
この記事では、おすすめ玄関引き戸メーカー5社の提示を中心に、「開き戸と迷ったときの決め方」といった基本的事項から、「玄関引き戸にした家の良い点、悪い点」の想定事例まで幅広く網羅して紹介しています。
- おすすめ玄関引き戸メーカー5社
- 引き戸と開き戸と迷った時の決め方
- 玄関引き戸のメリット・デメリット
- 玄関引き戸を選んだ人の想定事例
おすすめ設備について知りたい方は「注文住宅の設備」もご覧ください。
Contents
1.玄関引き戸でおすすめのメーカー5社
玄関引き戸で家を作る際におすすめのメーカー5社をご紹介いたします。
1-1. LIXIL
- 断熱・防犯性能を重視する方
- 長期保証を付けたい方
<特徴>
LIXILの引き戸は和風のものから洋風のものまで6つのシリーズを取り揃え、各バリエーションから細かなデザインを選べます。
断熱、防犯などの性能も充実しており、長期保証を付けることも可能です。
ホームページに豊富にイメージ写真が載っているので理想の引き戸を探しやすいのが特徴です。
実際のショールームだけでなくオンラインショールームもあるため、気軽に相談ができるでしょう。
公式HP:LIXIL玄関引戸一覧
1-2. YKK AP
- 最新の引き戸に興味のある方
- 欲しい引き戸がはっきりしている方
<特徴>
YKK APの引き戸は顔認証で施解錠できる新時代の自動ドアからベーシックなものまで、和風・洋風合わせて6種から選ぶことができます。
2枚連動障子やバリアフリーなど、細かな要望に応えるラインナップもあるため目的に応じた引き戸が見つけやすいことが特徴です。
ホームページの「おうち de ショールーム」にてデザイン・カラー・機能性からお気に入りの玄関を探せるでしょう。
公式HP:YKK AP玄関引戸一覧
1-3. 三協アルミ
- 防火の引き戸に興味がある方
- カラーシミュレーションを色々したい方
<特徴>
三協アルミの引き戸は伝統和風のものから機能性が高いものまで、全部で9種用意されています。
中でも国土交通大臣認定の防火スライディングドアやスマートフォンを使って施開錠できる引き戸など、機能性の高い商品がラインナップされていることが特徴です。
ホームページには豊富な施行例が載っており、カラーシミュレーションが可能なため引き戸のイメージがつきやすいです。
また、全国5カ所(東京・名古屋・富山・大阪・福岡)にショウルームを設けています。
公式HP:三協アルミ 玄関引戸一覧
1-4. 大和屋
- 天然木の引き戸にしたい方

出典:大和屋株式会社
<特徴>
大和屋は自然素材を使った商品を販売している会社です。
天然木を使っているものであるため表情豊かな暖かみのある引き戸を求めている方にピッタリと言えます。
引き戸は1種類のみですが、表面材を3種類より選ぶことができ、オプションでソフトクローズ機能を付けられることも可能です。
公式HP:大和屋 木製玄関引き戸
1-5. ユダ木工
- 職人による手作りのものが好きな方
- ヒノキが好きな方
<特徴>
ユダ木工株式会社はすべて職人によるハンドクラフトの木製ドアを販売している会社です。
引き戸は「MIYAMA桧玄関引き戸シリーズ」の5つのタイプから選べます。
材料は国産ヒノキ材で、ヒマワリ油ベースのドイツ製自然塗料を採用。高い技術力での高断熱も実現しています。
塗装色は6色あるためお好みのものを作ることが可能です。
公式HP:ユダ木工株式会社 MIYAMA桧玄関引き戸シリーズ
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2.玄関引き戸の特徴&開き戸と迷ったときの決め方
玄関引き戸の主な特徴と、開き戸と迷ったときの決め方を解説いたします。
2-1.玄関引き戸の特徴
玄関引き戸の特徴は以下のとおりです。
- 開閉が抜群にしやすく、バリアフリーに適している
- 断熱性・防犯性は向上しつつある
- 主に4種類の形状と3種類の材質から選べる
玄関引き戸の最大の特徴・メリットは「開閉のしやすさ」です。
取っ手を必ずつかんでいなくても、扉の前に荷物を置いていても自在に開けることが出来ます。
また、開き戸に比べて開閉口が広くとれるのでバリアフリーにも適しており、メーカーによっては車いすの方のためのオプションがついていることもあります。
従来引き戸は開閉のためにレールや溝を設置する必要があるため、扉の上下に隙間が生じてしまうので断熱性に弱く、また壁や扉と扉の間に隙間が生じることから、防犯性にも心配があると言われてきました。
しかし、現在は断熱性に優れた引き戸が数多く販売されています。
防犯性に関してもディンプルキーや脱着サムターン、鎌鍵といった技術で対策されているため、開き戸に比べて大きく劣るということはありません。
2-2.開き戸と迷ったときの決め方
決め方はズバリ!
開けやすさでは、引き戸は圧倒的に開き戸に勝ります。
簡単に開けっ放しにしておけるため、荷物の運搬にも便利です。
「とにかく開けやすさが大事」という方であれば、引き戸以外に選択肢はないでしょう。
また、開けやすさというメリットをふまえたうえで、引き戸または開き戸を選ぶべき人は以下のとおりです。
引き戸/ 開き戸 |
判断ポイント |
---|---|
引き戸を 選ぶべき人 |
|
開き戸を 選ぶべき人 |
|
3.玄関引き戸の種類と材質
玄関引き戸を種類と材質、2つの観点からご紹介いたします。
3-1.玄関引き戸の種類
玄関引き戸には主に以下の4種類があります。

形状 | 特徴 | 価格帯 |
---|---|---|
引き違い戸 | 最もスタンダードなタイプで、2枚建てが多く、両方の戸を自由に動かせる。 | 安いものからある |
片引き戸 |
左右の一方にドアを動かすタイプの引き戸。 ドアを引き込むのは玄関中側・外側のどちらのタイプもある。 |
相場通りか、相場より高い |
引き分け戸 | 4枚建てで最も外側の二枚を固定し(FIX部分)、中央の二枚の引き戸から出入りする。 | かなり高い |
引き込み戸 |
壁に引き戸が入るので、スペースをあまりとらずに広い開口部を得ることが可能。 3枚建てで2枚を引き込むものや、作りとしては引き分け戸と同じだが、その固定部分を壁側に引き込む両引き込み戸などがある。 |
相場通りか、相場より高い |
3-2.玄関引き戸の材質
玄関引き戸の素材には「アルミ製」「木製」「ガラス製」の3種類があり、それぞれの特徴やメリット・デメリットは以下のとおりです。
材質 | 主な特徴 | メリット・ デメリット |
---|---|---|
アルミ製 | 玄関ドアの主流の素材。軽くて耐久性にも優れており、デザインも豊富。 |
【メリット】 【デメリット】 |
木製 | 断熱性が高く、温かみのある外見 |
【メリット】 【デメリット】 |
ガラス製 |
片開き戸で固定部分(FIX部分)がガラス、またはドア自体にガラスが細工されているもの。 全面ガラスは玄関扉では防犯や機能上ほとんどみかけない。 |
【メリット】 また、採光性に優れており、暗くなりがちな玄関を一気に明るくする 【デメリット】 |
4.玄関引き戸のメリット・デメリット
玄関引き戸のメリット・デメリットと、デメリットの対策方法について、詳しく解説いたします。
以下はメリット・デメリット一覧です。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
4-1.玄関引き戸のメリット解説
まずは玄関引き戸にするメリットから解説します。
- 開閉が楽
- ドアを開けっぱなしにしておける
- 玄関ポーチが広く使える
- 開き戸に比べて段差が少ない
- 扉によるケガが少ない
【メリット1】 開閉が楽

開閉が楽なのは、玄関引き戸の大きなメリットのうちの一つです。
扉の前に荷物を置いていても、手がふさがっていても、簡単に開閉できます。
後ろに下がって開ける必要がないので、車いすの方にもおすすめです。
また、強風が吹いている場合、開き戸だと扉が煽られて強くしまったり、開ける際に重たくなったりしますが、引き戸はそのようなことはなく、労力が要りません。
【メリット2】ドアを開けっぱなしにしておける

大きなものの搬入する際、開き戸だと誰かが扉を押さえておく、ドアストッパーをかませるなどの煩わしい作業が必要になります。
引き戸の場合、ただ開けっぱなしておけばいいだけなのでとても簡単です。
【メリット3】玄関ポーチが広く使える

引き戸では開き戸に必要な前後の開閉スペースを必要としないため、玄関ポーチが広く使えます。
スペースを有効活用したいなら、引き戸をおすすめします。
【メリット4】開き戸に比べて段差が少ない

開き戸に比べて段差が少ないので、出入りが楽になります。
ご高齢の方や、ベビーカー、車いすをご利用の方にうれしいポイントです。
【メリット5】扉によるケガが少ない

開き戸でよくあるのが、子供が蝶番部分に指を詰める事故です。
また、扉の向こうに人がいるのに気づかずに開けてしまい、思い切りぶつかってしまったという話もよく聞きます。
引き戸なら、そのようなことはありません。
子どもが扉を閉じる際に指を挟む可能性はゼロとは言えませんが、「ソフトクローズ」という勢いよく開けてもゆっくりと閉まる機能付きの引き戸もありますので、対策は可能でしょう。
4-2.玄関引き戸のデメリット解説&対策方法
玄関引き戸のデメリット4つとその対策方法を詳しく解説いたします。
デメリット一覧 | デメリットの対策方法一覧 |
---|---|
断熱性・気密性に劣る | 元から気密性の高い商品を買うか、後からでも上げることが可能。 |
防犯性に劣る | 元から防犯性の高い商品を買うか、鍵、防犯ガラスなどの防犯グッズを施す。 |
間口を広く確保しなくてはいけない | 引き込み戸であれば外壁や内壁のスペースを利用して設置できる可能性がある。 |
開き戸よりも価格が高い | 基本的にそういわれているが、玄関ドアは開き戸も引き戸もピンキリで、一概には言えない。 |
【デメリット1】断熱性・気密性に劣る

玄関引き戸の最大のデメリットは、開き戸に比べて気密性に劣ることです。
引き戸の特性上、開閉のためにレールや溝を設置する必要があるため扉の上下に隙間が生じてしまうので、風が通りやすく、音漏れもしやすくなっています。
<対策>
製品選びの時点である程度対策可能です。
また、気密性を上げるピンチブロックを取り付けることで高い効果が期待できます。
手軽な対策としては、引き戸を外してテープを張るだけでも多少の改善が見込めます。
【デメリット2】防犯性に劣る

引き戸は「戸と壁が重なる部分に隙間がある」などの理由から、開き戸に比べて防犯性にやや劣ると言われています。
<対策>
防犯では以下の3点を頭に置いておくとよいでしょう。
- 元から防犯性能の高い商品を選ぶ
- ガラスを付けるなら防犯ガラスに
- 鎌鍵などの防犯性の高い鍵を複数取り付ける
基本的に大手のメーカーなら引き戸の弱点を把握しているため、開き戸に劣らないような防犯対策はしてあります。
【デメリット3】間口を広く確保しなくてはいけない

開き戸の場合、扉一枚分と少しのスペースがあれば取り付けが可能ですが引き戸の場合は左右に開閉するので、少なくとも扉二枚分と少しのスペースがなければ取り付けが出来ません。
<対策>
引き込み戸であれば外壁や内壁のスペースを利用して設置できる可能性があります。
「狭めの間口で取り付けたい」という要望を、メーカーに伝えてみるとよいでしょう。
【デメリット4】開き戸よりも価格が高い

基本的に間口を大きくとらなければならない上にレールや溝などの部品が多くなるので、引き戸は開き戸よりも価格が高いと思われています。
<対策>
玄関ドアの価格はピンからキリまであるため、メーカーによっては引き戸の方が開き戸よりもずっと安いところがあります。
したがって、これは明確なデメリットとはならないでしょう。
メリットとデメリットを踏まえ、理想のマイホームの引き戸について悩む方も多いのではないでしょうか。
失敗しないためには複数ハウスメーカーの資料を入手、比較検討することが大切です。
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この記事のポイント まとめ
- LIXIL
- YKK AP
- 三協アルミ
- 大和屋
- ユダ木工
詳細は「1.玄関引き戸でおすすめのメーカー5社」で解説しています。
引き戸と開き戸で迷った場合は「どれくらい開けやすさを重視するか」で判断するとよいでしょう。
その他にも、以下のようなポイントを基準とすると、選びしやすいです。
引き戸/ 開き戸 |
ポイント |
---|---|
引き戸を 選ぶべき人 |
|
開き戸を 選ぶべき人 |
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詳細は「2-2.開き戸と迷ったときの決め方」をご覧ください。
玄関引き戸のメリット・デメリットは以下のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
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詳細は「4.玄関引き戸のメリット・デメリット解説」をご覧ください。
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