
平屋の二世帯住宅を検討するうえで、気になるポイントといえば間取りではないでしょうか。親と子の同じ住宅に住む各世帯のが暮らしやすい住まいを実現するためには、間取りの工夫が大切です。二階建てではなく平屋で二世帯住宅を建てるメリットやポイントも押さえておきましょう。
- 平屋の二世帯住宅における5つの間取り例
- 二世帯住宅の種類と建築費用相場
- 二世帯住宅を平屋で建てるメリット
- 二世帯で暮らしやすい平屋のポイント
ぜひ参考にして、親世帯も子世帯も暮らしやすい平屋の二世帯住宅を建てましょう。
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快適な二世帯住宅の間取りに関する情報を集めている方は「二世帯住宅の間取り」もご覧ください。
1.二世帯住宅平屋の間取り例5選
平屋の二世帯住宅を建てようと思ったら、間取りのアイデアをいくつか知っておきましょう。間取り例を見ることで、「うちもこのような風にしたい」「これは少し嫌かも……」という思いが生まれ、理想の家のイメージが明確になるでしょう。
以下では平屋の二世帯住宅の間取り例を5つ紹介します。家族の動線や使い方をイメージしながら、ぜひじっくり目を通してください。
1-1.【生活動線の良さを実現】二世帯住宅平屋の間取り
生活動線の良さを実現できる、平屋の二世帯住宅の間取り例です。
上記の例では共有スペースであるLDKや水回りを中央に配置し、西側に親世帯、東側に子世帯を分けています。寝室やダイニングは各世帯で別に設けているため、家族の団欒などではプライベートな時間を確保できます。
家族の多い二世帯住宅でも各々が動きやすいよう、水回りキッチン・脱衣所・洗面所は回遊できる間取りです。洗面所と脱衣所にはそれぞれに出入り口を設け、それぞれを別の家族が使う場合に一緒のタイミングとならないように配慮しています。
トイレは各世帯に1つずつあるため、忙しい朝の時間に混込み合う可能性は低いでしょう。
LDKではキッチンとダイニングテーブルが横並びとなっており、料理や大人数での食事がしやすい設計です。リビングと和室は連結させて使えるため、親戚が多く集まる機会にも使いやすくなっています。
▶【生活動線】に配慮した平屋の二世帯住宅間取りを叶える方法を漫画でチェック
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1-2.【ライフスタイルの変化に対応】二世帯住宅平屋の間取り
主寝室と3つの洋室があり、ライフスタイルや家族構成の変化に対応できる、平屋の二世帯住宅の間取り例です。洋室の1つは扉を取り除くことでLDKと連結できるため、広々とした家族の空間を確保できます。
こちらの間取りも、LDKを中央に配置し、左右に寝室や洋室が設けられているパターンです。主寝室を親世帯、3つの洋室を子世帯が使うことで、各世帯のプライバシーを確保できるでしょう。家族が集まる時間も、一人で過ごす時間も大切にできる間取りです。
キッチンとランドリースペース・脱衣所、洗面所は一直線に並んでいます。水回りの家事を効率よく進められるでしょう。ランドリースペース・脱衣所への出入り口は2つあるため、家族が入浴する際でも家事動線を妨げない設計になっていますません。
▶【ライフスタイルの変化】に配慮した平屋の二世帯住宅間取りを叶える方法を漫画でチェック
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1-3.【中庭のある左右分離型】二世帯住宅平屋の間取り
大きな中庭を設けて親世帯と子世帯を左右に分離させた、平屋の二世帯住宅の間取り例です。
建物の内部はつながっていないものの、屋根はつながっています。2棟をつなげる屋根の片側は、車が4台とめられるインナーガレージです。もう片側には石通りの通路を設け、ソファセットを置いて家族がゆったりと過ごせるスペースを作りました。
親世帯と子世帯が完全に分離しているため、お互いのプライバシーを保てるでしょう。生活のサイクルが違っても、互いに気をつかうことのない暮らしが可能です。
中庭やガレージによって、お互いの気配を感じられる程よい距離感を実現しています。玄関は同じ方角向にあり、各世帯を行き来しやすいため、何かあったときでも安心です。
▶【中庭のある左右分離型】平屋の二世帯住宅間取りを叶える方法を漫画でチェック
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1-4.【子供部屋は一人一部屋】二世帯住宅平屋の間取り
平屋の二世帯住宅でありながら、子供部屋をしっかりと設けた間取り例です。
共有スペースは中央の和室のみで、玄関やリビング、水回りは世帯ごとに確保されています。普段の生活は別々でもお互いの気配を感じられるため、何かあったときや急用の場合でも安心の間取りです。
親世帯と子世帯をつなぐ和室は、各世帯のリビングにつながっています。来客用の寝室にする場合は、どちらの世帯の来客であっても不自由なく使えるでしょう。和室はどちらの世帯からも鍵をかけられるため、来客時のプライバシーも確保できます。
浴室やトイレは各世帯で離れています。夜中や朝方に使っても、もう一方の世帯の家族の眠りを妨げたり迷惑をかけたりする心配は少ないでしょう。二世帯住宅で心配される動線の重なりを気にすることなく、親世帯と子世帯それぞれが快適に暮らせる設計です。
▶【子供部屋】に配慮した平屋の二世帯住宅間取りを叶える方法を漫画でチェック
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1-5.【程よい距離感をキープ】二世帯住宅の平屋の間取り
玄関や水回りは共有しても、家族の個室を確保できるため、程よい距離感を保てる平屋の二世帯住宅の間取り例です。
洋室と2つの寝室、子供部屋の計4部屋があり、個人のプライバシーをしっかり確保できます。玄関を入って正面を親世帯、左側を子世帯とすることで、各世帯が分離していなくてもそれぞれのスペースを分けられます。
キッチンとパントリー、さらに洗面所・脱衣所・浴室と一直線に並んでいるため、水回りの家事もスムーズにできます。洗面所の入り口はパントリー側と廊下側の2つあるため、家族の多い二世帯住宅でも動きやすい間取りです。
南側のリビングは明るく、外とのつながりがあり広々としています。大人数であってもくつろげる、家族団欒のスペースとなるでしょう。
▶【程よい距離感】に配慮した平屋の二世帯住宅間取りを叶える方法を漫画でチェック
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以上のように、二世帯住宅の平屋の間取りはさまざまなプランが考えられます。
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2.知っておきたい二世帯住宅の基礎知識
二世帯住宅には完全分離型・完全共有型・部分共有型の3種類があります。種類によって建築費用もさまざまです。
以下では二世帯住宅の種類ごとの特徴と費用相場を紹介します。費用を抑えて快適な二世帯住宅を建てるためのポイントも知っておきましょう。
2-1.二世帯住宅の種類は3種類
二世帯住宅は、以下の3種類に大きく分類できます。
完全分離型 | 親世帯と子世帯で居住空間のすべてを分ける方法 |
完全共有型 | 親世帯と子世帯が1つの同じ住居で暮らす方法 |
部分共有型 | 親世帯と子世帯が家の一部分を共同で使う方法 |
「完全分離型」では各家庭のプライバシーを確保しながら、必要なときにはすぐに顔を合わせられます。玄関やキッチン、浴室などが各世帯に1つずつ必要であるため、建築費用は高くなる傾向にあります。
「完全共有型」では玄関やキッチン、浴室などはすべて共用するため、プライバシーの確保が難しいと感じる方もいるかもしれません。しかし、完全分離型のように2世帯分の部屋や設備を用意する必要がないため、建築費用は抑えやすい方法です。
「部分共有型」は、完全分離型と完全共有型の間にあるものといえます。共有する空間のパターンは、玄関のみ、玄関とリビング、水回りなど家によって異なります。どの空間を共有するかについて、親世帯と子世帯でしっかりと話し合っておきましょう。
2-2.二世帯住宅の費用相場
二世帯住宅の建築にかかる費用は、以下のように種類によって異なります。
タイプ | 費用相場 |
---|---|
完全分離型 | 3,000万円~5,400万円 |
完全共有型 | 1,800万円~3,600万円 |
部分共有型 | 2,400万円~4,500万円 |
完全分離型は3つの種類の中で、費用がかかりやすい傾向にあります。世帯ごとに玄関や居室、水回りなどを作る必要があるためです。
完全共有型であれば、建築費用を抑えて建てられます。同時に、完成後の光熱費やメンテナンス費用の削減も目指せます。
共有スペースを増やすことで、部分共有型でも費用の削減が可能です。とくに、浴室や洗面所、キッチンなどの水回りを共有スペースにすれば、配管工事の費用が抑えられるでしょう。
また、平屋では基礎1階部分の延床面積が広くなりやすいるため、同じ延床面積の二階建てに比べると基礎工事や建築にかかる費用が高くなる傾向にあります。費用を抑えるためには、建材や設備のグレードをリーズナブルなものにする、シンプルな設計にするなどの方法が有効です。
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3.二世帯住宅を平屋で建てるメリット
二階建てではなく平屋で二世帯住宅を建てるメリットは、以下の通りです。
- バリアフリーで大人も子供も暮らしやすい
- シンプルな構造で耐震性が高い
- 家族のコミュニケーションがとりやすい
平屋は構造上、幅広い年齢の家族が暮らす二世帯住宅に適しており、安全面にも優れています。以下では、それぞれのメリットを掘り下げて紹介します。
3-1.バリアフリーで大人も子供も暮らしやすい
平屋には階段を設ける必要がなく、バリアフリーを実現しやすい点がメリットの1つです。
段差の少ない設計によって、転落や転倒によるケガのリスクを軽減できます。高齢の親世代はもちろん、小さな子供にとっても安全な住宅となるでしょう。
将来のことを考えてバリアフリーな平屋にしておけば、親世代が高齢になってもリフォームの必要がありません。玄関をスロープにする、車いすが通れる幅にするなどして備えておくと、親世帯・子世帯とともに安心です。
3-2.シンプルな構造で耐震性が高い
平屋は正方形や長方形などのシンプルな構造であり、二階建てのような高さがないため、高い耐震性を確保しやすいです。
シンプルな構造の平屋では、地震によって建物にかかる力が地面へ分散されます。平屋は二階建てに比べると高さがないため揺れが伝わりにくく、2階部分の重さがないぶん住宅への負担を抑えられます。
こうした耐震性の高さは、家族が安心して暮らすためのポイントの1つです。
3-3.家族のコミュニケーションがとりやすい
お互いの気配を感じやすく、コミュニケーションがとりやすいことも、平屋の二世帯住宅におけるメリットです。距離が近いことで、親子間のコミュニケーションだけでなく、祖父母と孫のコミュニケーションもとりやすくなるでしょう。
完全共有型や部分共有型であれば、日常的に家族のふれあいができます。完全分離型であっても、家族がつい出たくなるような庭や屋外のスペースを設けることで、適度なコミュニケーションが可能です。困りごとが発生した場合でも、お互いに頼りやすい距離感を実現できるでしょう。
4.二世帯が暮らしやすい平屋を建てるためのポイント
家族が快適に過ごせる二世帯住宅を平屋で建てるためには、以下のポイントがあります。
- 中庭を活用する
- プライバシーに配慮する
- 防犯対策のための工夫をする
二世帯住宅は家族とはいえ異なる世帯が暮らすため、空間の使い方やお互いへの配慮が重要です。家族が安心・安全に暮らすための対策も欠かせません。それぞれのポイントを、以下で詳しく紹介します。
4-1.中庭を活用する
中庭を設けることで、窓からの採光や通風が可能です。上空から見てコの字型やロの字型にすれば、外部の視線をさえぎりながら快適に過ごせる中庭を確保できます。
中庭は家族が集まる場となり、暮らしの距離感は保ったままコミュニケーションができるでしょう。各世帯の住空間を分ける役割も期待できるため、プライバシーを確保してお互いに気持ちよく過ごせる環境を作れます。
4-2.プライバシーに配慮する
家族とはいえ、お互いのプライバシーへの配慮は必要です。リビングを中央に配置し、家族の部屋同士が隣接しないようにすることで、個人の場と家族の場を緩やかに分けられます。
親世帯と子世帯で、寝ている時間と帰宅・入浴時間が重なる場合もあるでしょう。音によってもう一方の世帯の生活を妨げることのないようにしたいものです。必要に応じて、玄関や浴室の配置を工夫することや、防音対策を行うことも検討しましょう。
4-3.防犯のための工夫をする
二階建てに比べて面積が広く窓の多い平屋では、防犯のための工夫が不可欠です。1階のみの平屋では、侵入者が窓に近づきやすく、侵入経路となる窓も多い傾向にあるためです。
不審者が侵入できないよう窓のサイズを小さくする、補助鍵を設けるなどして対策しましょう。防犯ガラスや防犯フィルムの使用、監視カメラの設置も効果的です。
二世帯住宅では家族が多いため、各々が窓を開けたあとに鍵を閉め忘れる可能性も高まります。寝る前や外出時の戸締りをしっかりと確認するとともに、家族で防犯意識を高めることも大切です。
まとめ
平屋の二世帯住宅の間取りには、世帯同士の距離感や使い勝手を考えたさまざまな種類があります。平屋で二世帯住宅を建てる際は、完全分離型・完全共有型・部分共有型の3種類を検討しましょう。
世帯・家族の快適な距離感や、家事動線を考えて、各世帯が納得する間取りのパターンを検討する必要があります。
二世帯住宅の種類によって、建築費用も異なります。共有できるスペースとできないスペースについてしっかりと話し合い、後悔しない二世帯住宅の平屋を建てましょう。
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