高級住宅街に興味がある方の中には、芦屋市での暮らしに興味や憧れを抱いている方も多いでしょう。

芦屋市は、高級住宅街として有名なエリアです。

特に、「六麓荘町（ろくろくそうちょう）」は全国的にも有名な高級住宅街です。
「コンビニエンスストアがない」「町内会への入会費が50万円」など、独自のルールもあるため、実際に住む際には事前に押さえておく必要があります。

芦屋市の特徴を押さえ、悔いのないエリアにマイホームが建てられるよう、この記事で準備しておきましょう。

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1.高級住宅街で有名な兵庫県芦屋市の特徴

芦屋市は、兵庫県の南東部、大阪と神戸とのほぼ中央に位置する市です。
東は西宮市、西は神戸市に隣接しています。

日本有数の高級住宅地として知られており、土地の価格相場は1坪あたり約100万〜130万円。
「西の芦屋、東の田園調布」と称されるほど、高級住宅街としての認知が広まっているエリアで、国内高級住宅街ランキングでもたびたび1位を獲得しています。

芦屋市の特徴としてまず取り上げたいのが、独自の条例で治安や景観を守っている点です。

こうした独自の条例によって高級住宅街としてのブランドが守っているのは、ほかの市にはあまり見られない特徴の1つです。

また、交通アクセスに優れ、商業施設が充実しているのもポイントです。
高級住宅地としての品位と利便性を両立しているのが、芦屋市ならではの魅力といえるでしょう。

2023年には、26歳の高島崚輔氏が芦屋市長に就任し、ますます注目を集めています。

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2.芦屋市に住むメリット

芦屋市に住むことには、以下のような魅力があります。

高級住宅街というと、「商業施設が少ない」「駅から遠い」「高いお店しかない」など、不便なイメージを持っている方も多いでしょう。

しかし、芦屋市は神戸や大阪に近く、駅周辺には商業施設が並んでいることから、便利で住みやすい街として人気があります。

以下より、上記メリットについて詳しく見ていきましょう。

2-1.交通アクセスがよい

芦屋市の魅力の1つが、交通アクセスのよさです。

芦屋市内には、JR東海道線、阪急神戸線、阪神本線が走っています。
JR芦屋駅から三ノ宮駅までは新快速で8分、大阪駅までは13分と、神戸や大阪への移動には困りません。

また、JR芦屋駅から15分ほど歩けば、北には阪急芦屋川駅、南には阪神芦屋駅があります。
JR以外の路線を使いたい場合も便利です。

そのほか、阪急バスや阪神バス、みなと観光バスも走っており、公共交通機関が発達しているのが特徴です。

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2-2.駅前は商業施設が充実している

JR芦屋駅付近は、駅直結のモンテメールや大丸、ラポルテなど商業施設が充実しています。

スーパーマーケットやカフェ、100円ショップ、クリニックなどが多数入っているため、大阪や神戸に出ることなく、駅周辺でほとんどの用事がすませられるでしょう。

高級住宅地の中には、商業施設が充実しておらず、ふらっと立ち寄って買い物をすませるのが難しい、というエリアも少なくありません。

例えば、神奈川県の高級住宅地として知られる葉山町は、スーパーや商業施設があまりありません。
近くの大型の商業施設に行くとなると、逗子駅から電車で移動する必要があります。

芦屋市は、高級住宅街でありながら利便性も高いため、快適に生活できるでしょう。

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2-3.治安がよい

高級住宅街ならではのメリットとして、治安のよさも挙げられます。

兵庫県警察のデータによると、2023年に芦屋市で発生した刑法犯認知数は450件であり、人口１,000人あたり4.8人という計算でした。
兵庫県全体は6.9人、神戸市で8.0人、姫路市で7.0人であることから、犯罪発生率は比較的低いといえます。（出典：兵庫県警察「地域の犯罪情勢　市区町別主な刑法犯認知状況」）

閑静な住宅街が立ち並び、ファミリー層が多く生活しているため、安心して生活できるでしょう。
飲食店が多く立ち並んでいるエリアも、道が広く雰囲気が落ち着いており、繁華街のような騒がしさがありません。

また、市の条例でゲームセンターやパチンコなどの娯楽施設の営業が規制されていることも、治安がよいとされる所以です。

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2-4.教育環境が充実している

芦屋市は、教育環境が充実しているのも特徴です。

社会的地位が高いとされる方たちが多く生活しているため、子育てに熱心な家庭が多く、教育レベルが全体的に高い傾向にあります。

令和5年度の全国学力・学習状況調査では、芦屋市の平均正答率はすべての科目で全国平均を上回りました。
特に、小学6年生の算数、中学3年生の数学と英語について、市教育委員会は「極めて良好」という評価を下しています。（出典：芦屋市「 令和5年度 全国学力・学習状況調査結果」）

教育に力を入れている家庭が多く、市内には遊戯施設もないため、子育て世帯にとって安心して教育に励める街といえます。

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3.芦屋市に住む際の注意点

芦屋市には数多くの魅力がある一方、高級住宅街だからこその注意点もあります。

ここでは、芦屋市に住む際の注意点を2つ紹介します。

3-1.物価が高い

芦屋市は、兵庫県の中では比較的物価が高いといわれているエリアです。

芦屋駅近くには、パントリーや成城石井、明治屋といった高級スーパーが多く出店しており、いわゆる庶民派なスーパーを探している方にとっては不便かもしれません。

また、ファストフード店やファミリーレストランなども決して多くはありません。

しかし、阪神芦屋駅付近は比較的物価が安く、お手頃価格のスーパーもあります。
芦屋市全域で物価が高いというわけではないため、日によって使うお店を分けてみるのも楽しいかもしれません。

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3-2.車がないと不便な場合もある

芦屋市で暮らす際には、車がないと不便な場合が多いかもしれません。

芦屋市が実施したアンケートによると、全体の7割程度が車を保有し、自家用車を利用して生活しているようです。

駅から離れるとお店の数も減るため、車を運転しない方が駅から離れた住宅街エリアに住む際には注意が必要です。

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4.芦屋市のエリア別の特徴

芦屋市は、中央地域、北部・山手地域、浜地域、南芦屋浜地域の4つに分けられます。

ここでは、芦屋市のエリアごとの特徴について見ていきましょう。

4-1.利便性が高い「中央地域」

JR芦屋駅がある中央地域は、利便性を重視する方におすすめです。

駅周辺には商業施設が多く、生活に必要なものは問題なく揃えられるでしょう。
郵便局や図書館、警察署、税務署などもあるため、電車に乗ることなく用事をすませられることが多いです。
人気のレストランやカフェなども多く、充実した生活を送れるでしょう。

また、新快速に乗れば15分以内で大阪や神戸に出られるため、通勤や通学の際も便利です。

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4-2.閑静な住宅街が広がる「北部・山手地域」

北部・山手地域は、閑静な住宅街が広がっているエリアです。
芦屋市内でも特に高級住宅街として知られる六麓荘町も、このエリアに位置しています。

急な坂道が多いものの、その分眺望がよいのが魅力です。
晴れの日には、芦屋市全体や大阪湾を一望できます。

神社や遺跡が多く、風情ある落ち着いた街並みも特徴です。
静かな環境でのんびり暮らしたい方に適しています。
また、山手地域には学校が多いため、子育て世帯にもおすすめです。

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4-3.自然豊かな浜地域

浜地域は、緑地と河川が広がる自然豊かなエリアです。
海と緑に囲まれた住環境が魅力で、美しい街並みが広がっています。

南芦屋浜地域と一体となり、スポーツやレクリエーションの活性化を図っているのも特徴です。
海洋体育館や海浜公園プール、芦屋キャナルパークなどのレクリエーション施設があり、自然に囲まれながらのびのびと生活したい方に適しています。

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4-4.オーシャンビューも楽しめる南芦屋浜地域

南芦屋浜地域は、臨海部に位置する埋立地です。

人工海浜である潮芦屋ビーチや運河沿いのプロムナードである陽光緑地など、ウォーターフロントを活かしたスポットが充実しています。

スポーツやバーベキューなどが楽しめる芦屋市総合公園もあるため、親子で休日を過ごす際にも困りません。

オーシャンビューを楽しみながら生活したい方や、休日に家族でアクティビティを楽しみたい方などにおすすめのエリアです。

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5.芦屋市の高級住宅街・六麓荘町とは

冒頭でもお伝えしたとおり、芦屋市の中でも特に高級住宅街として知られているのが、六麓荘町（ろくろくそうちょう）です。

もともと六麓荘町は、株式会社六麓荘が「東洋一の別荘地を作る」開発を進めていたエリアでした。

六麓荘町に入ると、高い建物や商業施設が消え、豊かな自然と豪邸の数々が広がります。
町内会は独自の厳格なルールを定めて景観や治安を守っています。

中でも有名なのが、「1区画は400平米以上」という条例でしょう。
巷では「豪邸条例」とも呼ばれており、富裕層のみが暮らせるエリアであることがわかります。

実際、住民には経営者や芸能人、医師、弁護士などの高所得者が多いようです。

6.なぜ六麓荘町は住みやすい？

芦屋市きっての高級住宅街として知られる六麓荘町ですが、実際の住みやすさはどうなのでしょうか。

ここでは、六麓荘町のルールや利便性について解説します。

6-1.厳格なルールが定められている

六麓荘町の大きな特徴が、街の景観や品格を保つために、町内会が厳格なルールを定めていることです。

「六麓荘町地区建築協定」としてまとめられており、六麓荘町に住むためには規定を守らなければなりません。

住宅を建てる際は、運営委員会から許可を得て、住民に説明会を開催しなければなりません。

また、外壁や屋根、塀などを修理・修繕する際も、町内会に連絡する必要があります。

このように、六麓荘町では厳格なルールが数多く定められているため、窮屈で住みにくそうと感じる方も多いでしょう。

しかし、町内会の積極的な努力があるからこそ、美しい景観と高級住宅街としての品格が保たれているといえます。

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6-2.商業施設が存在しない

六麓荘町には、スーパーやコンビニエンスストアといった商業施設が存在しません。

これは、六麓荘町内で一切の営業活動が禁止されているためです。
営業活動全般が制限されているため、自動販売機も存在しません。

そのため、買い物をするためには芦屋駅付近まで移動する必要があります。
六麓荘町は標高200メートルの小高い丘陵の上にあるため、徒歩で買い物に行くのは難しいでしょう。

商業施設がないからこそ治安のよさを維持できているともいえますが、都心から引っ越す場合は、生活に不便に感じる可能性が高いです。

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6-3.町内会への入会が必須である

六麓荘町の住民には、町内会への入会が義務付けられています。

入会賛助金は50万円であり、一般的な町内会費に比べるとかなり高額です。
また、別途年会費や積立金を支払う必要があります。

これらの費用は、町の管理運営費用に充てられているそうです。

入会費用は高額ですが、その分街の治安を守る活動やコミュニティを強化する取り組みが活発に行われています。

例えば、町内会館の1階部分は、兵庫県警芦屋警察署の警察官一家が居住する駐在所となっています。
町内を常時パトロールしているため、安心して生活できるでしょう。

また、町内会から各家庭に、メールやインターネットで一斉に連絡できるシステムも整っています。

町内会が六麓荘町を守るうえで果たす役割の大きさを考えると、町内会への入会が必須であるのも頷けるでしょう。

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まとめ

芦屋市は、日本でも有数の高級住宅地として知られています。

独自の条例で街の美しさや治安を守っているのが特徴で、娯楽施設や広告物などの厳しい規制により、高級住宅地の名に恥じない品格や治安の良さを実現しています。

一方で、交通アクセスがよく商業施設も充実していることから、便利で住みやすいという一面もあります。

高級住宅街ならではの落ち着いた雰囲気と利便性を両立したい方は、芦屋市での家づくりを積極的に検討してみてはいかがでしょうか。