
昨今では、インターネット経由でマンション査定を申し込む方が増えています。
インターネットで申し込めるマンションの査定方法には、「AI査定」と「不動産会社の担当者による査定」があります。
両者には大きな違いがあるので、目的に応じて上手に使い分けることが大切です。
「AI査定」はシミュレーションサイトで自動的に査定できる方法で、匿名で査定して結果がすぐにわかるサービスです。
「自分のマンションが今いくらなのか、概算を気軽に知りたい」という方には、「AI査定」が目的に合っています。
ただし、会員登録をしないと結果が教えてもらえないシミュレーションサイトもあるのでご注意ください。
「AI査定」を試してみたい方には、会員登録なしで即時に結果がわかるシミュレーションサイトの実例をご紹介します。
ここでご紹介するシミュレーションサイトなら、相場だけでなく、過去の価格推移、売却期間、諸費用までわかります!
なお、「売却の予定があるので査定額を正確に知りたい」という場合は、不動産会社の担当者による査定が必要です。
ただし、一昔前のように、近くの不動産会社を一社ずつ訪問して回るような面倒なことをする必要はありません。
依頼のコツを知っていれば、手間をかけずに、優良な不動産会社をピックアップして査定を依頼できます。
売却を有利に進めるためのマンション査定の方法についても解説するのでぜひご参考にしてください。
不動産会社選びで、売却は数百万円「売値」が変わります。
査定価格は不動産会社によって違うので、高く・早く売るなら、複数の不動産会社の査定価格を比較することが大切です。
かんたん一括査定で複数の査定価格を取り寄せましょう。
Contents
1.マンションの査定方法は「AI査定」と「一括査定」がトレンド
マンションAI査定(シミュレーションサイト)と一括査定サイトにはどんな違いがあって、どのように使い分ければいいのか見ていきましょう。
1-1.すぐに結果がわかるマンションAI査定のメリット・デメリット
マンションAI査定は、すぐに結果がわかるシミュレーションサイトを利用する方法です。
マンション名を入力するだけで、人間を介さずに、過去の取引データを基にコンピューターが自動で査定します。
メリット |
|
---|---|
デメリット |
|
1-1-1.【マンションAI査定のメリット】
結果がすぐにわかる
マンション査定シミュレーションサイトでは、マンション名を入力するだけで、すぐに査定結果が確認できます。
ただし、シミュレーション結果が即時に表示されるサイトと、会員登録後に結果がメールで送られてくるサイトがあるのでご注意ください。
シミュレーションサイトは、おおよその査定価格を急いで知りたい場合に向いています。
匿名、無料で利用できる
マンション査定シミュレーションサイトは、匿名で利用できるので、気軽に査定することができます。
まだすぐに売るわけではなく、概算を知りたいときなどに便利です。
会員登録不要のサイトならば、不動産会社から電話やメールがくることもありません。
人間を介さずにインターネットでいつでも、何度でも査定できるというのがメリットです。
売却に関する情報収集もできる
マンションAI査定によるシミュレーションサイトでは、概算査定額を出すだけでなく、周辺の相場動向について情報を得られるサイトもあります。
2章でご紹介する「マンションプライス」では、相場だけでなく、価格推移や売却期間などの情報も得られます。
1-1-2.【マンションAI査定のデメリット】
結果が正確とは限らない
マンション査定シミュレーションサイトでは、実際の部屋を見ていないので、正確な査定額が出るとは限りません。
例えば、角部屋や、日当たり良好、リフォーム済みなどの要素を反映すれば、本来はもっと査定額は上がるかもしれません。
逆に、マイナス査定になるような要素があれば、実際の売却価格は下がる可能性があります。
また、シミュレーションサイトは過去の売却事例をベースに査定するため、最新の市場動向を反映していないことがあります。
マンションAI査定では対象外のマンションもある
シミュレーションサイトでは即時査定の対象外となるマンションもあります。
築年数が浅くて売却した人が少ないマンションや、小規模なマンションなど、取引データが少なすぎると自動的に査定できないことがあります。
その点、不動産会社に査定を依頼するときは、どんなマンションでも査定が可能です。
売却のタイミングなどを相談できない
シミュレーションサイトでは、査定結果に関して疑問に思うことがあっても相談することができません。
マンションAI査定の結果を見て一人で悩んでいるうちに、売却に有利なタイミングを逃してしまう可能性があります。
なお、シミュレーションサイトの結果と、不動産会社による査定額は一致するとは限りません。
シミュレーションサイトを使った結果、本格的に売却を検討してみようと思ったら、早めに不動産会社に査定を依頼しましょう。
会員登録が必要なサイトもある
会員登録をしないと査定結果が見られない仕組みになっている、マンション査定シミュレーションサイトもあります。
わずらわしい会員登録不要で査定結果をすばやく確認したい方は、2章でご紹介する「マンションプライス」がおすすめです。
1-2.マンション一括査定のメリット・デメリット
一括査定は、マンション売却のノウハウを持っている不動産会社の「人」が査定する方法です。
一括査定サイトを通じて、複数の不動産会社に一括で査定依頼すると、各不動産会社の担当者が実際に査定を行ってくれます。
シミュレーションサイトはAIによる機械的な査定ですが、一括査定サイトは不動産会社の各担当者による精緻な査定というのが最大の違いです。
1-2-1.【一括査定のメリット】
一括査定サイトで情報入力をすれば、複数の不動産会社に対して一括で査定依頼をすることができます。
それぞれの不動産会社に個別に相談する手間を省くことができるため便利です。
そして、複数の不動産会社を比較検討すると違いが見えてくるので、自分に合った不動産会社を見つけるために役立ちます。
また、不動産会社の人間がしっかり査定してくれるので、査定額の信ぴょう性が高いというメリットがあります。
さらに、査定の際にはマンション売却についてわからない点を質問することもできますし、査定から売り出しまでの流れをスムーズに進められます。
専門知識を持った担当者が査定してくれますが、査定は無料なので安心してください。(売買契約が成立すると仲介手数料がかかります)。
1-2-2.【一括査定のデメリット】
一括査定は人間が行う査定で、結果が出るまで1週間ほど必要なので、AIを使ったマンションシミュレーションサイトよりも時間がかかります。
また、不動産会社の担当者が物件を査定しに訪問するので、スケジュールを合わせる必要があります。
訪問しないで査定してもらう方法もありますが、正確性が落ちます。
1-3.「シミュレーションサイト」と「一括査定サイト」の使い分け
マンションの売却をまだ決めていない人や、売却予定がない方は、マンションAI査定によるシミュレーションサイトを利用するのがおすすめです。
マンションの売却予定がある方は、不動産会社による本格的な査定が必要なので、一括査定サイトを利用して査定結果を比較してみることをおすすめします。
AIによる査定額は正確とは限らないので、それを信じて売却の計画を建ててしまうのはリスクが大きいです。
また、一括査定を依頼すると、それぞれの不動産会社の査定額の違いや対応について比較検討することができるので、売却で失敗しにくくなります。

“机上査定と訪問査定はどちらがオススメ?”
マンションの一括査定では、机上査定と訪問査定を選べます。
机上査定は、マンションの実物を見ないで、住所・面積・築年数などのデータから査定額を算出します。
設備や建物の状態が不明なので、査定額の精度はあまり高くありませんが3日前後で結果が出ます。
訪問査定は不動産会社の担当者がマンションを訪問し、実際に物件を見て査定するので、より正確な査定結果を得ることができます。
現地訪問から査定結果が出るまで1週間前後かかります。
訪問査定は不動産会社の担当者が物件を査定しに訪問するので、スケジュールを合わせて、訪問日を設ける必要があります。
訪問査定であれば、部屋を見た上で修繕やリフォームが必要かどうか相談することもできます。
売却の予定がある場合は、訪問査定を選ぶのがおすすめです。
まず数社に机上査定を依頼し、気に入った不動産会社を絞り込んでから訪問査定を依頼する方法もありますが、机上査定の査定額だけで絞り込むと優良な不動産会社を取りこぼしてしまうリスクがあります。
また、有利に売れるタイミングを逃さないためにも、早めに訪問査定を受けて、売り出し時期を相談しながら決めるのが賢い作戦です。
2.「マンションプライス」のマンションAI査定の使い方と実例
マンションAI査定ができるサイトはいくつかありますが、中でもHOME4U(ホームフォーユー)の「マンションプライス」はとても便利で使いやすいサービスです。
会員登録不要で、何度でも査定することができ、すぐに結果がわかります。
もちろん利用は無料です。
マンションAI査定では、過去のデータを基に査定を行いますが、マンションプライスでは全国に存在する約14万棟以上のマンションデータから、相場価格を確認することができます。
また、相場価格のほかにも、相場の推移、成約期間の情報、諸経費の情報まで提供してくれるので参考になります。
それでは、査定する際の流れをみてみましょう。
2-1.マンション名を正確に入力
マンションプライスのページにアクセスし、右上の検索窓にマンション名を入力して検索します。
マンション名は正式な表記で入力しないとヒットしないのでご注意ください。
例えば、「茅ケ崎」と「茅ヶ崎」とか、「パラッツオ」と「パラッツォ」といった違いがあると、該当するマンションが検索結果に表示されません。
ページ中央の、「マンション名から調べる」という検索窓にマンション名を入力してもOKです。
マンション名で検索しても、お住まいのマンションが表示されなければ、ページ中央の「エリアからマンションを探す」のところで、住所をクリックして絞り込むこともできます。
2-2.マンション名をクリックすれば相場がわかる
検索結果にお住まいのマンションが表示されましたか?
マンションAI査定をご希望の場合(すぐに概算を知りたいとき)は、水色のマンション名をクリックします。
これだけで、その場ですぐに売買推定相場が表示されます。
会員登録が不要なので、気軽に利用できますね。
ポイント:不動産会社に正確に査定してもらいたい方は、「この物件の無料一括査定はこちら」という赤のボタンを押してください。
2-3.概算査定や売り出し価格を見てみる
相場はこのように表示されます。
面積や階数などの条件を変えて検索できるので、試してみてください。
そのまま画面を下にスクロールすると、過去の売り出し事例が見られるので、売却価格の検討に役立ちます。
売買相場の右側には、賃貸に出した場合の賃料の相場が表示されます。
「売却しないで貸してみようかな」と思う方は、「賃貸経営プラン一括請求はこちら」のボタンを押すと、管理会社を探せるようになっています。
2-4.価格推移や売却期間をチェックしよう
マンションプライスでは、概算査定額のほかに、様々な情報も表示されます(表示されないマンションもあります)。
概算査定の下に「もっと見る」が表示されていたら、クリックしてみましょう。
(1)売買価格の推移
過去数年の価格推移のグラフが表示されます。
2022年9月現在、中古マンション市場は上昇傾向が続いており、「3年前よりもこれだけ上がっている!」といった情報がわかるので参考になります。
(2)売却期間の情報
所有するマンションの成約期間の目安が、過去の売買データから算出されます。
(3)【マンションプライス独自】諸経費や手元に残るお金もチェック
マンションを売却する際には、仲介手数料、印紙代、登記費用などの諸経費が別途必要となります。
マンションプライスなら、想定売却価格から住宅ローン残高や諸経費を差し引いた「手元に残るお金」を計算する機能もあります。
2-5.継続的にメールで情報を受け取ることも可能
しばらく情報収集してから売却を考えたいという方は、メールアドレスを登録すると、周辺マンションの新着売り出し物件や相場情報のメールを受け取ることができます。
メールを受け取りたくない方は登録する必要はないので、また気になったときにマンションプライスを使ったマンションAI査定を試してみてください。
3.マンションシミュレーションサイトには限界がある
マンション査定シミュレーションサイトは、自動で査定できるのが利点ですが、どうしてもうまく査定できないことがあります。
どんなときに注意が必要なのか、見ていきましょう。
3-1.即時査定できないケース
マンションAI査定がどんなマンションにも対応できるとは限りません。
過去のデータが少ないと、マンションAI査定は不正確になりやすいです。
都心部のマンションは過去の売買件数が多いので問題なくAIで査定できることがほとんどですが、人口の少ない地域では対応できない場合があります。
また、新しいマンションや、小規模なマンションなどは、過去のデータが不十分な場合が多いので、即時査定ができないケースがあります。
3-2.結果が正確にならないケース
マンションAI査定は、物件の特徴を査定に反映しにくいという欠点もあります。
人間が査定する際には、築年数、面積、間取り、立地だけでなく、角部屋、階数や方角、リフォームの有無や内装デザインや設備の状況、周辺環境の変化なども考慮して査定します。
ところが、マンションAI査定ではそこまでの詳細については反映しきれないため、正確性に欠けてしまいます。
マンションの価値は常に変動していますし、需給動向や周辺の開発計画など、多面的な情報から判断することもマンションAI査定では難しいといえます。
また、マンションAI査定の基礎になっているデータは基本的に、「過去に売り出されたマンションの価格」です。
過去のデータの中には、たまたま割高・割安で売り出したデータも混在している可能性があり、相場価格の判断をする際には注意が必要です。
4.売却を有利に進めるためのマンション査定とは
マンションを高く売りたいと考える方のために、査定の依頼方法と、査定前後にすべきことを解説します。
4-1.高く売るために一括査定が有利な理由
即時に結果がわかるマンションAI査定は便利ですが、あくまでも目安の査定価格です。
納得のいく価格で売却をするなら、不動産売却HOME4Uの「一括査定サービス」で複数の不動産会社に査定を依頼するのがおすすめです。
1社だけの査定を受けた場合は、妥当な査定価格なのかどうかわかりませんが、複数の会社の査定価格を比べてみると適正相場が見えてきます。
複数の企業の査定を受けて、査定結果・査定の根拠・担当者の対応をじっくりと比較検討すれば、マンション売却が初めての方でも信頼できる不動産会社を見極めやすくなります。
信頼して任せられる担当者を見つけることが売却を有利に進める近道です。
一括査定のHOME4Uは、簡単に査定を依頼できることだけがメリットではありません。
お住まいのマンションの立地に応じて、売却を得意とする最適な複数の不動産会社を自動的にピックアップできるシステムになっています。
しかもNTTデータグループの運営企業による厳しい審査を潜り抜けた企業だけが提携しており、大手不動産会社から地域密着企業まで豊富に査定依頼できます。
自分にぴったりの優良企業に出会うために、活用しない手はありません。
4-2.訪問査定の準備
売却に必要な書類をできるだけ準備して、マンションのアピールポイント、故障している場所などを箇条書きにしておくとスムーズです。
少し掃除したくらいでは査定額は変わりませんので、掃除や片づけは最低限でかまいません。
プロのハウスクリーニングを入れるとしたら、査定の前というより、購入希望者が内覧に来る前のタイミングがおすすめです。
小規模な修繕は終わらせておくほうが望ましいですが、売却前に修繕やリフォームが必要かどうか不明なときは、査定時に不動産会社の担当者に相談してみてください。
売却に必要な主な書類は、購入時の売買契約書、管理規約、固定資産税通知書などです。
マンション売却の必要書類や流れについては、こちらの記事をご覧ください。
4-3.一括査定後の流れ
査定内容や担当者の力量を比較して、納得できる不動産会社を選んだら、媒介契約を結びます。
媒介契約には三種類ありますが、基本的に「専属専任媒介契約」あるいは「専任媒介契約」を選んだ方が不動産会社は熱心に売却活動をしてくれます。
媒介契約の選び方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
それではおさらいです。
インターネットで申し込めるマンション査定には、「シミュレーションサイト(マンションAI査定)」と「一括査定サイト」の二種類があります。
「マンションプライス」のマンションAI査定機能なら、その場ですぐに概算査定結果を見られます。
ただし、マンションシミュレーションサイトでは築年数の浅いマンションの査定ができないことがありますし、角部屋・日当たり・リフォームの有無などの個別性を反映できません。
売却を有利に進めたいときには、HOME4Uの「一括査定サービス」を利用し、複数の不動産会社から査定結果を取り寄せることをおすすめします。
提示された査定額や売り出し方法のアドバイスなどをじっくり比較検討し、自分にあった不動産会社を選び出すことが、売却成功への近道です。
ぜひ、さまざまな査定方法を上手に活用して、マンション売却を成功させてくださいね。
この記事のポイント
マンションAI査定のメリット・デメリットは以下の通りです。
【メリット】
- 結果がすぐにわかる
- 匿名、無料で利用できる
- 売却に関する情報収集もできる
【デメリット】
- 結果が正確とは限らない
- マンションAI査定では対象外のマンションもある
- 売却のタイミングなどを相談できない
詳しくは「1-1.すぐに結果がわかるマンションAI査定のメリット・デメリット」をご覧ください。
おすすめのマンションAI査定サービスは、NTTデータグループが運営する「マンションプライス」です。
詳しくは「マンションプライス」のサイトをご覧ください。