毎月家賃を払うくらいなら、自分のマンションを買ってしまおうか?と考えているシングル女性もいることでしょう。でも、今の自分の年収でそもそもマンションが買えるの?買えるのであれば、いくらくらいのマンションが買えるの?など、いろいろ気になりますよね。
実際は自己資金と住宅ローンで借りられる金額によって買える物件の価格は変わりますが、300万程度の年収があればマンション購入も夢ではありません。
またシングルの女性の場合特に、本当にマンションを買ってしまっていいのか悩むかもしれませんし、女性ということで購入に関して壁がないのか心配があるかもしれません。まずは、女性がマンションを購入する際に、考えておきたいことをまとめました。
Contents
1.シングル女性がマンションを買う場合考えておきたいこと
マンションは大きな買い物ですから、きちんと考えてから購入したいもの。そこで、シングル女性がマンションを買う場合のメリットやデメリット、結婚や転勤のときはどうしたらよいかなど、購入前に考えておきたいことをご紹介します。
1-1 マンションを買うメリット、デメリットは?
実際に、最近ではマンションを購入するというシングル女性が増えています。では、マンションを購入すると、どんなメリット、デメリットがあるのでしょうか?ひとつずつ見ていきましょう。
賃貸住宅の場合、何十年住んだとしても自分のものにはなりませんが、マンションを購入すれば、住宅ローンを払い終わったときにはそれが自分の資産になります。マンションの価値は年々下がってしまいますが、それでもいざというときは売って現金にすることもできます。
住宅ローンを払い終わってしまえば、それ以降は賃料を払わずに住む場所を確保できます。たとえば、定年退職後、家賃を払うのが厳しくなり、少しでも安いところに引っ越したいと思っても、働いていない状態で次の住居を見つけるのは難しいかもしれません。
自分で購入したマンションであれば、家賃を気にせず住み続けることができます。ただし、住宅ローンを払い終わった後も、リフォーム代や管理費等はかかりますので、そこは覚えておきましょう。
賃貸でも、自分の好みを反映したステキなお部屋に住んでいる方もいらっしゃるでしょう。でも、自分が購入したマンションなら、より「自分のもの」という安心感や満足感が生まれます。基本的に一生住み続けるワケですから、大事にキレイにもできることでしょう。
住宅ローンの場合、1,000万円単位の大きな借金になるため、心理的にも負担に感じることもあるでしょう。もしも、病気で長期入院した場合など、ローンの支払いが滞ることも起こりえます。
ただし、賃貸の場合でも家賃を払い続けることに変わりはありませんので、そこまで気にすることはないともいえます。
マンションを購入する場合、頭金を入れる人が多いため、今までの貯蓄が減ることになります。最近では、頭金0円でローンを組むことも可能ですが、諸費用などで50~100万ほどかかることもあります。新しく家具やカーテンを揃える必要もあるでしょう。
その分は貯蓄からまかなうため、どちらにしても一時的に貯蓄が減るのは間違いありません。
マンション購入を考えるのであれば、半年くらいは働かずに暮らしていけるだけのお金を確保しつつ、それ以外に頭金や諸費用に使えるだけの貯蓄があれば、多少は安心できると思います。
一旦マンションを購入してしまったら、賃貸住宅のときのように気軽に引っ越しすることができません。飽き性でひとつのところにいられない方や引っ越しすることでリフレッシュできるという方にとっては、同じ場所に住み続けるということはデメリットといえるでしょう。
マンション購入にはメリットもデメリットもあります。それをしっかり踏まえたうえで、自分にはマンション購入が合っているのかどうかを検討するようにしましょう。
1-2 結婚や転勤するときに購入したマンションをどうすればいい?
シングル女性がマンション購入をためらう一番のポイントは、「もし結婚した場合マンションをどうすればいいの?」ということでしょう。ほかにも、転勤になってしまう可能性がある方もいるでしょう。賃貸なら別のマンションを借りて引っ越しをすればいいだけですが、マンションを購入すると、そうはいきません。結婚や転勤の場合の選択肢は3つあります。
すでに住宅ローンの支払いが終わっていれば、売却することである程度まとまった現金が手に入ります。ローンが終わっていない場合は、マンションの売却金額とローンを相殺することになります。もしも、ローン残額のほうが多い場合は、補てんすることになるため注意が必要です。
すでに住宅ローンの支払いが終わって入れば、マンションを貸すことで毎月の家賃が収入となります。ローンが終わっていない場合は、家賃をローンの支払いに充てることができます。
転勤がなければ、間取りや広さによっては、子どもが生まれるまで夫婦で住むということもできます。
最初からこうする、と決めておく必要はなく、そのときの状況に合わせて選ぶこともできます。3つの選択肢があるということを覚えておいてくださいね。
1-3 シングル女性だからこそ気を付けたいマンション購入のポイント
一旦マンションを購入したら、簡単に手放して引っ越しするというワケにはいきません。女性の一人暮らしの場合、どんな場所に住むか、どんなマンションに住むか、ということはとても重要です。安心して住み続けるために、マンションを選ぶ際にチェックしておきたいポイントを5つ紹介します。
女性の一人暮らしの場合、マンションの防犯がしっかりしていることは欠かせません。管理人が常駐していてきちんと見ていてくれる、いざというときの警備システムが完備されている、などをチェックするようにしましょう。
昼間は賑やかだったのに、夜遅く帰って来たときに帰り道に街灯1つない…、夜中になるとバイクなどの騒音が気になる…、など住んでみてちょっと怖い思いをした、ということもあるかもしれません。そのようなことのないよう、購入を考える物件は、昼間だけでなく夜も見に行くようにしましょう。
ちょっと買い物したい、というときに歩いて行ける場所にスーパーなどのお店があるととても便利です。また、通勤などを考えれば、駅から近いのはとても便利です。夜遅く帰ってこなければ行けないときも、駅から近いほうが安心です。
風邪をひいたりして病院に行きたくても、一人暮らしでは連れていってくれる人がいないこともあるでしょう。そんなとき病院が近いと安心です。また、購入したマンションに、ずっと住むことを考えると、将来的にもとても安心できます。
結婚や転勤などでマンションを売ったり貸し出したりする可能性を考えて、新築または築年数が浅い、駅から近い、などできるだけ条件のいいマンションを選んでおくとよいでしょう。
以上のことを踏まえ、やっぱりマンションを購入したい!という方のために、まずは今の年収で金融機関からどのくらいの金額が借りられるのか見ていきましょう。
2. 今の年収でどれくらいの住宅ローンが借りられる?
2-1 実は借りられる金額より返済していく毎月の金額が大事!
現在の年収でいくらのマンションが購入できるか、というのは、ローンで借りられる金額+頭金で決まります。一般的に住宅ローンは年収の5~6倍まで借りられるといいますが、あくまでもこれは借りることが可能な金額です。
実際には、勤務体系や勤務年数などによって変わってきますが、今の年収でおおよそどのくらいの金額が借りられるか見てみましょう。その際関係してくるのが、返済負担率です。
年収に占める住宅ローン返済額の割合のこと。※住宅ローン以外の借入も含みます。銀行がローン審査をする際、借りられる金額の上限を決める基準になります。
返済負担率は、銀行によって異なりますが、25~40%程度に設定していることが多くあります。つまり、銀行が貸し出す金額の上限は、「年収の25~40%×年数」となります。
また返済負担率は、年収が高いほど比率が高くまで借りられる傾向があります。年収300万から500万程度の場合、30%くらいに設定されていることが多いです。
たとえば、
300万(年収)×0.3(返済負担率)×15(年数)=1,350万まで借りられることになります。
300万(年収)×0.3(返済負担率)×35(年数)=3,150万まで借りられることになります。
※実際には金利が関わってくるため、借りられる金額はもっと少なくなります。
このように、返済年数を伸ばせばそれだけ借りられる金額も増えますが、それだけ長い年月住宅ローンを支払っていかなければならないことになりますのでよく考えてみる必要があるでしょう。
また、いくら借りられるかということを考える女性は多いのですが、実際には、毎月いくら返していかないといけないかということを考えることはとても大切です。
返済負担率が高ければ高いほど、毎月の返済額が多くなり、生活を圧迫することもあります。そこで、返済負担率をどのくらいにするか、ということが重要です。
年収300万円の人の返済負担率を30%に設定した場合
1年間の住宅ローン返済金額は300万円×30%=90万円となります。
これを12ヵ月で割ると90万円÷12=75,000円となり、毎月75,000円の返済をしていくことになります。
年収300万円は、所得税などの税金や社会保険料が引かれる前の金額のため、実際の手取り金額は、年収の80%程度になります。つまり、手取り年収は240万程です。これはボーナスを含みますので、ボーナスが年間60万円あったとすると、月収は手取りで15万円ほどです。
毎月の返済額が75,000円の場合、住宅ローン支払い後に手元に残る金額は75,000円ほどになります。
またマンションの場合、管理費や修繕費などが毎月かかることがほとんどです。
マンションにより異なりますが、10,000~30,000円程度は見ておいた方がいいでしょう。
つまり、最終的には75,000円から管理費、修繕費をひいた金額が手元に残ることになります。これだと生活していくのに少し厳しいという方もいらっしゃるでしょう。
そこで、無理せず返済していくためには、返済負担率を下げるようにしましょう。
ここでは、負担が少ないと言われている20%で計算してみたいと思います。
年収300万円の人の返済負担率を20%に設定した場合
1年間の住宅ローン返済金額は300万円×20%=60万円となります。
これを12ヵ月で割ると120万円÷12=50,000円となり、毎月50,000万円の返済をしていくことになります。
こうすると手取り15万円で、10万円から管理費、修繕費をひいた金額が手元に残ることになります。
もし貯金ができればそれを繰り上げ返済に充てることもできますので、無理のない範囲で支払っていくことを考えたほうが、自分のためになるのです。
2-2 今の年収でどれくらいの金額が借りられるの?
家計を圧迫しすぎずに返済をしていけるよう、返済負担率を20%に設定した場合、いくらの住宅ローンが組めて、いくらくらいの物件が購入可能なのか見ていきましょう。
2-2-1 年収300万の場合
1年間の住宅ローン返済金額は、300万円×20%=60万円となります。
これを12ヵ月で割ると、60万円÷12=毎月50,000円となります。
この金額を何年、どの金利で払うかによって、銀行から借りられる金額が変わります。おおよその借り入れ可能金額を見てみましょう。
返済期間/金利 | 1% | 2% | 3% |
---|---|---|---|
15年 | 835万 | 776万 | 724万 |
20年 | 1,087万 | 988万 | 901万 |
25年 | 1,326万 | 1,179万 | 1,054万 |
30年 | 1,554万 | 1,352万 | 1,185万 |
35年 | 1,771万 | 1,509万 | 1,299万 |
上記の金額に頭金を足したものが、年収300万円で購入できるマンションの価格の目安となります。
2-2-2 年収400万の場合
1年間の住宅ローン返済金額は、400万円×20%=80万円となります。
これを12ヵ月で割ると、80万円÷12=毎月66,667円となります。
つまり、毎月66,667円までのローン返済額であれば、返すのに大きな負担がないということです。この金額を何年間、いくらの金利で返済していくかによって、借りられる金額が変わります。きりがいいように、66,000円で計算していきましょう。
返済期間/金利 | 1% | 2% | 3% |
---|---|---|---|
15年 | 1,102万 | 1,025万 | 955万 |
20年 | 1,435万 | 1,304万 | 1,190万 |
25年 | 1,751万 | 1,557万 | 1,391万 |
30年 | 2,051万 | 1,785万 | 1,565万 |
35年 | 2,338万 | 1,992万 | 1,714万 |
上記の金額に頭金を足したものが、年収400万円で購入できるマンションの価格の目安となります。
2-2-3 年収500万の場合
1年間の住宅ローン返済金額は、500万円×20%=100万円となります。
これを12ヵ月で割ると、100万円÷12=毎月83,333円となります。
つまり、毎月83,333円までのローン返済額であれば、返すのに大きな負担がないということです。この金額を何年間、いくらの金利で返済していくかによって、借りられる金額が変わります。きりがいいように、83,000円で計算していきましょう。
返済期間/金利 | 1% | 2% | 3% |
---|---|---|---|
15年 | 1,386万 | 1,289万 | 1,201万 |
20年 | 1,804万 | 1,640万 | 1,496万 |
25年 | 2,202万 | 1,958万 | 1,750万 |
30年 | 2,580万 | 2,245万 | 1,968万 |
35年 | 2,940万 | 2,505万 | 2,150万 |
上記の金額に頭金を足したものが、年収500万円で購入できるマンションの価格の目安となります。
ただし、金利は変動しますし、マンション購入時には税金や諸費用もかかります。頭金の一部を税金や諸費用に充てるなど、余裕を持って払える金額のマンション購入を検討するようにしましょう。
借入期間を何年にするかは、長くても定年までにローンの返済が終わるようにするとよいでしょう。もちろん、早く支払いを終えて自分のものにしたい、という方は短くするということもできます。最初から短くせずに、返せるときは繰り上げ返済をして返済期間を減らすという方法もあります。
ひと昔前であれば、女性は住宅ローンが借りにくいというイメージがあったかもしれません。ところが今は、働く女性が増えていることもあり、女性が住宅ローンを組むことはそれほど困難ではなくなりました。また、女性向け住宅ローンも各社が展開しています。上手に活用するとよいでしょう。
注意してほしいのは、女性向け住宅ローンの中には、「金利や手数料などを優遇してくれる」タイプと、「勤務体系や年収などのハードルを低くしている」タイプがあります。
後者の場合、契約社員として1年ほどしか働いていなくても住宅ローンの融資を受けられることもありますが、その代わり金利タイプを選べないということもあります。正社員として何年も働いている場合は、損をしてしまうこともありますので注意しましょう。
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3.実際にいくらのマンションが購入できるかシミュレーションしてみよう
ここで年収ごとに、購入できそうなマンションの価格をシミュレーションしてみます。実際には金融機関によって金利や借り入れ上限額が違います。また、新築マンションか中古マンションかでも、税金や諸費用は変わりますので、おおよその参考にしてみてください。
3-1 年収300万の場合
25年返済希望33歳女性の場合
返済負担率20%の場合の返済月額
300万円×20%×12=50,000円
毎月5万円、25年返済する場合の借り入れ可能上限金額
1,179万円(※金利2%の場合)
300万円(頭金)+1,179万円(住宅ローン)=1,479万円
税金や諸費用などが、物件の10%程度かかりますので、それを踏まえて購入可能なマンション金額は1,300万円くらいになります。
3-2 年収400万の場合
30年返済希望28歳女性の場合
返済負担率20%の場合の返済月額
400万円×20%÷12=約66,000円
毎月66,000円、30年返済する場合の借り入れ可能上限金額
1,785万円(※金利2%の場合)
700万円(頭金)+1,785万円(住宅ローン)=2,485万円
税金や諸費用などが、物件の10%程度かかりますので、それを踏まえて購入可能なマンション金額は2,200万円ほどになります。
3-3 年収500万の場合
20年返済希望38歳女性の場合
返済負担率20%の場合の返済月額
500万円×20%÷12=約83,000円
毎月83,000円、20年返済する場合の借り入れ可能上限金額
1,640万円(※金利2%の場合)
900万円(頭金)+1,640万円(住宅ローン)=2,540万円
税金や諸費用などが、物件の10%程度かかりますので、それを踏まえて購入可能なマンション金額は2,300万円ほどになります。
4.まとめ
いかがでしたか?
ご自分がマンションを購入する際のイメージは湧いたでしょうか?今回の金額はあくまで目安で、実際に住宅ローンを組める金額は変わります。インターネットでも簡単にシミュレーションできますので、ぜひ試してみてくださいね。
マンションは高い買い物です。無理をして手放さなくてはならない…ということのないよう、資金計画をしっかり考えること。そして、ずっと住み続けるために、物件をしっかり吟味して購入するようにしましょう。ステキな自分だけの城が手に入るといいですね。
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