タマホームでは、2010年代に500万円の家を販売していました。少ない予算でマイホームを買いたいと考えている方にとっては夢のような企画ですが、現在でもいくつか工夫をすることで500万円程度の予算での家づくりは可能です。
この記事では、500万円の家について以下の内容を解説します。
- 500万円の家が可能なハウスメーカー
- 500万円の家を選ぶメリット
- 500万円の家の注意点
ぜひ最後までご覧いただき、費用を抑えたマイホームを実現してくださいね。
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Contents
1.タマホームの500万円の家とは?
タマホームでは2010年代に500万円の家を販売していました。間取りや設備などをいくつかの選択肢から選ぶ規格住宅で、資材の一括仕入れや加工によりコストを抑えていたようです。
1-1.タマホームの500万円の家の間取り
タマホームの500万円の家は、平屋か2階建てのいずれかを選択できました。また、間取りもそれぞれ1LDK~3LDKの範囲で選べたようです。
1-2.実際には500万円では購入できない
タマホームの500万円の家は、本体のみの価格が500万円だったようです。付帯工事費や諸経費、諸費用は含まれていないため、実際には500万円では購入できず、800万~900万円ほどかかることもありました。また、プランによって価格が異なり、500万円台で購入できたのは平屋のシンプルなプランのみだったようです。
タマホームの坪単価や評判については、次の記事をご覧ください。
2.500万円台の新築一戸建てが可能なハウスメーカー
現在ではタマホームの500万円の家は販売されていませんが、500万円台で新築一戸建てを買えるハウスメーカーはいくつかあります。
たとえば、以下のハウスメーカーでは、500万円台で購入できる規格住宅を販売しています。
- セレンディクス
- 楽ちん住宅
それぞれのハウスメーカーで買える500万円台の家の間取りや設備、特徴について見ていきましょう。
2-1.セレンディクス「3Dプリンター住宅(Fujitsubo)」
出典:セレンディクス 公式HP
3Dプリンターを使った住宅事業に取り組むセレンディクスでは、500万円台で購入できる延床面積49平米の「Fujitsubo」を販売しています。Fujitsuboは、鉄筋コンクリート造の平屋1LDKです。間取りはいくつか選択肢があり、ライフスタイルや世帯構成に合わせて選択できます。
また、3Dプリンターにより建物を作るため、わずか24時間で完成するのも特徴です。広さや外観には制約がありますが、ユニットバスやトイレなどの水回り設備、太陽光発電システムもあり、暮らしやすさや環境にこだわった生活を実現できます。
2-2.楽ちん住宅「平屋 R-00」
出典:楽ちん住宅 公式HP
楽ちん住宅は、平屋に特化したハウスメーカーです。全国のローコストハウスメーカーと共同で資材を仕入れて材料費削減を実現し、建物本体価格500万円台で新築住宅を可能にしました。
楽ちん住宅が提供している住宅商品の中でも、とりわけ安価なのが「平屋 R-08」です。LDKと3点ユニットバス、脱衣室のみのシンプルな構造で、延床面積8坪(約26平米)、一人暮らしにフィットした間取りが魅力です。
なお、楽ちん住宅は千葉県の一部(千葉・茂原・八街)を営業エリアとしています。モデルハウスもあり、サイズ感や資材のクオリティなどを確かめてから注文できます。
セレンディクス、楽ちん住宅の家、いかがでしたでしょうか。元々イメージされていた戸建、一軒家とはイメージが少し違った、という人もいるかもしれません。
イメージに合った家を建てるときには、500万円より費用がかかる可能性は高いですが、無料で活用できるHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスを活用して、希望する設計や費用、間取りを比較検討してみることをおすすめします。
いちから家づくりを考えていくことは、初めて家づくりをする方にとってハードルが高くなりがちなものですが、経験豊富なプロと会話してコスト管理をしながら、無駄なく効率的にハウスメーカーの検討を進めることもできますよ。
3.500万円の家はなぜ安い?格安住宅の理由
住宅は、人生でもっとも高い買い物といわれています。しかし、500万円程度で購入できるなら、自動車を買うような感覚で手軽に住宅を手に入れられるため、購入や住み替えのハードルも下がるでしょう。
500万円の家のような格安住宅は、次のような仕組みで安さを実現しています。
- 規格住宅で仕様や設備を選べないから
- 設備のグレードが低いから
- 間取りがシンプルで建物に凹凸がないから
格安住宅の安さの理由について、詳しく見ていきましょう。
3-1.規格住宅で仕様や設備を選べないから
格安住宅は、規格住宅であることが一般的です。規格住宅とは、設備や資材、間取りなどをいくつかの選択肢から選ぶ住宅のことです。建売住宅のように、すべて事前に決まっているわけではありません。建売住宅の中には建築前の段階であれば、規格住宅のように仕様や設備をいくつかの選択肢から選べるものもあるものの、基本的には注文住宅のように仕様や設備を自由に決められるわけではありません。
仕様や設備があらかじめ狭い範囲で決まっていることで、資材や設備の一括加工・一括購入が可能です。資材・設備の単価を抑えられるため、住宅全体の価格も安価になります。
3-2.設備のグレードが低いから
一括加工や一括購入で、価格を抑えるのも限度があります。ハイグレードの資材・設備は原価も高く、大量に購入したとしてもローグレードの資材・設備と比べると割高です。格安住宅では、設備のグレードは低めのものが採用されているため、その分、住宅全体の価格も抑えられています。
なお、グレードとクオリティは必ずしも比例するわけではありません。グレードが低い設備でもクオリティが高く、使い勝手がよいものも多くあります。
しかし、グレードが低いと機能性が低く、基本的な機能しかついていない傾向にあります。たとえば、ユニットバスなら、浴室乾燥機能やミスト機能、防カビ加工や滑り止め加工などはないかもしれません。多機能の設備を求める方には、格安住宅は不向きといえるでしょう。
また、グレードが低い設備はデザイン性が低い傾向にあります。装飾性が低く、カラーバリエーションが少ないため、好みのデザインが見つからないかもしれません。
3-3.間取りがシンプルで建物に凹凸がないから
間取りが複雑な住宅は壁材やドアなども多く、材料費がかさみます。また、施工の工数が多いため、工期が延びて人件費もかさんでしまうでしょう。
格安住宅は材料費・人件費を抑えるために、間取りを極力シンプルにしています。費用を抑えられるだけでなく、工期も短くなり、すぐに住める点もメリットです。
また、格安住宅は建物に凹凸がほとんどなく、ボックス状のものが一般的です。凹凸をなくすことで外壁材と工数を最低限に減らし、材料費・人件費の削減を実現しています。
せっかく家を建てるからには、実現したい間取りがある、という人も多いでしょう。こだわりの間取りがある場合、500万円の家よりも費用がかかることが多いですが、坪数や面積、条件によっては費用を抑えられる可能性もあります。
プライバシーマーク取得済のNTTデータグループが運営する、HOME4U(ホームフォーユー)間取り作成依頼サービス(無料)を活用すると、ハウスメーカー・工務店が提案する実際の住宅プランを入手、比較することができます。
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4.500万円の家を選ぶメリット
500万円の家は、安いというだけでも大きなメリットです。ユースフル労働統計 2022によれば、卒業後60歳まで正社員として働く大卒・大学院卒の男性の生涯賃金(退職金を除く)は2億6,000万円、同女性は2億1,000万円です。
夫婦で4,000万~5,000万円の住宅を購入するなら、生涯賃金の約1割をマイホームに使うことになります。
しかし、500万円程度なら夫婦の生涯賃金の1%ほどになり、負担割合は大幅に減ります。節約した分、子どもの教育資金や家族で楽しむレジャー費を充実でき、より選択肢の多い人生を楽しめるかもしれません。
そのほかにも、次のメリットがあります。
- ローンなしで購入しやすい
- 土地代に資金を回せる・小さい家のため土地代が低め
- 短期間で完成する
それぞれのメリットについて解説します。
4-1.ローンなしで購入しやすい
住宅ローンを組まずとも住宅を購入することは可能ですが、数千万円の資金を準備するのは容易なことではありません。資金を貯めている間に年齢を重ねてしまい、マイホームで過ごす年月が短くなってしまうこともあるでしょう。
しかし、500万円程度の家なら比較的短期間で貯められるため、住宅ローンを組まずに購入することも可能です。
また、住宅ローンを組まないことで、利息の負担がありません。3,500万円を1.5%の全期間固定型金利で35年ローンとして借りると、利息だけでも1,000万円以上かかると試算されます。大切な資金を有意義に活用するためにも、ローンなしで購入できる点は大きなメリットです。
4-2.土地代に資金を回せる・小さい家のため土地代が低め
住宅にかかる費用を節約できる分、土地代に資金を回せます。土地代の予算を増やすと、選択肢が多くなり、人気のエリアや高級住宅地も視野に入れられるかもしれません。
また、500万円程度の家は小さく、広い土地を必要としません。駅前や都心部の地価の高いエリアでも、数坪~十数坪なら手が届きやすいのではないでしょうか。
4-3.短期間で完成する
500万円程度の家は、人件費を抑えるためにシンプルな構造です。また、建物自体が小さいため、短期間で完成します。
賃貸住宅に暮らしている方なら、短期間でマイホームが完成することで家賃支出を減らせます。たとえば、セレンディクスの住宅ならわずか24時間で完成です。
5.500万円の家を選ぶときの注意点
費用面や時間面でメリットの多い500万円の家ですが、いくつか注意すべきポイントもあります。500万円程度の格安住宅を購入する前に、次のポイントをチェックしておきましょう。
- 長持ちしない可能性がある
- アフターサービスが充実していないことがある
- オプションをつけると予算を超えることがある
- 古家なし土地ありが基本
- メンテナンス費用がかさむことがある
それぞれの注意点について説明します。
5-1.長持ちしない可能性がある
価格が安いからといってクオリティが低いとは断言できませんが、なかには早期に建て替えることを前提とした住宅もあるかもしれません。
人件費を抑えるために、経験が少なく技術力に不安のある職人に施工を任せていたり、材料費を浮かすために耐久性の低い資材を用いたりしている可能性があります。
また、ハウスメーカーによっては建築後に定期的に点検をせず、トラブルを早期発見できないことも想定されます。トラブルを放置すると、住宅の傷みが進行し、短期間で建て替えが必要になるかもしれません。
5-2.アフターサービスが充実していないことがある
価格を抑えるために、アフターサービスを実施していない可能性があります。また、アフターサービスを実施していても、点検費用が有料であったり、保証期間が短かったりするかもしれません。
アフターサービスが充実していないと、住宅のトラブルに気づきにくくなり、結果として住宅の耐久性が低くなってしまいます。早期に建て替えが必要になり、かえって費用がかさむことにもなりかねません。
反面、一般的な注文住宅では、各メーカーが独自のアフターサービスを用意していることが多いです。
下記では、そのようなアフターサービスの比較をまとめていますのでご覧ください。
5-3.オプションをつけると予算を超えることがある
建物本体の価格は安くとも、オプションをつけることで予算を超えてしまうことがあります。予算内で住宅を建てるためにも、原則として標準仕様を選ぶようにしてください。
なお、格安住宅は規格住宅のため、オプション仕様の設定があっても、選択肢が広いわけではありません。こだわって家づくりをしたい方は、自由に設備や資材を選択できる注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。
注文住宅は規格住宅よりも割高とされていますが、ローコスト住宅を専門としたハウスメーカーなら、注文住宅でも規格住宅並みの価格で建てられることがあります。
次の記事では、ローコスト住宅の安さの理由やチェックすべき点について解説しています。ローコスト住宅の代表的なハウスメーカーも紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
5-4.古家なし土地ありが基本
500万円程度の家の価格には、土地代は含まれていません。すでに土地を持っているか、別途購入することが必要です。土地を持っている場合であっても、古家があると解体費用が発生するため、費用がかさみます。
また、防火地域のように条件付きの土地に建てる場合、構造や資材についての規定があるため、格安住宅を建てられないことがあります。依頼する前に、土地の条件についても確認しておきましょう。
5-5.メンテナンス費用がかさむことがある
格安住宅のハウスメーカーでは、アフターサービスが充実していないことが多いため、点検やメンテナンスに実費が必要になることがあります。メンテナンス費用がかさみ、負担に感じるかもしれません。
また、有料メンテナンスも実施していないハウスメーカーの場合、オーナー自身が業者を探してメンテナンスを実施する必要があります。そのため、費用だけでなく手間もかかる可能性が想定されます。
アフターサービス、メンテナンス、必要な設備などを考慮し、格安住宅、ローコストの注文住宅など、幅広く比較検討することが大切です。
検討するエリア、条件だと、実際の予算はどのくらいになるだろうか、と考える方もいるかもしれません。
そんなときは、複数のハウスメーカー、工務店とプランを比較するなどして、相場感をまずは見てみることをオススメします。ご心配ごとをハウスメーカー出身のアドバイザーに相談してみることもできますよ。
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まとめ
500万円程度の家を建てることは可能ですが、広さや設備、機能が制限されるため、理想通りのマイホームとはいかないかもしれません。家づくりにこだわりたい方には、注文住宅を検討してみてはいかがでしょうか。ローコスト住宅なら、費用を抑えて、希望の家を実現できます。
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