【簡単解説】「住宅ローンの一括返済をするべきか」の判断ポイント|メリット・デメリット、返済タイミング等も解説

住宅ローンの一括返済 メリット・デメリット

この記事では「住宅ローンの一括返済」を検討している方向けに、一括返済をするべきかどうかを判断できるような情報を提供しています。

この記事でわかること
  • 「住宅ローンの一括返済をすべきか」を判断するポイント
  • 住宅ローンを一括返済するメリット・デメリット
  • 住宅ローンを一括返済するのにおすすめのタイミング 等

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住宅ローンを組む際の全体像を把握しておきたい方は「住宅ローンの流れ」の記事もご覧ください。

1.「住宅ローンの一括返済をすべきか」を判断するポイント

簡潔にまとめると、以下大きく2つの判断ポイントで「住宅ローンの一括返済をすべきか」について大枠の方向性を判断する事ができます。

第1の判断ポイント

まず、下記の条件を満たす状況にある人は、「住宅ローンの一括返済」の検討をおすすめします。

「住宅ローンの一括返済」の検討をおすすめできる人
  • 一括返済の目的(利息の軽減等)が明確に持てる人
  • まとまったお金が入って、資金に余裕がでた人
  • 一括返済後の家計に支障がない人

第2の判断ポイント

次に、「住宅ローン一括返済のメリット・デメリット」を踏まえ、デメリットよりメリットの方が大きいと思える方は、具体的に「一括返済」に向けて動いてみても良いかもしれません。

住宅ローンを一括返済するメリットとデメリットは、以下です。

【住宅ローン一括返済のメリット・デメリット】
メリット デメリット
  • 利息を減らせる
  • 家計と気持ちに余裕が生まれる
  • 保証金の一部が返還されることがある
  • 手数料が発生することがある
  • 親から借りて返済すると贈与税が発生することがある
  • 住宅ローン控除が適用されなくなることがある
  • 急な出費に対応できなくなることがある

「一括返済」をする際に知っておきたい事

実際に住宅ローンを一括返済する場合、タイミングがとても重要です。

特に一括返済におすすめタイミングは、以下です。

住宅ローン一括返済におすすめタイミング
  • 住宅ローン控除が終了したとき(10年後、13年後など)
  • 相続などでまとまったお金が入ったとき

また、住宅ローンを一括返済した後は、以下の点に気をつけてください。

住宅ローンを一括返済した後の注意点
  • 抵当権抹消登記が必要
  • 必要に応じて生命保険に加入する

以降、「第2の判断ポイント」以下の項目について解説します。

2.住宅ローンを一括返済するメリット・デメリット

住宅ローンは、必ずしも最初に決めた借入期間で返済するものではありません。
メリットとデメリットを知ったうえで、一括返済するかどうかを判断するとよいでしょう。

住宅ローンを一括返済するメリットとデメリットは、以下です。

【住宅ローン一括返済のメリット・デメリット】
メリット デメリット
  • 利息を減らせる
  • 家計と気持ちに余裕が生まれる
  • 保証金の一部が返還されることがある
  • 手数料が発生することがある
  • 親から借りて返済すると贈与税が発生することがある
  • 住宅ローン控除が適用されなくなることがある
  • 急な出費に対応できなくなることがある

以下でメリット・デメリットそれぞれ、簡単に解説します。

2-1. 住宅ローン一括返済のメリット

住宅ローンを一括返済すると、以下のようなメリットがあります。
なかでも、利息の支払いを削減できるのが大きなメリットです。

【住宅ローン一括返済のメリット】
利息を
減らせる

利息は、借入期間が長引くほど高額になります。

一括返済すれば、以後に発生する予定の利息を払う必要がなくなり、支払総額が抑えられるのは大きなメリットといえます。

家計と気持ちに
余裕が生まれる

長期間の負債はストレスになることもあります。

住宅ローンを一括返済すれば、支払から解放され気持ちに余裕が生まれたり、臨時支出が発生したりしても気持ちの負担がより少なく済むでしょう。

保証金の一部が
返還されることが
ある

保証金は保証期間に対して金額が決まることが多いため、住宅ローンを一括返済して期間を短縮できれば、契約時に一括で支払っていた保証金が一部返還されることがあります。

金融機関に問い合わせた上で、どの程度の返還が受けられるのか知っておくことをおすすめします。

2-2. 住宅ローン一括返済のデメリット

メリットだけでなくデメリットも知ったうえで、住宅ローンを一括返済するか判断するとよいでしょう。
住宅ローン一括返済のデメリットは、以下です。

【住宅ローン一括返済のデメリット】
手数料が
発生することが
ある

金融機関によっては、一括返済時に手数料がかかることがあります。

一括返済をする前に軽減できる利息と、発生する手数料を比較しましょう。

親から借りて
返済すると
贈与税が発生
することがある

親や祖父母からお金を受け取って、一括返済をする方もいるかもしれませんが、受け取った金額が年間110万円を超えると贈与税が発生するので注意が必要です。

後で贈与を疑われないためにも、借用書を作成し、返済方法や返済期限、金利などを決めておくことも有用です。

住宅ローン控除が適用されなくなる
ことがある
所得税や住民税を減らせる住宅ローン控除は、年末時点で住宅ローン残高があることが条件となるため、一括返済をしてしまうと以後の年度は適用されなくなってしまいます。
急な出費に
対応できなくなる
ことがある
一括返済を検討する際には、急な出費に必要と思われる金額を手元に残しても実行できるのかを考えてみましょう。

以上が、住宅ローンを一括返済するデメリットです。

基本的には、事前に現実的な資金計画を立て、無理なく返済していくことが一番。
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3.住宅ローンを一括返済するのにおすすめのタイミング

住宅ローンを一括返済する場合、特におすすめのタイミングがあります。

【住宅ローンを一括返済する最適なタイミング】
住宅ローン控除が
終了したとき
(10年後、13年後など)

住宅ローン控除は、年間最大35万円の所得税額・住民税額を減税できる制度です。

  • 新築住宅と買取再販住宅の場合は最大13年間
  • 既存住宅は最大10年間

の住宅ローン控除が適用されるため住宅ローン控除の適用が終了した後のタイミングがおすすめです。

相続などで
まとまったお金が
入ったとき

相続などでまとまったお金が入ったときも、住宅ローンの一括返済を検討がおすすめです。

住宅ローンを一括返済してから「相続税が払えない!」といったことにならないよう、正しく相続税を支払った後に相続財産の使い道を決めるようにしましょう。

4.住宅ローンを一括返済した後の注意点

住宅ローンを一括返済した後、注意したいポイントは、次の2つが挙げられます。

【住宅ローンを一括返済した後の注意点】
抵当権抹消登記が
必要になる

住宅ローンを借りるときは、通常、ローンで購入する住宅を担保に設定します。

住宅ローン残高を一括返済してローンを完済すると、住宅に抵当権をつける必要がなくなります。

法務局で「抵当権抹消登記」を行い、抵当権を外しましょう

必要に応じて
生命保険に
加入する

住宅ローンを借りるときは、団体信用生命保険(団信)に加入することが一般的です。住宅ローンを完済すると、団信の適用を受けられなくなります。

万が一に備えて生命保険への加入をおすすめします。

また、学資保険や定期保険、就業不能保険も視野に入れてみましょう。

住宅を検討し始めたら、まずはHOME4U(ホームフォーユー)プラン作成依頼サービスを利用して複数社の住宅プランを比較検討してみるとよいでしょう。

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この記事のポイント まとめ

「住宅ローンの一括返済をすべきか」を判断するポイント

第1の判断ポイント

まず、下記の条件を満たす状況にある人は、「住宅ローンの一括返済」の検討をおすすめします。

「住宅ローンの一括返済」の検討をおすすめできる人
  • 一括返済の目的(利息の軽減等)が明確に持てる人
  • まとまったお金が入って、資金に余裕がでた人
  • 一括返済後の家計に支障がない人

第2の判断ポイント

次に、「住宅ローン一括返済のメリット・デメリット」を踏まえ、デメリットよりメリットの方が大きいと思える方は、具体的に「一括返済」に向けて動いてみても良いかもしれません。

住宅ローンを一括返済するメリットとデメリットは、以下です。

【住宅ローン一括返済のメリット・デメリット】
メリット デメリット
  • 利息を減らせる
  • 家計と気持ちに余裕が生まれる
  • 保証金の一部が返還されることがある
  • 手数料が発生することがある
  • 親から借りて返済すると贈与税が発生することがある
  • 住宅ローン控除が適用されなくなることがある
  • 急な出費に対応できなくなることがある

「一括返済」をする際に知っておきたいい事

実際に住宅ローンを一括返済する場合、タイミングがとても重要です。

特に一括返済におすすめタイミングは、以下です。

住宅ローン一括返済におすすめタイミング
  • 住宅ローン控除が終了したとき(10年後、13年後など)
  • 相続などでまとまったお金が入ったとき

また、住宅ローンを一括返済した後は、以下の点に気をつけてください。

住宅ローンを一括返済した後の注意点
  • 抵当権抹消登記が必要
  • 必要に応じて生命保険に加入する

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