築10年マンションの売却相場はいくら?売却がおすすめの理由や高く売る方法も

築10年のマンション 売却相場と推移

築10年のマンション売却を検討しているのであれば、「築10年経ったマンションの市場での需要」「高く売却する方法」などが、気になるポイントなのではないでしょうか。

築10年のマンションは、管理状態もまだまだ良く、新築同様に需要が高いので、高値での売却に期待できます。

マンション売却と築年数の関係性を理解しておくことで、マンション売却の流れにそってスムーズに売却を進めることができるでしょう。

この記事を読めばわかること
  • 2023年最新のマンション売却相場と推移
  • 築10年のマンションを高く売却する方法
  • 築10年のマンション売却相場の調べ方
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1.2023年最新のマンション売却相場と推移

1.2023年最新のマンション売却相場と推移

まずは、2023年最新のマンション売却相場と推移について解説します。

マンション売却相場は、市場の経済状況や景気、建物の築年数などによって常に変化します。

2023年最新の、主要都市におけるマンション売却相場の平均価格は、以下のとおりです。

主要都市 中古マンションの平均売却額(面積70平米あたり)
東京都(23区) 6,245万円
大阪市 2,905万円
名古屋市 2,125万円
札幌市 1,876万円
横浜市 3,205万円
京都市 2,902万円
奈良市 1,717万円
神戸市 2,417万円
広島市 2,111万円
那覇市 2,807万円

参考:HOME4U「中古マンションの価格相場」

10の主要都市の中でも、特に東京都のマンション売却価格が高いことがわかります。

次いで、横浜市、大阪市の平均売却額からわかるように、人口が多いエリアほど、マンションを高く売却できる可能性があると言えます。

また、2023年のマンション売却推移ですが、マンション価格が2023年現在も上昇していることから、高額での売却に期待できるおすすめのタイミングです。

以下のグラフは、国土交通省が2022年11月に公表した不動産価格指数です。

不動産価格指数

参考:国土交通省「不動産価格指数(令和4年8月・令和4年第2四半期分)」

上記のデータを確認すると、2018年と2020年頃に一時的な下落はありますが、戸建てなどと比べてもマンションの売却額が明らかに上昇していることがわかります。

国土交通省が公表している不動産価格指数から、2023年以降もマンション売却価格の値上がりが予想されます。

しかし、マンションなどの不動産は、市場の景気や世界情勢に大きく影響されるので、いつまで価格上昇が継続するかは不透明です。

そのため、マンションの売却を検討しているのであれば、売却額が上昇傾向にある今が売り時と言えます

2.築10年のマンションの売却がおすすめの理由

2.築10年のマンションの売却がおすすめの理由

築10年のマンションの売却がおすすめの理由は、以下のとおりです。

  • 成約率の高さ
  • 高値での売却が期待できる

築10年のマンションであれば、需要が高いので満足できる売却活動になる可能性があります。

2-1.成約率の高さ

築10年のマンションは、ニーズがあるので成約率が高いことが特徴です。

きちんと管理を行えば、欠陥などの「瑕疵」を最小限に抑えられ、綺麗な状態で売却できるので人気があります。また、新築や5年以下の築浅マンションと比べて、比較的価格が安いため、新築が経済的に購入できない買主に対しての需要も高いです。

新規登録成約率

参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2021年)」 ※いろは編集部作図

上記のグラフを見てわかるように、築6〜10年のマンションは最も新規登録件数に対しての成約数が高く、新築や築0〜5年の築浅物件を上回るほどの人気です

築11年を経過すると、成約率は下降傾向にあるので、築10年を目安に売却することが大切です。

2-2.高値での売却が期待できる

築10年のマンションは、高値での売却に期待ができます。

築10年のマンションは市場に出回ってもすぐに成約され、需要に対しての供給が追いつかない傾向にあるので、早く高く売却できる可能性が高いです。

以下のグラフは、首都圏のマンションの築年数別における売却額の変化を表したデータです。

首都圏のマンションの築年数別における売却額の変化

参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況 【2022年01~03月】」※いろは編集部作図

公益財団法人東日本不動産流通機構が公表しているデータによると、築年数が経過するごとに売却額が下がっています。

具体的な価格は、以下のとおりです。

  ~築5年 ~築10年 ~築15年 ~築20年 ~築25年 ~築30年 ~築35年
売却価格 6,486万円 6,083万円 5,358万円 5,045万円 4,109万円 2,782万円 2,108万円
平米単価 102.6万円 90.9万円 77.1万円 70.4万円 59.1万円 43.0万円 37.1万円

参考:公益財団法人東日本不動産流通機構「首都圏中古マンション・中古戸建住宅 地域別・築年帯別成約状況 【2022年01~03月】」

時間が経つとともに、売却価格が大きく変動していることがわかります。

築10年を過ぎた頃から大幅に価格が下がり、築10年と築20年のマンション売却相場では1,000万円以上の差があります。

新築や築浅は売却価格が高いですが、高額になるほど買主が見つかりにくい傾向があります。

一方で築10年のマンションであれば、新築・築浅よりも価格が安く、比較的状態も良いので、高値での売却に期待できます

また、築30年超のマンション売却相場を見ると、築5年以下の価格のおよそ3分の1程度まで下落していることがわかります。築40年のマンション売却相場築50年のマンション売却相場も同様です。

3.築10年のマンションを高く売却する方法

3.築10年のマンションを高く売却する方法

築10年のマンションを高く売却する方法は、以下のとおりです。

  • 売り出し価格を相場よりも高く設定する
  • 売却期間に余裕をもつ
  • マンション売却に強い不動産会社に依頼する

3つのポイントを押さえて、高値での売却を成功させましょう。

3-1.売り出し価格を相場よりも高く設定する

マンションの売り出し価格を相場よりも高く設定すると、高値で売却できる可能性があります。

前述の公益財団法人東日本不動産流通機構「築年数から見た首都圏の不動産流通市場(2021年)」のデータでもわかるように、築6年〜10年が最も成約率が高く、買主が見つかりやすい時期だと言えます。

なぜなら、新築や築5年以下の築浅マンションに比べて価格が安く、売主は10年間の住宅ローン控除が完了する機会に売却する方も多いので、買主はタイミングが合えば似たようなマンションを複数比較して好きなマンションを選べるからです。

需要が高く買い手が多いので、相場より高く価格を設定しても売れる可能性があります。

また、あえて相場よりも高く設定することで、値下げ交渉を要求されても、損することなく売却できます

注意が必要なのは、相場よりも大幅な価格設定をすると売れ残る場合があるため、不動産会社と相談しながら、最適な金額を設定しましょう。

3-2.売却期間に余裕をもつ

築10年のマンションを高く売却するためにも、売却期間に余裕をもつことが大切です。

マンション売却にかかる期間は、一般的に3ヶ月〜6ヶ月程度と言われており、不動産会社選びなどの準備期間も含めると、1年程度かかる場合もあります。

売却を焦ると、大幅な値引き交渉にも応じて損をしかねません。3ヶ月〜6ヶ月程度の期間はかかると見越して、売り手の条件が悪くなるのであれば、高値で購入してくれる他の買い手を探し直すことも考慮しておきましょう。

また、新生活に合わせて買い手が増える3月と、転勤が多くなる9月を見据えて売却活動を行うと、高値で売却できる可能性があります。不動産会社と売却するタイミングを相談して、スムーズな売却活動を行いましょう。

3-3.マンション売却に強い不動産会社に依頼する

マンション売却に強い不動産会社に依頼することで、高値での売却に期待できます。

マンション売却に強いかどうかは、マンションの販売実績で確認できるのはもちろんのこと、会社の実績や担当者の人柄でも判断できます。

また、1社だけでなく、複数社から査定額を比較することも大切です。不動産会社によって審査基準が違い、不動産会社によっては査定額に数十万円〜数百万円の差が出る場合があるためです。

査定額の根拠がきちんと説明できるか、マンションの販売実績が豊富であるかなどを踏まえて不動産会社を選びましょう。

不動産会社選びの失敗を防ぐためには、一括査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」を使って複数社へ査定依頼するのがおすすめです。

マンション売却査定

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4.築10年のマンション売却相場の調べ方

4.築10年のマンション売却相場の調べ方

築10年のマンション売却相場の調べ方は、以下の3つです。

  • 土地総合情報システム
  • レインズ・マーケット・インフォメーション
  • 「不動産売却HOME4U」に査定依頼

所有しているマンションの売却相場を調べて、最適な売却価格を設定しましょう。

4-1.土地総合情報システム

土地総合情報システムとは、国土交通省が運営しており、不動産売買に関する情報をデータ化しているWebサイトです

不動産取引価格、地価公示・都道府県地価調査の価格を検索できるので、不動産の売却相場を調べられます。

土地総合情報システムでマンションの売却相場を調べる方法は、以下のとおりです。

  1. TOPページの「不動産取引価格情報検索」をクリックする
  2. 「時期を選ぶ」「種類を選ぶ」「地域を選ぶ」を知りたい情報に合わせて選択する
  3. 結果を確認する

時期は、2016年1月から直近までのデータを選択できます。

種類は中古マンションを選びましょう。

地域の選び方は、住所または駅名のどちらかの方法で絞り込めます。

4-2.レインズ・マーケット・インフォメーション

レインズ・マーケット・インフォメーションとは、国土交通大臣指定の不動産流通機構が運営・管理している不動産情報提供サイトです。

全国4つ(東日本、中部、近畿、西日本)の指定流通機構で構成されており、現在売買されている物件情報や、過去の成約事例などを確認できます

レインズ・マーケット・インフォメーションでマンションの売却相場を調べる方法は、以下のとおりです。

  1. TOPページの「マンション」の、「都道府県」「地域」を入力して検索ボタンを押す
  2. グラフ右の「追加検索条件」で条件を絞り込む
  3. 結果を確認する

「追加検索条件」で絞り込める条件には、以下の項目があります。

  • 地域詳細
  • 沿線
  • 最寄り駅
  • 駅からの距離
  • 価格
  • 専有面積
  • 間取り
  • 築年数
  • 成約時期
  • 用途地域

より正確な売却相場を調べるためにも、具体的に条件を絞り込むのがおすすめです。

注意点として、不動産売却価格は成約事例だけで決まるものでないため、成功事例を信じ過ぎないようにしましょう。

マンションは、建物が持つ個別要素や市場の需要、売主の考え方によっても価格が変動するため、あくまでも目安程度に参考するのが賢明です。

4-3.売却を決めているなら「不動産売却 HOME4U」に査定依頼

売却を決めているなら、不動産査定サイト「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」に査定依頼するのがおすすめです。

不動産売却 HOME4U」はかんたんな情報入力だけで、一度に複数の不動産会社に査定を依頼できる無料サービスです。

マンションの住所や間取りを入力すれば、最大6社の不動産会社から査定を依頼できます。

自動的にマンション売却に強い不動産会社を選んでくれるので、手間なく実績が豊富な不動産会社を複数比較できます

自分に合った不動産会社を見つけるためには、複数社から査定を受け、査定結果や営業担当者の対応などを比較した上で信頼できる担当者を見極める必要があります。

不動産売却 HOME4U」には、実績豊富な不動産会社が登録していますので、安心して信頼できる不動産会社を見つけられます。

まとめ

築10年のマンションの売却は、設備や建物が比較的新しいため、成約率も高く、高値での売却が期待できるでしょう。

さらに、築10年のマンションを高く売却するには、「売り出し価格を相場よりも高く設定する」「売却期間に余裕をもつ」「マンション売却に強い不動産会社に依頼する」などが大切です。査定額が適切かジャッジするためにも、土地総合情報システムやレインズ・マーケット・インフォメーションなどを活用して、マンションの相場を自分でチェックしておくことも必要です。

エリアにもよりますが築10年は、まだまだ売り手市場です。売却のポイント押さえて満足できる取引を目指しましょう。