この記事では「オール電化住宅はお得になるのか?」という疑問に対する答えと、オール電化住宅にすべき人の特徴のほか、「メリット・デメリット」や「費用相場」を解説しています。実際の事例を紹介しながら、オール電化住宅の生活感を理解できるようにもしているので、知識0から読み始めて、実際にオール電化住宅にするかどうか判断する基準として活用ください。
- オール電化住宅の特徴とメリットやデメリット
- オール電化住宅を新築する際の費用相場
- オール電化住宅がおすすめの人、おすすめでない人
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Contents
1.「オール電化住宅」の特徴
ここでは、オール電化住宅の特徴を4つご紹介します。
- 特徴1 オール電化でお得になるかは初期費用とライフスタイル次第
- 特徴2 エネルギーとして電気しか使わない家
- 特徴3 太陽光発電システムと相性が良い
- 特徴4 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)を実現しやすい
1-1. 特徴1 オール電化でお得になるかは初期費用とライフスタイル次第
「オール電化住宅だと、光熱費をはじめとした生活費が安くなるのでは?」という期待を抱いている人も多いでしょう。
結論から述べると、オール電化住宅にすることで光熱費が安くなるケースもありますが、必ず安くなるというわけではありません。
特に最近はウクライナ情勢の影響によるエネルギーコストの上昇に伴って、予測しづらい状況が続いています。
基本的に光熱費などが安くなるかどうかは、初期費用や光熱費を左右する生活スタイルによります。
オール電化導入を検討するのであれば、あらかじめ初期費用とランニングコストのシミュレーションをしっかりと計算しておきましょう。
1-2. 特徴2 エネルギーとして電気しか使わない家
家で使うエネルギーとして、ガスなどを使わずにすべて電気でまかなうのがオール電化住宅の最大の特徴です。
「オール電化住宅」に対して、電気だけでなくガスも使用する家を「ガス併用住宅」と呼ぶこともあります。
一般的なガス併用住宅の場合、調理に使うコンロや給湯にはガスを使用しますが、オール電化住宅のエネルギーはすべて電気です。
そのため、オール電化住宅では、電気専用のIHコンロやエコキュートなどの給湯器の設置が必要になります。
ほかにも、浴室乾燥機や床暖房なども電気用の設備を設置することになりますが、メインとなるオール電化住宅の特徴的な設備は、IHコンロと給湯器(エコキュート)だと言えるでしょう。
※エコキュート:正式名称は「自然冷媒ヒートポンプ給湯機」。ヒートポンプ技術によって空気の熱を利用し、夜間の安い電気を利用してお湯を沸かす給湯システムのこと。
1-3. 特徴3 太陽光発電システムと相性が良い
オール電化住宅は、エネルギーとして電気しか使いません。そのため、家で電気を作り出すことができる太陽光発電システムとの相性が良いという特徴があります。
家で電気が作れる太陽光発電システムを併設すれば、オール電化住宅で大量に使用する電気を家で作り出すことができるため、電気代を節約することが可能です。
オール電化と太陽光発電システムは、どちらも家を建ててから新たに設置すると新築で設置するよりも一般的に費用がよりかかります。
新築時や建て替え時が、オール電化と太陽光発電システム導入のチャンスだと言えるでしょう。
1-4. 特徴4 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス(ZEH)を実現しやすい
ZEH(ネット・ゼロ・エネルギーハウス)とは、壁や窓に断熱材を使うこと等で省エネルギーを実現していることに加えて、家で使うエネルギー量よりも家で作り出すエネルギー量で電力をまかなえる、もしくは作り出すエネルギーのほうが多い家のことです。
エネルギー量を始めとするさまざまな要件を満たしてZEHに認定されると、各種補助金を受けられる可能性が高いです。
そのため、新築や建て替え時に導入を検討する人も多いです。
家で作り出すことができるエネルギーは太陽光発電システムによる電気だけのため、ZEHの家の建築を目指すのであれば、ガス併用住宅よりもオール電化住宅のほうが実現しやすいと言えるでしょう。
2. 「オール電化住宅」のメリット・デメリット解説
オール電化住宅の特徴がわかったところで、次にどのようなメリットやデメリットがあるのかを詳しくみてみましょう。
オール電化のメリットとデメリットは、次の表のとおりです。
メリット | デメリット |
---|---|
|
|
2-1. 「オール電化住宅」のメリット
オール電化住宅のメリットを4つご紹介します。
- メリット1:火災など火の事故の心配が減る
- メリット2:室内の空気が汚れない
- メリット3:光熱費の管理を一元化できる
- メリット4:災害時に給湯タンク内の水が使える
2-1-1. メリット1 火災など火の事故の心配が減る
オール電化の1つ目のメリットとしてあげられるのは、火災やガス爆発といった火に関する事故の心配が減る点です。
調理や給湯などでガスや灯油などをエネルギーに使う場合、燃焼による火が発生するため、引火やガス爆発などによる火の事故の危険性があります。
一方、電気をエネルギーとする熱源は、炎が発生しません。そのため、ガス併用の場合よりもオール電化住宅のほうが、火災などの火の事故の心配が減るというメリットがあります。
特に家族に小さい子供や高齢者などがいる場合、調理や暖房で火を使わないため、ガスや灯油よりも安心だと言えるでしょう。
2-1-2. メリット2 室内の空気が汚れない
2つ目のメリットとしてあげられるのは、オール電化だと家の中の空気が汚れにくくきれいだという点です。
先にも述べたとおり、ガス調理や給湯、石油ストーブなど火が発生する機器を使用した場合、燃焼によって空気中の酸素が減り二酸化炭素が増えます。そのため定期的な換気が必要です。
しかし電気であれば火が発生しないため、調理をしたり暖房したりしても空気が汚れません。
さらにガスの不完全燃焼による一酸化中毒の心配もないことから、ガス併用の住宅よりも健康被害の心配が少なくなる点がメリットだと言えるでしょう。
2-1-3. メリット3 光熱費の管理を一元化できる
オール電化の3つ目のメリットとしてあげられるのが、光熱費の管理を電気だけに絞ることができる点です。
ガス併用の場合だと、電気代だけでなくガス代の管理も必要です。
さらに石油ファンヒーターなどを使用すれば、灯油代の管理も増えます。
しかしオール電化住宅であれば、光熱費として管理するのは電気代だけです。
すべての光熱費を電気にまとめることで、家計管理がしやすくなるというメリットがあります。
2-1-4. メリット4 災害時に給湯タンク内の水が使える
4つ目のオール電化のメリットとしてあげられるのが、災害で断水した場合、給湯タンク内の水が使える点です。
オール電化住宅には、一般的に「エコキュート」という給湯器を設置します。
このタンクの中に一旦水を貯め、電気であたためてお湯にしているのです。
つまり、給湯タンクの中には常に一定量の水が貯められているため、災害が発生して断水した場合でもタンク内の水が使えるという点が、オール電化のメリットの1つだと言えるでしょう。
2-2. 「オール電化住宅」のデメリット
オール電化住宅のデメリットを3つご紹介します。
- デメリット1:初期設備費用がかかる
- デメリット2:昼間の利用が多いと電気代が高くなる
- デメリット3:停電時に使えなくなる
- デメリット4:調理器具の制限がある
2-2-1. デメリット1 初期設備費用がかかる
オール電化のデメリットとして、1つ目にあげられるのは初期設備費用がかかるという点です。
オール電化のために必要となるIHコンロやエコキュートなどの電気給湯器は、通常、ガスコンロやガス給湯器よりも設備費が高くなります。
さらに、それらの設備を設置するための工事費が余計にかかることもあるため、ガス併用よりオール電化のほうが初期設備費用がかかるケースがあります。
2-2-2. デメリット2 昼間の利用が多いと電気代が高くなる
2つ目のオール電化のデメリットとして、昼間に給湯器などの利用が多いと電気代が高くなってしまう点があげられます。
オール電化機器の中でも、特に電気を使うのが給湯器です。通常は電気代が安く設定されている夜間電力を使いお湯を沸かしておきます。
しかし、昼間にお湯を大量に使うことが多くなると追い焚きが必要になるため、電気代が高くなってしまうのです。
ただし、太陽光発電があれば昼間の電気問題の解決に役立ちます。
昼間に給湯器をはじめとした電化機器の多用が見込まれる場合は、太陽光発電の導入を併せて検討しても良いでしょう。
2-2-3. デメリット3 停電時に使えなくなる
オール電化の3つ目のデメリットとしてあげられるのは、停電になるとすべての機器が使えなくなり不便になる点です。
停電すると、オール電化住宅ではクーラーや冷蔵庫といった一般的な電気家電だけでなく、調理用のIHコンロや給湯器も動かなくなってしまいます。
災害による停電だと復旧に時間がかかる場合もあるため、普段から停電時の備えをしておくと安心です。
太陽光発電を併設したオール電化住宅であれば、停電時の心配が少なくなると言えるでしょう。
2-2-4. デメリット4 調理器具の制限がある
4つ目のオール電化のデメリットは、鍋やフライパンといった調理器具の種類が限られてしまう点です。
ガスコンロの代わりとなるIHコンロは、IHコンロ用に作られた調理器具しか使えません。
特に、底が丸くなっている中華鍋は、使えないことが多いです。
愛用の調理器具がある場合や鍋をあおって直火で調理したい場合などは、IHコンロになることがストレスになる恐れもあるでしょう。
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3.「オール電化住宅」の費用相場
オール電化住宅の特徴やメリット、デメリットがわかったところで、ここではオール電化住宅の費用相場について解説します。
3-1. 「オール電化住宅」の費用相場概要
オール電化住宅にする場合、どのような設備を導入するかによって費用はかなり変わります。
ハウスメーカーで「オール電化住宅」と銘打った家を建てると、エコキュートなどの給湯機とIHコンロだけが含まれているプランが一般的です。
エコキュートとIHコンロを設置する場合のオール電化工事費用の目安は、次の表のようになります。
エコキュート本体費 | 460リットル(4人家族分):60~90万円 |
---|---|
IHコンロ本体費 | 5~10万円程度 |
設置基礎工事費 | 5万円程度 |
電気工事費 | 10~15万円程度(新たに設置する場合) |
水道工事費 | 5~10万円程度(新たに設置する場合) |
これらの費用を合計すると、100万円程度かかることになります。新築でオール電化住宅を建てる場合は、これらの費用が建築費に含まれていることがほとんどです。
ただしエコキュートとIHコンロといった基本的な設備だけでなく、太陽光発電や床暖房などを追加すると、その分費用が高くなります。目安となる費用は、次のとおりです。
- 16畳程度の床暖房:100万円程度
- 太陽光発電システム: 40万円~45万円程度/kw
太陽光発電システムの導入費用は、発電できる電気量によって変わります。
4人家族で使う電気総量の5割程度を発電するためには、4〜5kw程度の太陽光発電システムが必要になるため、設置費用は200万円ほど考えておかなければなりません。
3-2. 「オール電化住宅」とガス併用住宅の光熱費比較
初期導入費用がわかったところで、次に気になるのが光熱費です。ここでは、オール電化とガス併用の光熱費を比較してみましょう。
契約している電力会社やガス会社などによって違いはありますが、それぞれの1ヵ月の光熱費の目安は次の表のとおりです。
1ヵ月の光熱費(3人家族) | オール電化(60A契約) | 都市ガス+電気(30A契約) | LPガス+電気(30A契約) |
---|---|---|---|
毎月の電気代 | 15,500円 | 11,000円 | 11,000円 |
毎月のガス代 | 0円 | 5,000円 | 9,000円 |
合計 | 15,500円 | 16,000円 | 20,000円 |
こちらの結果から判断すると、オール電化が都市ガスと電気との併用よりもわずかに安くなるという結果でした。
しかし、オール電化住宅の給湯は夜間の安い電気を使っているため、昼間に使用量が多いと電気代が逆転する場合があります。
(※あくまでも編集部で試算した目安です。現在は燃料費高騰によって条件が変わっていますのでご注意ください。)
つまり、昼間に家族の在宅が少ない「夜型生活」の家族であれば、オール電化の光熱費は安くなりますが、昼間の在宅や給湯利用が多い「朝・昼型生活」の家族であれば、それほど得にならないか、逆に損をする場合があると言えるでしょう。
3-3. 「オール電化住宅」の建築費用シミュミレーション
こちらは、オール電化住宅を新築で建てた場合の費用シミュレーションです。
建築本体工事費:約2,030万円(オール電化費用含む)
インフラ工事費、諸雑費:約270万円
※太陽光発電システム、床暖房設備などは含まず
※あくまでも編集部で試算したシミュレーションです。お住まいの地域の土壌や気候によって変動するため、ハウスメーカー・工務店に確認しましょう。
こちらは、給湯機やIHコンロを導入した一般的なオール電化住宅の建築費用の概算のため、太陽光発電システムを設置する場合は発電量に応じた追加の設備設置費用が必要です。
また、先に述べたZEHを対象とした補助金が適用された場合は、満たした要件に応じて50~100万円程度が支給されることになります。
しかし、一般的なオール電化住宅ではZEHに対応できない場合が多いため、あらかじめハウスメーカーや工務店に相談するようにしましょう。
4. 「オール電化住宅」を建てた際に想定できる事2選
ここでは、オール電化住宅を建てた際に考えられる「良い点」「悪い点」を2つご紹介します。
4-1.【事例】太陽光発電システム付きオール電化住宅を建てた場合
太陽光発電システムを屋根に搭載したオール電化住宅を建てた際に考えられる、「良い点」「悪い点」をご紹介します。
階数 | 部屋数 | 延床面積 | 家族構成 |
---|---|---|---|
木造2階建て | 3LDK+駐車スペース | 約130㎡ | 4人 |
想定できる「良い点」 | 想定できる「悪い点」 |
---|---|
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|
良い点:光熱費の節約だけでなく電気を意識する生活になる
太陽光発電を付けたオール電化住宅にすることで、発電量や消費電力量を注意深くチェックする習慣がつきそうです。
光熱費も安くなり、発電量が多いときは電気を売ることもできるのでとても助かるでしょう。
悪い点:太陽光発電の設置費用が思ったよりもかかる
太陽光発電を付けると費用がかかるとは聞いていましたが、思った以上に高いようです。
光熱費の節約分で初期費用の元を取ろうとしたら、かなり長期間かかるかもしれません。
光熱費が安くなる点は良いですが、初期費用がかかる可能性が高いようです。
元が取れるかどうかある程度試算するとベターかもしれません。
4-2.【事例】二世帯住宅をオール電化で建てた場合
二世帯住宅をオール電化で建てた際に考えられる「良い点」「悪い点」をご紹介します。
階数 | 部屋数 | 延床面積 | 家族構成 |
---|---|---|---|
木造2階建て | 5LDK+駐車スペース | 約185㎡ | 6人程度 |
想定できる「良い点」 | 想定できる「悪い点」 |
---|---|
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良い点:「火の事故」の心配が少なく高齢者の方がいても安心
両親が高齢になり二世帯住宅を建てて同居することになったケースを想定。
オール電化を選びキッチンをIHにすることで、両親が調理中に火の事故を起こすといった心配がなくなりそうです。
また、暖房にも石油ファンヒーターを使わなくなったので、冬場の火事の心配もなくなるでしょう。
悪い点:給湯器の容量の検討が必要になるかもしれない
高齢の両親が朝や昼間、自分たちが夜に入浴する事になって、お風呂2回分のお湯が必要になった結果、初めに据え付けた給湯器では湯量が足りないといった事態も想像できます。
二世帯住宅でオール電化住宅を選ぶ場合、「火の事故」の心配が少なく高齢者の方がいても安心して生活できるというメリットが考えられます。一方で思わぬ電気の使い方をしてしまう可能性もあり、様々な事例を調べておくと良いかもしれません。
5.オール電化住宅がおすすめの人、おすすめでない人
オール電化住宅の特徴やメリット、デメリット、そして実際にオール電化住宅を建てた事例をみてきました。
最後にそれらをまとめたうえで、オール電化がおすすめの人やおすすめでない人は、どのようなタイプかを説明します。
5-1.オール電化住宅がおすすめの人
オール電化住宅がおすすめなのは、ずばり次のような人です。
- 初期費用より建ててからの光熱費などを抑えたい人
- 昼間に在宅したり電気を使ったりすることが少ない家庭の人
- ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)を希望する人
- 小さい子供や高齢者がおり、火の心配がある人
5-2.オール電化住宅がおすすめでない人
オール電化住宅にあまり向いていないのは、次のような人です。
- 初期費用(家の建築費用)をとにかく抑えたい人
- 昼間に在宅することが多くお湯や電気をよく使う家庭の人
- 調理器具にこだわりがありガス火で料理したい人
ここまで様々な観点から考えうる事例をご紹介しましたが、予算を考慮しながらオール電化にしていくのは大変です。
理想のマイホームを建てるうえで後悔しないためにも、家づくりのとびらで複数社のプランを比較しながら検討を進めるとよいでしょう。
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まとめ
オール電化住宅の特徴やメリット・デメリット、費用相場、事例などをお伝えしました。
オール電化住宅を検討する際にはこれらをしっかり理解し、後悔のない選択をするようにしましょう。
それではおさらいです。
この記事のポイント
- 初期設備費用がかかる
- 昼間の利用が多いと電気代が高くなる
- 停電時に使えなくなる
- 調理器具の制限がある
詳細は「2-2.「オール電化住宅」のデメリット」で解説しています。
例えば、3人家族の場合、1ヵ月の光熱費は15,500円程度に抑えられることもあるでしょう。
「3.「オール電化住宅」の費用相場」では、オール電化住宅の費用相場や、ガス併用住宅の光熱費比較、建築費用シミュミレーションを紹介しています。
- 初期費用より建ててからの光熱費などを抑えたい人
- 昼間に在宅したり電気を使ったりすることが少ない家庭の人
- ZEH(ゼロ・エネルギー・ハウス)を希望する人
- 小さい子供や高齢者がおり、火の心配がある人
本記事で詳細を確認し、自分たちがオール電化住宅に合っているのか確認してみてください。
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