住宅ローンの失敗実例10パターン!知っておきたい知識と回避する方法は?

住宅ローン みんなの失敗実例10選!

注文住宅を建てる際には、住宅ローンを利用する人が多いでしょう。

一般的に住宅ローンは借入額が大きく返済期間も長いため、慎重に契約しなければ思わぬところで失敗し、後悔するケースもあり得ます。

この記事では、失敗しない注文住宅の住宅ローンに関して、以下の内容を解説します。

この記事でわかること
  • 住宅ローンでよくある失敗実例10選
  • あらかじめ知っておきたいポイント
  • 失敗を回避するための方法

ぜひ最後までご覧いただき、住宅ローンの契約に活かしてくださいね。

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住宅ローンを組む際の全体像を把握しておきたい方は「住宅ローンの流れ」の記事もご覧ください。

1.住宅ローンのよくある失敗とは?10の実例をご紹介

住宅ローンのよくある失敗とは? イメージ人生において、住宅ローンを借りる機会はそう多くありません。
何度も利用するものではないからこそ、失敗して後悔することもあるでしょう。

まずは、注文住宅の住宅ローンで特によくある10の失敗例と、どうすれば失敗を回避できたのかについて解説します。

失敗実例(1)固定金利と変動金利の選び方を間違えた

固定金利を選んだが、こんなにも超低金利時代が続くなら変動金利にしておけばよかった…。

住宅ローンの金利には、固定金利型変動金利型の2つのタイプがあります。

住宅ローン金利のタイプと特徴
タイプ 特徴
固定金利型
  • 借りた時点で総利息額を計算できる
  • 金利が高い
変動金利型
  • 借りた時点では総利息額を計算することができない
  • 金利が低い

固定金利型(フラット35)は、借りた時点で総利息額を計算できるため、返済計画が立てやすいですが、変動金利型より金利が高めのことが多いです。

一方、変動金利型は、借りた時点では総利息額を計算することができません。
そのため返済計画は立てづらくなりますが、最初に設定されている金利は固定金利型よりも低めのため、途中で金利が大きく変わることがなければ、総利息額を抑えることが可能です。

ただし、変動金利型を選んだ方は、「いつ金利が変わるか気になって仕方がない。固定金利型を選んでおけば、金利の変化に一喜一憂しなくて済んだのに」と後悔することもあるでしょう。

どちらの金利タイプにしようか迷ったら、最初のうちは固定金利型、数年後から変動金利型の固定期間選択型を選択するという手段もあります。
それぞれの金利型のメリットと注意点を比較し、自分に合うタイプを選ぶようにしましょう。

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失敗実例(2)年収が下がって返済が厳しくなった

会社の経営悪化からボーナスが減り、年収が減少。月々の返済が全体的に少し厳しくなってしまった…。

住宅ローンの契約をするときに、毎月の返済額やボーナス時の返済額についても決定します。

しかし、住宅ローンの返済期間は長いため、途中で収入状況が変わることもあるでしょう。
年収が下がったときには、既定額の返済が難しくなることもあるかもしれません。

住宅ローンの契約をするときは、「余裕があるときは繰り上げ返済をする」ということを前提に、無理なく支払える返済額に設定しましょう。

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失敗実例(3)返済額が多すぎて家計に余裕がなくなった

早めに住宅ローンを返してしまおうとしたが、子どもの習い事で家計の支出が増えて余裕がない。

住宅ローンの総利息額を抑えるためには、できる限り毎月多額を返済し、繰り上げ返済なども実施して、短期間で完済することが必要です。

しかし、毎月の返済額やボーナス時の返済額をあまりにも多額に設定してしまうと、家計に余裕がなくなり、生活を楽しめなくなることがあります。

無理なく返済できる金額に設定、余裕があるときだけ繰り上げ返済をするようにし、暮らしを圧迫しない資金計画を立てましょう。

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失敗実例(4)返済期間が長すぎて老後資金に響いた

少しずつ返そうと返済期間を長めに設定して、余裕があるときに返済額を増やそうとしたが、すっかり忘れており、結局、退職金を使って完済することになった。

毎月の返済額を無理なく返済できる金額に設定することは大切ですが、あまりにも少ない金額に設定すると返済期間が長引いてしまいます。

定年退職を迎え、現役時代と比べて収入が少なくなったときにまで住宅ローンの返済が続くと、老後生活が厳しいものとなるかもしれません。

また、定年退職前に住宅ローンを完済できる場合でも、毎月の返済額が多すぎて貯金をする余裕がなく、老後資金を貯められないという問題が生じることがあります。

返済期間と返済額のバランスを考え、老後資金に響かない住宅ローンを組み立てましょう。

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失敗実例(5)事前審査の後に車をローン購入し、本審査が通らなかった

住宅ローンの仮審査を受けた後に車をローン購入したせいで、その後の本審査に通らなかった。借入金額が少なくなってしまい、足りない分は両親に借りることになった…。

住宅ローン審査では、返済負担率が確認されることが一般的です。

返済負担率とは年収に占める返済額の割合のことで、住宅ローンだけでなく利用しているローンすべての返済額から計算されます。

事前審査と本審査の間に車などをローンで購入すると、そのローンの返済額も含めて返済負担率が計算されるため、事前審査に通っても本審査に通らないということになりかねません。
住宅ローンの審査を受けるときは、他のローンの新規契約は避けるほうが無難でしょう。

また、住宅ローンの本審査に通過できない場合に備えて、売買契約の際に住宅ローン特約に加入することも大切です。住宅ローン特約に加入していない場合、住宅ローン審査に落ちたときに手付金が返還されないことがあります。

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失敗実例(6)頭金の金額が適切でなかった

子どもの教育資金として貯めていた預金を頭金に使ってしまった。その後、住宅ローンを返しながらなんとか貯金をしているが、今も足りるかどうかが不安で後悔している。

住宅ローンを組む際、頭金の金額も悩むところです。
頭金が多すぎると貯金が減り、急な出費などに備えることが難しくなります。

反対に頭金が少なすぎるとローンで借りる金額が増え、毎月の返済負担も増えてしまうでしょう。特に20代のマイホーム購入の場合は、年収や貯金の少なさから設定が難しいと感じる方は多いです。

現在だけでなく将来的なライフスタイルの変化にも目を向けて、適切なバランスを家族でよく話し合いましょう。

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失敗実例(7)諸費用・手数料が思ったよりもかかった

貯金額はすべて頭金に使えると思ったが、諸費用の支払いで少なくなり、想定よりも住宅ローンの負担が増えてしまった…。

住宅を購入するときには、土地代や住宅の建築費以外にも、住宅ローンの手数料や手付金、中間金、印紙税などさまざまな諸費用がかかります。

これらの費用は現金で請求されることもあるため、頭金を出し過ぎると対応できないかもしれません。

貯金が少ないときは、諸費用も住宅ローンに組み込むこともありますが、住宅ローンに組み込むと借入額が増え、返済負担が高くなるので注意が必要です。

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失敗実例(8)団体信用生命保険に加入しなかった

団信に入らなかった主人が亡くなり、返済を引き継ぐしか道がなかった。

団体信用生命保険(団信)に加入するためには、金利を上乗せする形で保険料を支払うことが必要です。

健康状態によっては加入できないこともあるため、団体信用生命保険に加入しないという選択をする方もいますが、団体信用生命保険に加入しない場合、住宅ローン返済期間中に借入者が死亡や高度障害状態になったときに残債の支払いを免除される「支払い免除特約」が適用されません。

もしものことが起こったときのためにも、団体信用生命保険に加入しておくほうがよいでしょう。

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失敗実例(9)ペアローンを組んだが、妻が退職することになった

子育てによって妻が退職することになり、返済負担が一気に増えた。現在は妻の退職金を使って、なんとか返済しているが、これから新しく返済計画を立てる必要がある。

ペアローンとは、夫婦がそれぞれ住宅ローンを組み、お互いの連帯保証人になる形態のローンです。

夫婦のどちらかが返済中に退職して収入がなくなり、返済できなくなると、もう一方に返済義務が生じます。
また、相手の代わりに住宅ローンを支払った場合、返済額が年間110万円を超えるときには贈与税が課せられる可能性もあります。

返済期間中、共働きを続けることが明確ではないときは、ペアローンは避けるほうがよいでしょう。

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失敗実例(10) 住宅ローン減税(住宅ローン控除)の手続きを忘れた

住宅ローン減税の手続きに確定申告が必要だと知らなかった。

住宅ローン減税(住宅ローン控除)の適用条件を満たす場合は、住宅ローンを利用した年の翌年に確定申告をする必要があります。

手続きを忘れると、住宅ローン控除が適用されません。忘れずに手続きをするようにしましょう。

もし忘れた場合は、所得税に関しては5年以内であれば確定申告を行うことで還付を受けられます。
ただし、住民税は、申告の時期を過ぎて手続きをすると還付が受けられないこともあるので注意が必要です。

以上が、住宅ローンでよくある失敗です。

どのような住宅ローンを組むにせよ、まずは無料のHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスで実際の資金計画を複数比較してみましょう。

スマホやパソコンから簡単にあなたの予算に合ったハウスメーカー・工務店がピックアップできるうえ、ハウスメーカー・工務店があなたのために作成した住宅プラン(資金計画含む)を手に入れることができます。

具体的な費用をイメージしながら検討できるため、予算オーバーや家を建てた後の家計を圧迫するリスクを抑えながら資金計画を立てることができますよ。

迷うことがあればコーディネーターや注文住宅のプロに無料で相談しながら、効率よく現実的な資金計画を立てていきましょう。

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2.住宅ローンで失敗する前に!知っておきたいワンポイント知識

住宅ローンで失敗する前に!知っておきたいワンポイント知識 イメージ住宅ローンでの失敗を回避するため、あるいは住宅ローンの失敗した際に成功を取り戻すため、知っておきたいポイントを解説します。

ぜひ参考にして、満足度の高い住宅ローン契約を実現してください。

2-1.住宅ローンは「借り換え」ができる

住宅ローンで失敗したと感じたときは、「借り換え」も検討してみましょう。

借り換えとは別の住宅ローンで資金を借り、現在利用中の住宅ローンを完済・解約することです。
新たにローン審査を受けて契約するため、金利タイプや毎月の返済額などを変えることもできます。

ただし、借り換えをするときは、借り換え先の金融機関に支払う手数料や登記費用などもかかる点に注意しましょう。
現在の住宅ローンの金利と借り換え後の金利があまり変わらないときは、手数料を含めると支払い額が増えてしまう可能性もあります。

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2-2.ネット銀行は金利が低い傾向にある

少しでも金利が低い住宅ローンを探している方は、ネット銀行も視野に入れてみてはいかがでしょうか。

ネット銀行は比較的金利が低い傾向にあります。

複数の金融機関に問い合わせ、条件のよい住宅ローンを選ぶようにしましょう。

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2-3.シングルマザー・シングルファーザーは公的貸付も検討しよう

20歳未満の子どもがいるシングルマザーやシングルファーザーは、母子父子寡婦福祉資金貸付金制度も検討してみましょう。

母子父子寡婦福祉資金貸付金制度の中には住宅資金向けの融資もあり、200万円を上限として借りることができます。

保証人がいる場合は無利子、保証人がいない場合でも年1.0% の低金利で借りられるので、お住まいの自治体の福祉担当窓口に相談してみましょう。

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3.住宅ローンの失敗を回避する方法

住宅ローンの失敗を回避するための方法を3つ紹介します。

住宅ローンの失敗を回避する方法
  • 住宅ローンについての知識を習得する
  • 無理のない返済計画を立てる
  • 頭金と借入額のバランスを考える

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

3-1.住宅ローンについての知識を習得する

まずは注文住宅の住宅ローンについて学ぶことが必要です。

ローンの申し込み方や審査、返済などについて知っておくと、失敗を回避しやすくなるでしょう。

なお、家を新築したい場所に家が建っている場合には、建て替えのローンについて知る必要があります。

3-2.無理のない返済計画を立てる

毎月の返済額を、無理なく返済できる金額に設定することも大切です。

住宅ローンの返済が遅れると、場合によっては住宅そのものを失うことにもなりかねません。

返済期間が長引かないように意識しつつも、無理のない返済額に設定しましょう。

3-3.頭金と借入額のバランスを考える

頭金が多すぎると貯金が減り、諸費用や万が一の支出に備えられなくなります。

しかし、借入額が多すぎると毎月の返済額が増えたり、返済期間が長引いたりすることもあるかもしれません。

頭金と借入額のバランスを考えて、ローン契約を締結しましょう。

住宅ローンで失敗しないためには、まず無料のHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスで、あなたが建てたい家の費用相場を確認することが大事です。

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まとめ

住宅ローンの失敗を回避するためにも、住宅ローンについて学び、失敗例を知っておくことが必要です。

それではおさらいです。

この記事のポイント

注文住宅の住宅ローン失敗実例は?

この記事では、以下の失敗実例をはじめ、計10個の失敗実例を紹介しています。

  • 固定金利と変動金利の選び方を間違えた
  • 年収が下がって返済が厳しくなった
  • 返済額が多すぎて家計に余裕がなくなった 他

詳しくは「1.住宅ローンのよくある失敗とは?10の実例をご紹介」をご覧ください。

シングルマザーが住宅ローンで失敗しないためには?

20歳未満の子どもがいるシングルマザーやシングルファーザーは、母子父子寡婦福祉資金貸付金制度を検討してみましょう。

詳しくは「2-3.シングルマザー・シングルファーザーは公的貸付も検討しよう」で解説しています。

「固定金利」の住宅ローンを選んだ失敗談は?

固定金利を選んだ結果、以下のように後悔したという声がありました。

『固定金利を選んだが、こんなにも超低金利時代が続くなら変動金利にしておけばよかった…。』

詳細は「失敗実例(1)固定金利と変動金利の選び方を間違えた」で解説しています。


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