タンクレストイレで後悔しない!知っておくべきメリット・デメリットや後悔事例、注意点など大公開

タンクレストイレ 後悔しないためにチェックすべきことは?

スッキリとしたデザインと手入れのしやすさ、節水効果などから、近年タンクレストイレが人気を集めています。

しかし、「タンクレストイレにして後悔した」という意見もあり、従来のトイレにするかタンクレストイレにするか、迷っている方も多いでしょう。

本記事では、タンクレストイレのメリット・デメリットや費用相場、後悔しないための対策方法や設置して後悔した事例に加えて、どのような方に向いているかなどを詳しく解説しています。

この記事でわかること
  • タンクレストイレの特徴2つ
  • タンクレストイレを設置した場合のメリット・デメリット&後悔しないための対策
  • 実際にタンクレストイレを設置した際に後悔したこと

水をタンクに溜めて排水するタンク式トイレと、タンクをなくし水道管と直接つないで排水するタンクレストイレでは、価格をはじめさまざまな特徴が異なります。

<トイレの種類と特徴の比較>
タンク式トイレ タンクレストイレ
本体価格が安い ×
本体の大きさ
手洗い器の有無 ×
節水効果
停電時の使用
2階以上での使用
部品交換・修理 ×
掃除のしやすさ
連続での使用 ×

この記事を読んでメリット・デメリットなどを考慮し、後悔のないように「新築時にタンクストイレを設置するかどうか」を判断してください。

タンクレストイレをおすすめしたい方

  • トイレを広く使いたい方
  • トイレ掃除を楽にしたい方
  • 節水効果を高めたい方
  • スタイリッシュなデザインが好きな方

タンクレストイレをやめたほうがいい方

  • 停電時にトイレが使いにくいのが嫌な方
  • 一戸建ての2階以上にタンクレストイレを設置しようとしている方
  • トイレにかかる初期費用・修理費用を節約したい方
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Contents

1.タンクレストイレとは

タンク式トイレ
タンクレストイレ

タンクレストイレは、名前のとおり便器の後ろの貯水タンクがないトイレです。

スッキリとしたデザインでトイレ内を省スペース化できるため人気が高く、1993年にTOTOから誕生して以来、複数のメーカーからタンクレストイレが発売されています。

一般的なタンクが付いているトイレは洗浄に貯水タンクの水を使いますが、タンクレストイレは便器が水道に直結しており、水道の水圧を利用して洗浄します。

また、フタの自動開閉や自動洗浄の機能など、さまざまな機能が付いているものが多いのも特徴です。

タンクレストイレは注文住宅において、オプション仕様として注文できることが多いです。

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2.タンクレストイレにして後悔する方が多い理由

タンクレストイレにして後悔する人が多い理由

デザイン性が高いタンクレストイレですが、設置したあとに後悔したという声が多く聞こえる設備の一つです。
タンクレストイレに後悔した理由として、こちらの5つがあげられます。

  • 停電時に水が流れない
  • 水圧が弱いと設置できない
  • 手洗い部分が付いていない
  • 本体価格が高い
  • 故障しても部品交換ができず修理費用が高い

上記のとおり、災害時の不安や設置場所の制限、必要設備の欠け、コスト面の不安といった部分で後悔する方が多いです。
詳しくは「4.タンクレストイレを導入するデメリット&後悔しないための対策」をご覧ください。

3.タンクレストイレを導入するメリット

タンクレストイレを導入する理由は人によってさまざまですが、おもなメリットとしては以下の6つがあります。

  • トイレのスペースを広く使える
  • 掃除がしやすい
  • 節水効果が高い
  • 連続で水を流すことができる
  • デザイン性に優れている
  • 機能性に優れている

それぞれ詳しく解説していきます。

3-1.トイレのスペースを広く使える

タンクレストイレ トイレのスペースを広く使える

タンクレストイレは背面のタンクがない分、タンク付きトイレより高さ30㎝、奥行き10㎝ほどスペースに余裕ができます。

そのため、トイレをあまり広くとれない家でも比較的ゆったりとした空間にすることができ、気分もリラックスしやすいでしょう。

空いたスペースにトイレットペーパーや掃除用具を置くこともできますし、ちょっとしたインテリアや雑貨類を置けるのも見逃せないメリットです。

3-2.掃除がしやすい

タンクレストイレ 掃除がしやすい

タンクレストイレはタンク式トイレより造りがコンパクトです。

また、タンクと便器につなぎ目がなく、凹凸の少ないスタイリッシュなデザインであることから、掃除がしやすいというメリットもあります。

さらに、タンクレストイレはもともと「汚れにくさ」を重視して作られているため、素材も汚れにくいものが多いのが特徴です。

タンクレストイレのなかには便座部分がリフトアップするタイプもあり、より掃除がしやすく、きれい好きな方におすすめできます。

また、便器が邪魔になりにくくトイレのスペースを広く使えるため、床も壁も楽々掃除できるのは大きなメリットといえるでしょう。

3-3.節水効果が高い

タンクレストイレ 節水効果が高い

従来のタンク式トイレでは、水を流すのに1回あたり約13リットルの水が必要でした。

一方、タンクレストイレは製品によるものの、おおむね3~5リットルの水で洗浄することができます。

<トイレの種類と1回に必要な水の量の比較>
種類 1回に必要な水の量
タンク式トイレ
  • 大:約13リットル
  • 小:約8リットル
タンクレストイレ
  • 大:約3.8リットル~4.8リットル
  • 小:約3.3リットル

※メーカーによって水量は異なります。

水道水の値段を「1リットル=0.24円」で計算すると、1度の使用につき約2円の差が生まれます。

1回あたりの差は小さいですが、世帯人数や使用頻度によっては年間1万円以上の節約につながることもあり、水道代を大きく節約することが可能です。

使用水量が少ないことから環境にも優しいため、エコの観点からもメリットが大きいといえるでしょう。

3-4.連続で水を流すことができる

タンクレストイレ メリット4 連続で水を流すことができる

タンクレストイレは水道と直接つながっており、水道管と便器の間にある「電磁弁」という弁が水の流れを管理しているため、水を溜める必要がなく連続で水を流すことができます。

よって、家族が頻繁に使う平日の朝や掃除のときにもストレスが溜まりにくいというメリットがあります。

連続使用するとなると水道代が気になる方もいるかもしれませんが、そもそも使用水量が少ないため、連続で使っても水道代が高くなりにくいのがうれしいポイントです。

3-5.デザイン性に優れている

タンクレストイレはシンプルかつスタイリッシュで、スッキリとした流線型のデザインが特徴です。

さまざまなインテリアと合わせやすく、色や配置にこだわることでインテリアデザインを楽しみながらトイレをおしゃれな空間へと変えることができるでしょう。

3-6.機能性に優れている

タンクレストイレには、便利な機能が多数備わっているものが多い傾向です。

例えば、脱臭機能や自動洗浄機能、フタ自動開閉機能、音楽が流れる機能などがあり、なかにはタンクレストイレでしか選べない機能もあります。

トイレで過ごす時間をより快適にしたいという方にとって、機能性に優れたタンクレストイレは大きな魅力でしょう。

新築住宅にタンクレストイレを導入するか迷ったら、あなたの希望をしっかりくみ取ってくれる提案力の高いハウスメーカーに依頼するといいでしょう。自分に合ったハウスメーカーを探すなら、HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスが便利です。

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4.タンクレストイレを導入するデメリット&後悔しないための対策

続いては、タンクレストイレを設置した際のデメリットとして、以下の5つについて解説していきます。

  • 停電時に水が流れない
  • 水圧が弱いと設置できない
  • 手洗い部分が付いていない
  • 本体価格が高い
  • 故障しても部品交換ができず修理費用が高い

4-1.停電時に水が流れない

タンクレストイレ デメリット1 停電時に水が流れない

タンクレストイレは「電磁弁」と呼ばれる弁を電気で操作し、排水時に弁を開け、水を通すようにしています。そのため、停電時は弁が開かず水を流せなくなるデメリットがあります。

後悔しないための対策:手動で水を流す
まずは共通の方法として、

  • 新聞紙
  • バケツ

を用いたやり方をご紹介します。

  1. 床が濡れないように新聞紙を敷く
  2. バケツに水(5~8リットル)を汲む
  3. 少し高い位置からバケツに入った水を便器に一気に流し込む
  4. バケツ半分ほどの水(3~4リットル)を今度はゆっくりと流し込む
  5. 2~3回使用するごとに、多めの水(10~12リットル)を流して汚物の停滞を防ぐ

また、各メーカーによって設置場所が異なりますが、

  • 本体に取り付けられたレバーを引く
  • 本体カバー裏のハンドルを回す
  • 乾電池を入れて動かす

といった応急処置が可能です。
ただし、手動洗浄ができる回数が限られていることもあるため、長時間の停電の場合は新聞紙とバケツを用いた一般的な方法で流します。
復旧したあとは一度排水作業を行ない、問題がないか確認しましょう。

4-2.水圧が弱いと設置できない

タンクレストイレ デメリット2 水圧が弱いと設置できない

タンクレストイレは水道管から直接水を引いてくる性質上、ある程度の水圧がないと水を流すことができません。

水圧が弱い環境だと水が流れにくく、トイレが詰まるといった問題が起こる可能性もあります。

おもに、一戸建ての2階以上やマンションの高層階は注意が必要です。

後悔しないための対策:ブースター付きのタンクレストイレを選ぶ
水圧の調整が可能なブースター付きのタンクレストイレを選ぶことで、水圧の弱い場所にも設置が可能になります。
すべてのタンクレストイレに付いているわけではないので、選ぶ際にはきちんと確認しておくと安心です。

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4-3.手洗い場が付いていない

タンクレストイレ デメリット3 手洗い器がついていない

タンク付きトイレはタンクの上部に手洗い場を付けられますが、タンクレストイレはそれができません。

トイレのスペース内に手洗い場が必要な場合は別途取り付ける必要がありますが、タンクレストイレならではの「スペースを広く使える」というメリットが薄れる可能性があります。

スペースに余裕を持たせたままにしたいのであれば、トイレ内に手洗い場を設置せず、トイレ付近の洗面所を使うようにするのも一案です。

後悔しないための対策:手洗い場を設置する
タンクレストイレとは別に、手洗い場を取り付ける際はその分追加で費用がかかります。

<手洗い場の種類と特徴・費用の比較>
種類 特徴 費用
カウンター型
  • 壁にカウンターを取り付け、洗面ボウルを置くタイプ
  • 横長に広く設置スペースが必要
約14万円~17万円
置き型
  • 壁に収納棚と洗面ボウルを置くタイプ
約15万円~19万円
壁付け型
  • 壁に直接取り付けるタイプ
  • 他の型と比べてコンパクト
約12万円~15万円

※メーカーによって価格が異なります。

トイレスペースの広さや収納の有無について考慮し、どのタイプの手洗い場を設置するのが良いかを決めると後悔がありません。

4-4.本体価格が高い

タンクレストイレ デメリット4 本体価格が高い

タンクレストイレはタンク式トイレよりも10万円以上高くなる傾向にあります。
タンクレストイレのメリット・デメリットを考慮し、価格をとるか性能をとるかで決めるとよいでしょう。

<トイレの種類と価格の比較>
種類 価格
タンク式トイレ 約5万円~10万円
タンクレストイレ 約15万円~50万円

※メーカーによって価格が異なります。

また、手洗い場を設置したり配線工事を別途行なったりする場合は、さらに負担が増えることになるでしょう。

とはいえ、タンクレストイレは節水効果が高く、タンク式トイレよりもランニングコストは抑えられます。

使用頻度や使用期間、水道代の差額を踏まえ、出費を回収できるかどうか慎重に検討するといいでしょう。

後悔しないための対策:組み合わせ型のタンク式トイレを検討するのも○
タンク式トイレの性能も日々進化しているため、トイレの広さや洗浄力などの機能にこだわりがなければ、タンク式トイレを選択するのもよいでしょう。

なかでも、タンク・便器・便座を組み合わせた組み合わせ式トイレは価格が安く抑えられる傾向にあるため、できるだけトイレ周りの費用を安くしたい場合に選択肢として選ばれるケースが多いです。

4-5.故障しても部品交換ができず修理費用が高い

タンクレストイレ デメリット5 故障しても部品交換ができず修理費用が高い

タンクレストイレは便器と便座が一体型のトイレのため、「便座のみ」や「ウォシュレットのみ」といった修理交換ができず、故障した場合は状態によってはすべてを交換する必要があります。

また、交換できるパーツのみの故障でも、すでに交換用パーツが製造中止になっていると一式交換しなければなりません。

トイレの寿命は平均10年です。本体に問題がなくとも、細かな部品の寿命がくる可能性が高いため、使用頻度や環境にもよりますが、10年を目安に買い替えを検討する必要があります。

一般的な修理内容と費用をご紹介します。

<トイレの修理内容と費用の比較>
修理内容 費用
パッキン交換・調整 約6,000円~1万5,000円
トイレつまりによる水漏れ 約6,000円~1万5,000円
ウォシュレットの部品交換 約1万2,000円~1万5,000円
タンクレストイレ全交換 約10万円~20万円

※修理会社によって価格が異なります。

なかでも、タンクレストイレ全交換は費用がかなり高額になります。
また、通常料金のほかに

  • 材料費
  • 出張費
  • 追加修理費

などが加算される可能性もあります。

さらに、タンクレストイレはタンク付きトイレよりも修理が難しい関係上、修理完了までの期間が長くなり、生活に支障が出やすいのも大きなデメリットといえるでしょう。

後悔しないための対策:相見積もりをとる
適正な価格で修理を行なわれているか不明瞭なため、事前に修理会社へ相見積もりをとっておくと適正価格かを見極めることができます。
可能なら3社以上から相見積もりをとるとよいでしょう。

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5.タンクレストイレの費用相場

タンクレストイレを設置する際にかかる費用は、おもに本体費と手洗い場新設費です。

費用内訳&シミュレーション
本体費 15万円~30万円
手洗い場新設費 12万円~19万円
合計 27万円~49万円

※使用するトイレ・手洗い場の種類、ハウスメーカーによって費用が異なります。

以下、各費用についてご紹介します。

5-1.本体費

メーカーによって異なりますが、タンクレストイレは一般的に15万円~30万円ほどかかり、タンク式トイレよりも価格が高くなります。

<トイレの種類と価格の比較>
種類 価格
タンク式トイレ 約5万円~10万円
タンクレストイレ 約15万円~50万円

※メーカーによって価格が異なります。

5-2.手洗い場新設費

背面にタンクが付いていないため、手洗い場が必要になります。形状によって費用が異なりますが、一般的に約12万円~19万円します。

<手洗い場の種類と特徴・費用の比較>
種類 特徴 費用
カウンター型
  • 壁にカウンターを取り付け、洗面ボウルを置くタイプ
  • 横長に広く設置スペースが必要
約14万円~17万円
置き型
  • 壁に収納棚と洗面ボウルを置くタイプ
約15万円~19万円
壁付け型
  • 壁に直接取り付けるタイプ
  • 他の型と比べてコンパクト
約12万円~15万円

※メーカーによって価格が異なります。

6.タンクレストイレでよくある後悔事例3選

ここでは、タンクレストイレを設置した際によくありそうな「後悔しそうなこと」と、その「対策」を3つご紹介します。

6-1.【事例】停電時にタンクレストイレの水の流し方がわからない……

「電磁弁」と呼ばれる弁を電気で操作し、排水時に弁を開け、水を通す仕組みになっているタンクレストイレを設置した際、起こり得そうな「後悔しそうなこと」とその「対策」をご紹介します。

想定できる「後悔しそうなこと」 想定できる「対策」
  • 停電時は弁が開かず水を流せなくなる
  • メーカーによっては、手動レバーで対応するなどの応急処置が可能
  • しっかりと取扱説明書を読んでおく

対策:メーカーによっては、手動レバーで対応するなどの応急処置が可能

対策:メーカーによっては、手動レバーで対応するなどの応急処置が可能

タンク式トイレの場合は、停電のときでも問題なく使用が可能ですが、タンクレストイレはそもそも排水機能が止まってしまうため使えなくなるケースがあります。

ただしメーカーによっては、手動レバーで対応するなどの応急処置が可能な場合があります。

対策:しっかりと取扱説明書を読んでおく

対策:しっかりと取扱説明書を読んでおく

タンクレストイレは基本的に「電磁弁」と呼ばれる弁を電気で操作し、排水時に弁を開け水を通す仕組みになっています。
そのため、停電時は弁が開かず水を流せなくなるのです。

メーカーによっては、手動レバーで停電時に対応することができる場合もあるようですが、導入したトイレの種類によって対応が違うため、しっかりと取扱説明書を読み、事前に仕様を調べておくとよいでしょう。

6-2.【事例】タンクレストイレにあわせて手洗い場を設置したら……

タンクレストイレにあわせて手洗い場を設置した際に想定できる「後悔しそうなこと」とその「対策」をご紹介します。

想定できる「後悔しそうなこと」 想定できる「対策」
  • スペースが狭くなってしまう
  • 特徴を活かすと、より費用が高くなる
  • スペースが確保できるかどうか事前に考えておく
  • タンク式トイレを選ぶ

対策:スペースが確保できるかどうか事前に考えておく

対策:スペースが確保できるかどうか事前に考えておく

タンク式トイレには、上部に付いている手洗い場がないため、トイレのスペース内に手洗い場が必要な場合は別途取り付ける必要があります。

そのため、十分なスペースを確保したと思っていても、手洗い場の分狭く感じてしまうケースがあります。

スペースが確保できるかどうか、事前によく考えてタンクレストイレの設置を考えるとよいでしょう。

対策:タンク式トイレを選ぶ

対策:タンク式トイレを選ぶ

タンクレストイレはそもそも本体価格が高く、そのうえ手洗い場を設置するとなると、さらに費用がかかります。

●本体価格:約15万円~30万円
●手洗い場新設費:一般的に約12万円~19万円

と、トイレ周りの費用がさらに嵩む可能性があるため、初期費用を抑えたい場合はタンクレストイレよりもタンク式トイレを選ぶほうがよいでしょう。

手洗い場を設置すると、余分なスペースが必要になり、費用はより嵩みます。事前によく確認してください。

6-3.【事例】2階にタンクレストイレを設置したいものの……

2階以上にタンクレストイレを設置しようとしたときに考えられる「後悔しそうなこと」とその「対策」をご紹介します。

想定できる「後悔しそうなこと」 想定できる「対策」
  • 2階以上は、タンクレストイレの設置が難しい場合もある
  • 2階以上にタンクレストイレを設置したい場合は、可能かどうか仕様を調べておく

対策:2階以上にタンクレストイレを設置したい場合は、可能かどうか仕様を調べておく

対策:2階以上にタンクレストイレを設置したい場合は、可能かどうか仕様を調べておく

前提として、タンクレストイレは水圧が弱い場所に設置すると水が流せません。
トイレの種類によっては、ブースター付きのものもあるため一概にはいえませんが、一般的に2階以上の設置はできないことがあります。

そのため、本当にタンクレストイレが設置可能かどうか、また希望の階や場所に設置可能かどうか、事前に調べておくとよいでしょう。

ここまでさまざまな観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながらタンクレストイレを活かした間取りを考えるのは大変です。

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7.タンクレストイレはどのような方におすすめ?

タンクレストイレにはメリットもあればデメリットもあり、設置して後悔した方もいるのが現実です。

そこで、ここではタンクレストイレが向いている方の特徴や傾向を解説していきます。

7-1.デッドスペースが気になる方

タンク付きトイレをタンクレストイレに変えても、トイレの面積自体は変わりません。

ただし、トイレの上部スペースに余裕ができトイレ内で動きやすくなるのはもちろん、限られたスペースを有効活用できるようになります。

デッドスペースが気になる方やトイレを広く見せたい方には、タンクレストイレが向いているといえるでしょう。

7-2.おしゃれなデザインにこだわる方

タンクレストイレはデザイン性が高く、トイレ内の空間をスッキリ見せることができます。

アクセントクロスや観葉植物などの小物や雑貨類を活用すれば、華やかな雰囲気を演出できるでしょう。

トイレも含めて家全体をおしゃれな空間にしたい方には、タンクレストイレがおすすめです。

7-3.お手入れに手間をかけたくない方

タンクレストイレは掃除しやすい構造なので、短い時間でしっかりお手入れできるのが魅力です。

そのため、仕事でなかなか時間がとれない方や他のことに時間を使いたい方など、トイレのお手入れに時間と手間をかけたくない方におすすめです。

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8.タンクレストイレを選ぶ際の注意点

ここからは、タンクレストイレを選ぶにあたり、あらかじめ注意すべきポイントを紹介します。

8-1.必要な機能を見極めてから選ぶ

豊富な機能を備えているのもタンクレストイレの魅力です。

しかし、メーカーや製品によって異なるものの、機能が充実しているものほど本体価格が高くなる傾向があります。

タンクレストイレを選ぶ際は、求める機能、必要とする機能を先に洗い出し、優先順位と予算を踏まえて慎重に検討することが大切です。

8-2.保証内容をきちんと確認しておく

トイレの保証期間や保証対象は、メーカーによって異なります。

タンクレストイレは故障やトラブルの際の修理費用が高騰しやすいため、保証内容は事前にきちんと確認しておきましょう。

また、延長保証を付ける際も、耐用年数や保証期間を考慮して検討するようにしてください。

8-3.ショールームで実物を見る

タンクレストイレを選ぶ際は、必ずショールームで実物を確認しましょう。

ホームページやカタログの情報だけだと実際の使い心地や座り心地などがわからず、そのタンクレストイレが自分に合っているかどうか判断できません。

ショールームで実物を見ながら担当者と話をし、設置に必要な水圧などの細かい条件も確認しましょう。

タンクレストイレを含めた細かいオプションについてお悩みの方は、HOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスをぜひご利用ください。要望や理想を細かくヒアリングし、あなただけが使えるオリジナルプランを作成します。

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9.タンクレストイレでおすすめのメーカー3社

ここでは、タンクレスを設置する際におすすめのメーカー3社をご紹介します。

9-1.TOTO

TOTOは、トイレのほか、キッチンやバスルームなども手がけているメーカーです。
タンクレストイレの節水技術に力を入れており、従来品(13リットル)と比べ

  • 大:3.8リットル
  • 小:3.0リットル

と、使用する水の量を大幅に削減しています。

TOTO公式HP:https://jp.toto.com/

9-2.LIXIL

LIXILは、トイレのほか、キッチンや寝室、エクステリアに至るまで多種多様な相談が可能なメーカーです。
種類によって洗浄水量が5リットルとやや多いですが、その分勢いのある水流を実現し、汚れにくいトイレになっています。

LIXIL公式HP:https://www.lixil.co.jp/

9-3.Panasonic

Panasonicは、住宅設備以外にも生活家電や空調家電など、さまざまなジャンルの商品を手がけているメーカーです。
トイレの中をきれいにするだけではなく、トイレの周囲を汚さない設計が評価されています。

Panasonic公式HP:https://panasonic.jp/

まとめ

本記事では、タンクレストイレの特徴やメリット・デメリット、費用相場などを解説したうえで、タンクレストイレを選ぶ際の注意点、おすすめのメーカーなどをお伝えしました。

メリットが多いタンクレストイレですが、導入して後悔した方もいるため、あらゆる面から慎重に検討する必要があります。

この記事で紹介・解説したことをしっかり理解し、後悔のない選択をするようにしましょう。

それではおさらいです。

この記事のポイント

タンクレストイレの節水効果は?

タンクレストイレは、1回に使う水の量が少なくて済むため、タンク式トイレと比べて節水効果があります。
詳細や、ほかのメリットについては「3.タンクレストイレを導入するメリット」をご覧ください。

タンクレストイレで後悔する事例は?

6.タンクレストイレでよくある後悔事例3選」では、以下の後悔事例を紹介しています。

  • 停電時にタンクレストイレの水の流し方がわからない
  • タンクレストイレにあわせて手洗い場を設置したら、スペースが狭くなってしまった
  • 全階をタンクレストイレに統一できない

なお、「4.タンクレストイレを導入するデメリット&後悔しないための対策」ではタンクレストイレのデメリットと対策についても解説しています。

タンクレストイレは何がいい?

この記事では、以下のメーカーのタンクレストイレをおすすめしています。

  • TOTO
  • LIXIL
  • Panasonic

各メーカーの詳細は「9.タンクレストイレでおすすめのメーカー3社」で解説しています。

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