直してみましょう。
実際に住んでみると「この設備はいらなかった」「こんなに広い部屋はいらなかった」と思う人も多いです。
住み始めてからの生活を鮮明にイメージしながら、「本当に必要なのか?」という点を吟味してみてください。
なお、あらかじめ、標準仕様だけで完成するスタンダードプランが理想に近いハウスメーカーを選んでおくと、建築費を抑えつつ理想の住宅を完成しやすくなります。
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まとめ
注文住宅は値引き交渉することができます。
上手に交渉すれば、理想の住宅を予算よりも少ない金額で建てられる可能性もあるでしょう。
ただし、値引き交渉をするときは、あくまでも「値引きできたら良いな」程度の気持ちで臨むことが大切です。ハウスメーカーや工務店では、すでに値引きが難しい状態で見積もりを提案していることがあります。
気持ちのよい家づくりのためにも、無理な要求は控えるようにしましょう。
この記事のポイント
注文住宅の値引き交渉は、契約直前がよいでしょう。
ハウスメーカーが値引き交渉に応じてくれる可能性が高くなります。
詳しくは「1-1.注文住宅の値引き交渉をするタイミング」で解説しています。
注文住宅で値引きできる相場は、3~10%程度です。
3,000万円の住宅の場合には、100万~300万円程度の値引きが可能になることもあります。
詳しくは「1-2.注文住宅で値引きできる金額の相場はどれぐらい?」をご覧ください。
「4.注文住宅で値引き交渉をするデメリットと失敗事例」では、以下のような失敗事例を紹介しています。
『あらかじめ提示されていた見積額は若干予算オーバーだったけど、値引きできると思ってそのまま契約した。
結局値引き交渉は成立せず、つけたかった設備を削ることになった。』
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