マンションの査定シミュレーションってどんなサービス?|査定の活用方法を紹介!

マンション査定 シミュレーションの活用方法

マンションの売却にかかわるお金は大きく、売りたいという気持ちはあるものの、なかなか決心できない方は多いでしょう。
売却するか迷っている方は、まず査定シミュレーションでおおよその売却価格を知っておくと、売却を決めやすくなるのでおすすめです。

この記事では、無料で査定金額がわかるシミュレーションサイトの紹介、査定の違いや特徴、活用方法をお伝えします。「価格次第で保留にするか」「本格的な査定を受けてみるか」判断し、計画を立て行きましょう。

<この記事を読んでわかること>
  • 気軽に検索できるシミュレーションサイトを知る
  • マンションの売却についてのながれを知る
  • マンションの売却に関する注意点を知る
  • 今後の方向性についての考え方を知る
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マンションの売却について基礎から詳しく知りたい方は『マンション売却の流れ』も併せてご覧下さい。

1.マンション査定シミュレーションとはどんなサービス

マンション査定シミュレーションとはどんなサービス

売却するか検討する際、「マンションの価格知りたいが、不動産会社に査定を依頼するのは面倒」と思われる方は多くいます。
マンション査定シミュレーションを利用すれば、匿名かつ1分程度でおおよその査定価格を調べられます。
(機能をフルで使うために個人情報の入力を求めるサービスもあります。)

この章では、マンション査定シミュレーションについて詳しく解説します。
「使う価値があるか」「信用できるのか」を確認してください。

1-1. 匿名1分で査定結果がわかる

個人情報を必要とせず、マンション名や地域名、築年数などの指定で簡単に査定価格を調べられます。
1分以内の入力で、瞬時に価格を表示されるのが特徴です。

すべての査定シミュレーションの計算方法を確認することはできませんが、ほとんどのものは過去の成約事例データを参考に機械的に価格を計算しています。

成約事例が元となっているため、相場価格といえますが、物件の細かい状態が考慮されません。

そのため、おおよその価格を手間なくすぐに知りたい方に向いており、売却するか決めかねている段階で利用するといいでしょう。

1-2.不動産会社の行う査定より正確性が低い

マンションの査定シミュレーションは、不動産会社が行う査定とは全く異なります。
データを用いた機械による計算と、データと目視調査を合わせた人による計算といった違いです。

不動産会社の訪問調査を行う査定では、より精度の高い査定価格を得られますが、価格を知るまでに1週間ほど時間がかかります。

マンション査定シミュレーション 不動産会社の査定
査定額がわかるまでのスピード 数秒 査定日以降1週間程度
査定結果の正確性 おおよその価格 より正確

査定の精度の違いは、査定に使う情報量の違いでも明白です。
例えば以下のような違いがあります。

査定に使う情報 マンション査定シミュレーション 不動産会社の査定
駅からの距離
築年数
物件の広さ △(概ね)
間取り △(概ね)
階数 △(概ね)
方角 △(概ね)
採光 ×
物件内の管理状況 ×
騒音や振動 ×
共有設備の充実度 ×
セキュリティ ×
眺望 ×

査定シミュレーションは成約事例をもとにするため、ある意味ではほとんど考慮していると考えられますが、建物や周辺地域の現況を含まないため精度は低くなります。

すでに売却を決めている方、本格的に売却するか決断し行動に移したい方は不動産会社の査定を受けるようにしましょう。

不動産会社の行う査定について詳しくは『【マンション査定の方法】高く査定される10のポイントと事前準備』をご覧ください。

1-3.マンション査定シミュレーションの査定結果比較

査定シミュレーションは、参考となる成約事例の量や、計算の方法次第で大きな差が出ます。
また、各社入力項目が異なることから、条件に若干の違いがあり、結果的にシミュレーション結果が異なります。

今回は、ある特定のマンション(マンション名は伏せる)を査定シミュレーションにかけてみました。
3つの査定シミュレーションサイトを利用しましたので比較してみましょう。

【物件の情報】

  • マンションの所在地:東京都江東区南砂
  • 築年数:39年
  • 最寄駅:東京メトロ東陽町駅
  • 専有面積:70平米
  • 階数: 7階

査定してみたサイトは、以下のとおりです

マンション査定シミュレーション名 査定額の結果
マンションプライス 4,812万円~5,059万円
at home 3,300万円~4,400万円
SUMiTAS 4,634万円

3つのサイトで大きく異なる結果となりました。
ただ、マンションプライスとSUMiTASはある程度近しい相場を示しています。

At homeは価格が大きいですが、上限価格が他2サイトと近しいため、4,400万円が相場の下限と見えます。

マンションプライスの上限5,059万円は他より若干逸脱しているため、4,812万円を全体的な上限ととらえてみます。
すると、4,400万円~4,812万円が相対的にちょうどいい相場で、SUMiTASの結果がちょうど中央になることがわかります。

このように、査定シミュレーションは1社だけで比べず、複数社の結果を比較しながら見ていくとより具体的な相場が求めやすくなります。

より詳しい査定額を知りたい方は、不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)を利用して、不動産会社に査定を依頼してみましょう。
HOME4UはNTTデータグループが運営する一括査定サービスで、全国から厳選された2,300社以上の不動産会社の中から、最大6社にまとめて査定依頼ができます。


2.手取り額までシミュレーションできるマンションプライスの使い方

手取り額までシミュレーションできるマンションプライスの使い方

1章では3つのサイトを比較しましたが、今回はNTTデータグループの運営する『マンションプライス』の使い方を紹介します。

マンションプライスは、個人情報を必要としない査定シミュレーションサービスで、マンション名だけで簡単に査定価格を調べられるサービスです。

また、査定価格だけでなく、同じマンション内の取引事例価格の推移、住宅ローンや売却にかかる諸費用を差し引いた手取り額まで計算できるシミュレーションできる高機能のサービスです。

画面の様子とともに、見ていきましょう。
「マンションプライス」のサイトが表示されたら、ページの下の方までスクロールしてください。
(上部の無料一括査定スタートを押すと、個人情報の入力を要求されます。こちらは、査定依頼となりますので注意が必要です。また、画面右上の検索ボックスからも査定シミュレーションができます。)

検索窓にマンション名を入力する方法のほか、【主要エリアからマンションを探す】でも検索することが可能です。

東京都江東区で検索すると、江東区内1,621件のマンションのうち30件が表示されますが、さらに絞り込むために、町名を入力します。ここでは、「有明」と入力しました。

東京都江東区有明のマンション10件のうち、該当するマンション名をクリックします。

たとえば、シティタワー有明をクリックすると、売買推定相場価格は、7,794万円~8,193万円と表示されます。
画面右上の専有面積、階数、主要採光を選択すると、条件を変えた推定相場価格を知ることが可能です。

ページ内を下へスクロールすると、このマンションと近隣の過去の売り出し事例が表示されていますので、条件に近い物件の価格が参考になるでしょう。ただし、不動産市況による価格変動をふまえると、販売開始年月を確認し、できるだけ直近の取引を参照するようにしましょう。

さらに下には、このマンションと近隣エリアの平均売買㎡価格の推移を見ることができます。

続いて、このマンションと近隣エリアの売却開始から成約までの期間です。タイミングにもよりますが、実際に売却をする際は、成約までのスケジュールを逆算で考え、準備することができるため参考になります。

最後に、売却額シミュレーションです。上記の推定価格から推測する自分自身の想定売却価格と住宅ローンの残債額を入力します。住宅ローンがない場合は、0円で入力します。

「計算する」を押下すると、手元に残るお金、諸経費が表示されます。
仲介手数料は、物件価格に準ずるため、想定売却価格を変えることで、諸費用も連動します。

3.マンション査定シミュレーションの活用シーン

マンション査定シミュレーションの活用シーン

マンション査定シミュレーションは、不動産会社の行う査定に比べると精度の低さが否めません。
ただし、うまく活用すると売却の判断や、売却を進めるうえで非常に便利に活用できます。

以下では、マンション査定シミュレーションを便利に活用できるシーンについて紹介していきます。

【マンション査定シミュレーションの活用シーン】

  • 目標となる売却金額の参考になる
  • 住み替えに向けて予算計算がしやすい
  • 複数のシミュレーション結果から相場を把握する
  • 価格の推移を見ながらタイミングよく売却する

3-1.目標となる売却金額の参考になる

マンション査定シミュレーションでは、ほとんどの場合で不動産会社の算出する査定価格より、価格幅が大きく見積もられます。

価格幅が大きすぎると「信用できないのでは?」と不安になる方もいますが、計算のもとは実際の成約事例のため、場合によってはその価格で売れと言えます。

マンションの売却は目安として3~6か月間かかりますが、1年ほどの余裕をもって売却ができる場合は、チャレンジ価格として参考にできます。

売却は不動産会社と一緒に行うので、査定シミュレーションで計算された価格を伝え、相談したうえで売り出し価格を決めていきましょう。

3-2.住み替えに向けて予算計算がしやすい

売却金額から住宅ローン残高、仲介手数料や譲渡所得税などの費用を差し引いた金額が、売却における手取り額になります。

住み替えを行う際、売却の手取り額を住み替えの予算に充てる方も多いため、事前に予算を計算しておけると計画を立てやすくなります。

不動産会社に査定を受けるまで住み替えを決断しきれていない方は、まず査定シミュレーションを実施してみましょう。
「住宅ローンを完済できるのか」「売却の費用はいくらかかるのか」「いくらぐらいの新居が現実的か」などを把握し、住み替えの計画を立てていきましょう。

3-3.複数のシミュレーション結果から相場を把握する

気軽に売却想定金額を知ることのできるマンション査定シミュレーションですが、情報量が十分でないために、正確性に欠けることはお伝えしたとおりです。

ただし、実際の成約事例が計算のもとになっているため、査定シミュレーションの結果は売却相場ととらえることもできます。

できるだけ複数の査定シミュレーションサービスを使い、平均的な価格を割り出してみましょう。
売却相場を調べる方法は他にもありますが、査定シミュレーションを比較する方法が最も簡単に売却相場を調べられます。

3.4.価格の推移を見ながらタイミングよく売却する

需要と供給のバランス、社会情勢や経済状況により不動産市場は日々変動しています。

前章で紹介したマンションプライスは、検索したマンションの価格推移や成約事例まで確認できます。
売りたいマンションの需要がどのように動いているかを確認できると、売却するタイミングを決めるのに役立ちます。

4.売却したい気持ちがあるなら不動産会社へ依頼しよう

売却したい気持ちがあるなら不動産会社へ依頼しよう

マンション査定シミュレーションは、マンションを売却するか検討している段階の方にお勧めです。

ただし、最終的な判断は不動産会社の精度の高い査定を受けた後に行うべきでしょう。
マンション査定シミュレーションは、マンションの現況を含まないため、不動産会社の査定価格と大きく異なる場合があるからです。

査定を受けたからといって必ず売却する必要もありません。

マンションの査定だけ依頼してもいい?価格のみ確認する方法を解説

また、不動産会社の査定でも、会社により差が出ることに注意が必要です。
査定は参考にするデータや、見方、不動産会社の売却力により結果が異なるためです。

そのため、売却の意欲が高い方は、複数社の査定額を比較して信用できる査定額・会社・担当者を選ぶようにしましょう。

複数社への依頼は大変時間がかかりますが、一括査定サービスを利用すれば数分で済みます。

一括査定サービスの不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)なら、1分程度の簡単入力で最大6社の不動産会社に査定を依頼できます。
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この記事のポイントまとめ

マンション査定シミュレーターって何ができるの?

個人情報の入力なく、気軽にマンションの査定ができるシミュレーションサイトであり、マンション売却を決断する前に、おおよその金額を知るために有効なツールです。

詳しくは「1.マンション査定シミュレーターとはどんなサービス」をご覧ください。

マンション査定シミュレーションってどうやって使うの?

マンション名を入力するだけ、もしくは、所在地から検索することで、過去の取引事例からマンションの査定金額を知ることができます。

詳しくは「2.手取り額までシミュレーションできるマンションプライスの使い方」をご覧ください。

マンション査定シミュレーターって何に活用できるの?

マンションが売れるであろうおおよその価格を算出できるうえ、サービスによってはマンションの価格推移等も確認できます。
そのため、以下のようなシーンで活用できます。

  • 目標となる売却金額の参考になる
  • 住み替えに向けて予算計算がしやすい
  • 複数のシミュレーション結果から相場を把握する
  • 価格の推移を見ながらタイミングよく売却する

詳しくは「3.マンション査定シミュレーターの活用シーン」をご覧ください。

マンション売却したい気持ちがあるけど査定シミュレーションって参考になる?

マンション査定シミュレーションは売却するか決めるうえで有力な判断材料となりますが、最終判断は不動産会社の査定を参考にしましょう。
査定シミュレーションの結果と不動産会社の査定価格が大きく乖離する場合があるためです。

詳しくは「4.売却したい気持ちがあるなら不動産会社へ依頼しよう」をご覧ください。