マンション売却で重要なのが業者選びです。失敗しないためには、マンション売却の実績や営業担当者の対応から、自身に合った業者を見極める必要があります。
本記事では、マンション売却業者選びの6つのポイントのほか、仲介と買取の違い、高く売るコツも解説しています。ぜひリサーチする際の参考にしてください。
- マンション売却業者選びのポイント
- マンション売却業者「大手」と「中小」の違い
- マンションを高く売るためのコツ
マンションの売却について基礎から詳しく知りたい方は『マンション売却の流れ』も併せてご覧下さい。
Contents
1.マンション売却業者選びのポイント
マンション売却業者を選ぶ際は、以下6つのポイントを押さえておくと失敗を避けられます。
- マンション売却の実績が豊富にあるか
- 売りたいマンションがあるエリアに精通した業者か
- 依頼先の営業担当者が熱心で親身になってくれるか
- 査定額の根拠を明確にしてくれるか
- 広告活動を積極的に取り組んでいるか
- 口コミの低評価に対する対応が丁寧か
具体的にどのようなポイントを見て判断すべきなのか、詳しく解説します。
1-1.マンション売却の実績が豊富か
マンション売却業者は「マンション売却実績が豊富な会社」に絞って探しましょう。不動産会社によって、得意とする物件種別は異なります。
例えば、「一戸建て売却の実績が豊富」「土地売却のみ対応している」といった会社に依頼してしまうと、知見不足でスムーズな売却や条件の良い買い手を見つけることは難しい でしょう。
不動産会社のホームページを見れば、売却実績や得意とする物件種別の傾向がおおよそ把握できます査定を依頼する前に確認してください。
1-2.売りたいマンションのエリアに精通しているか
マンション売却を依頼する不動産会社の担当者が「売りたいマンションのエリアに精通しているか」は、売却価格や期間に直接影響します。
マンションはエリアによって、価格相場や需要などに大きな差があるため、エリアの特色を把握していなければ効果的な広告活動を行うことはできないでしょう。
また不動産会社は、一般的にエリア周辺の開発状況や今後予測される価格推移などから売り出し価格を設定します。しかし、エリアに精通していなければ適正価格を算出することができないかもしれません。
エリア外、あるいはオンラインだけで活動している不動産会社の場合、地域密着型の営業スタイルでないことも多く、エリアの特色を深く理解するのは難しいといえます。
そのため、所有する物件があるエリアに店舗がある不動産会社を選ぶことが大切です。併せて、営業担当者の対応からエリアに精通しているかをチェックしてください。
1-3.営業担当者が熱心で親身になってくれるか
エリアの知見や査定結果だけでなく、営業担当者が熱心かつ親身に対応してくれるかも確認しましょう。
マンション売却は時間をかけて取り組んでいくため、営業担当者の対応や姿勢は売却活動に影響します。
マンションの売り出し期間中は、不動産会社がチラシのポスティング、インターネット広告への掲載などを行って内覧申し込みの獲得を目指します。
しかし、広告活動に消極的な営業担当者だと、なかなか買い手が見つからず、最悪の場合、売却できない恐れがあります。
営業担当者には、査定を依頼する時から積極的に質問し、親身になってくれるかを確認しましょう。
1-4.査定額の根拠を明確にしているか
不動産会社から受け取る査定額の根拠が明確かを確認することも重要です。
不動産会社ごとに独自の査定基準を設けているため、重要視するポイントに違いがあります。査定額を比較すると100万円以上の差が生じることも珍しくありません。そのため、査定額の根拠を質問して、「妥当な査定額なのか」「信頼できる不動産会社か」を判断 してください。
査定額の根拠が正しいのかを判断するためにも、必ず複数社へ査定を依頼して査定結果を比較しましょう。
不動産会社に査定を探す依頼するなら、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」 がおすすめです。
「不動産売却 HOME4U」はエリアや物件の情報を入力するだけで、適切な不動産会社を複数ピックアップしてくれますし、その中から最大6社まで査定を依頼できます。
複数社への査定依頼は「不動産売却 HOME4U」をご活用ください。
1-5.広告活動に力を入れているか
マンションの売り出しが始まると、不動産会社は広告活動を開始します。
前述のとおり、不動産会社の広告活動にはチラシのポスティングやネット広告、情報サイトへの情報公開などさまざまな方法があり、積極的に広告活動を行うほど、内覧件数は増え成約につながりやすくなります。
したがって、広告活動に力を入れてくれる不動産会社を選ぶことが大切です。広告活動に対して消極的な不動産会社を選んでしまうと、マンションを探している方に売り出し情報を周知することができず、内覧件数も伸びません。
不動産会社の広告活動に対する取り組みを知る最も簡単な方法は、直接質問することです。実際に行う広告活動についてはもちろん、広告活動が成約につながった事例について質問し、その不動産会社が、広告活動にどれだけ注力しているかを見極めましょう。
1-6.口コミの低評価に対する対応が丁寧か
不動産会社への口コミもマンション売却業者を選ぶ一つの指標です。特に、低評価な口コミに対して丁寧な対応がされているかを確認してください。
不動産会社の口コミは高評価な内容が多く100%信頼できるとはいえません。しかし、低評価への回答をチェックすることで、その会社の対応姿勢が分かります。
また、口コミの投稿数が多いほど依頼者がたくさんいると考えられるため、人気や実績を兼ね備えている会社である可能性が高いでしょう。
以上のようなポイントを押さえながら、マンション売却業者選びの参考にしてください。
2.マンション売却業者は「仲介」「買取」の2種類
マンション売却業者には、大きく分けて「仲介」と「買取」の2種類があります。
仲介と買取では、売却先や成約方法、売却期間などマンション売却の流れが大きく異なります。ここでは、それぞれの違いを分かりやすく解説します。
2-1.高く売るなら「仲介」で売却
不動産仲介は、不動産会社が売主と買主の間に入って不動産取引を行います。
仲介の場合は不動産会社が買い手を見つけてくれるため、買主が営業活動を行う必要はなく、相場に近い金額で売却できる可能性があります。
ただし、販売活動や契約手続きなどを自身で行わない分、成果報酬として不動産会社に仲介手数料を支払わなければなりません。
また、売却準備から販売活動、売買契約などを経て物件の引渡しが完了するまで約3ヶ月~6ヶ月かかります。
したがって、仲介は「時間をかけてでも高く売りたい」という方に向いているといえます。
2-2.早く売りたいなら「買取」で売却
高値で売却するよりも「早くマンションを売りたい」という方は、買取で売却することをおすすめします。
買取は売却先が不動産会社なので、販売活動や内覧を行う必要がなく、最短で1週間~1ヶ月程度での売却が可能です。仲介で断られてしまった物件も、買取対応してくれる可能性があります。
ただし、買取の売却相場は仲介の7~8割程度になる ため、高値で売却したい方には不向きです。
また、買取に対応している不動産会社は仲介ほど多くないため、買取対応しているかを調べる必要があります。
よって、短期間でマンションを手放したい方や、仲介を断られた場合、買取を検討しましょう。
3.マンション売却業者は「大手」と「中小」どちらを選ぶべき?
マンション売却業者は、「大手」と「中小」でも特徴が異なり、一概に「どちらを選ぶべき」といえません。
人気エリアにあるマンションであれば購入需要も高いため、大手中小問わずどちらに依頼しても売却できる可能性は高いでしょう。
しかし、ただ売却するだけでなく「より高く売りたい」となれば、マンション売却業者が持つ集客力や知名度、地域との密着性などによって、結果が変わります。
2つの違いは4章で詳しく解説しますが、大手には知名度や広告活動にかけられる予算が大きいなどの強みがあります。
対して、中小のマンション売却業者には、知名度はそれほどなくても、地域密着型で大手にはない情報を持っていたり、地元の顧客を抱えていたり、大手にはない強みを持っていることが多いです。
そのため、自身が所有するマンションの条件によって「大手と中小どちらが適しているか」を判断することが望ましい といえます。
4.大手のマンション売却業者を選ぶメリット・デメリット
大手のマンション売却業者に依頼すると、以下のようなメリットとデメリットがあります。
- メリット:知名度が高いので買い手が集まりやすい
- メリット:広告活動がしやすい
- デメリット:仲介手数料の値引きが難しい
大手のマンション売却業者の特徴をしっかり押さえておきましょう。
メリット1:知名度が高いと買い手の情報を集めやすい
大手のマンション売却業者の最大の強みは、知名度の高さです。
知名度が高いほど買い手を集めやすくなる ほか、全国規模の会社であれば情報が入ってくるスピードも早いです。
物件を売り出した後は「いかにして内覧の問い合わせを増やすか」が課題です。条件が悪くなかなか買い手がつかない物件は、大手が持っている知名度を活かした集客力が頼りになるでしょう。
ただし、大手といってもさまざまで、全国規模の会社もあれば「関西のみ」あるいは「西日本」といった特定のエリアで影響力を持つ会社もあります。
したがって、自身が売りたい物件があるエリアに店舗があるかを確認することが大切です。
メリット2:広告活動がしやすい
大手で知名度がある不動産会社ほど、広告宣伝にかけられる資金に余裕があり、広告活動しやすいです。
インターネット広告やチラシを作成してポスティングするなど、あらゆる広告手段を活用して買い手に周知することができ、効率よく買い手を集められるのも大手のマンション売却業者の強みといえます。
デメリット:仲介手数料の値引きが難しいこと
大手の場合は仲介手数料の値引き交渉をすることが難しいでしょう。
全店舗一律で料金設定されていることが多いため、店舗独自あるいは売主の希望に合わせて値引き対応することは基本的にできない 仕組みになっているのです。
一方、中小の不動産会社の場合、仲介手数料の値引き交渉が可能なケースもあります。仲介手数料の費用が気になる方は、中小の不動産会社に相談してみるとよいでしょう。
5.中小のマンション売却業者を選ぶメリット・デメリット
大手に対して、中小には以下のようなメリット、デメリットがあります。
- メリット:地域密着型で大手にはない情報を持っている
- メリット:地元顧客を抱えている可能性がある
- デメリット:仲介手選ぶマンション売却業者によって実力差がある数料の値引きが難しい
大手との違いを比較しながら解説します。
メリット1:地域密着型で大手にはない情報を持っている
中小のマンション売却業者の最大の強みは、「地域密着型」であることです。地元の情報に精通していることから、売主に対するアドバイスも的確である可能性が高いでしょう。
例えば、エリアならではの生活環境や交通面の利便性、また過去の売却経験から買主を惹きつけるようなアピールポイントをアドバイスしてくれるかもしれません。
地元の不動産会社だからこそ築ける独自の情報網は、売却活動を行ううえで大きな後押しになるでしょう。
メリット2:地元の顧客を抱えている場合がある
地域密着型なので、地元住民で何度も不動産取引を担当している顧客がいたり、大手では扱っていない地元の地主が所有する不動産を扱っていたりするケースもあります。
中小の不動産会社は、販売実績や知名度で成り立っているというよりも、顧客との信頼関係で成り立っている部分が大きい ため、売主は安心して売却を任せることができるでしょう。
デメリット:選ぶ会社によって実力差がある
地域密着型は販売活動を行ううえで大きな強みになりますが、会社によって実力差がある点に注意が必要です。
大手とは異なり、少人数で運営している会社も多いため、物件の条件や内容によっては十分に対応してもらえないことがあります。
また、十分な広告費を確保している会社もあれば、広告費が少ない会社もあり、買い手からの問い合わせ件数などにも差が生じやすいです。
とはいえ、中小でも大手に負けない広告力を持つ会社はありますので、中小の不動産会社を選ぶ際は、どのような広告活動を行っているのかを確認しましょう。
6.マンションを高く売るためのコツ
マンションを高く売りたい方は、一括査定サイトを活用して大手と中小の両方に査定を依頼しましょう。
そのうえで、買い手から値引き交渉されることを想定して、売り出し価格を少し高めに設定することが重要です。
この章では、大手・中小それぞれのポイントや、価格設定する際の注意点を解説します。
6-1.大手と中小の両方に一括で査定を依頼する
大手と中小ではそれぞれにメリットとデメリットがあるため、両方に査定を依頼しましょう。
査定結果だけではなく、先述した大手と中小それぞれの特徴から、自身がイメージする売却活動に近く、良い条件での売却が実現できるほうを選ぶことが大切です。マンション査定のシミュレーションを利用して、おおまかな査定価格を把握することもおすすめです。
大手と中小の両方に依頼するなら、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」を活用しましょう。
「不動産売却 HOME4U」はインターネットを介した一括査定サービスで、必要情報を一度入力するだけで、複数の不動産会社に査定を依頼することができます。
「不動産売却 HOME4U」は査定数累計55万件、全国2,300社もの不動産会社と提携しており、エリアや物件の情報から、適切な不動産会社を複数ピックアップします。
また、業界最大手のNTTデータグループが運営しているため、情報のセキュリティ面も安心です。
一括査定サイトで査定を依頼するなら、ぜひ「不動産売却 HOME4U」をご活用してみてください。
6-2.値引き交渉を前提に売り出し価格は高めに設定する
マンション売却では、一般的に買い手から値引き交渉されることを考慮して、少し高い売り出し価格を設定します。
相場通りの売り出し価格に設定してしまうと、値引き交渉をされた場合、損をしてしまうかもしれません。住宅ローンの返済に支障をきたす可能性もあります。
とはいえ、相場からかけ離れた高い価格を設定してしまうと、買い手がつかず売れ残るリスクもあります。
したがって、不動産会社とよく相談しながら、相場よりも一割程度高い価格を設定すると良いでしょう。
まとめ
マンション売却業者選びのポイントについて解説しました。
マンション売却業者を選ぶ際は、マンション売却の実績が豊富でエリアに精通している不動産会社かを確認することが大切です。営業担当者の対応や広告活動がどのように行われているのかも併せてチェックしましょう。
物件を売り出す際は、値引き交渉を前提に相場よりも一割程度高い価格を設定することも大切です。
また、マンション売却業者を選ぶ前に、「仲介」と「買取」の違いや「大手」と「中小」それぞれのメリット、デメリットついても押さえておきましょう。
マンションを少しでも高く売りたい方は、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U」 を活用して複数社に査定を依頼しましょう。
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