「住み替え」「相続」「介護」「離婚」など、家を売る理由は色々とありますが、すべてに共通して言えるのはできるだけ高く売りたいということですよね。
「不動産の売却って、不動産会社に行って、契約結んで売るんでしょ?」となんとなくの流れはご存知かもしれませんが、有名な不動産会社と契約したからといって、それだけで高く売れるわけではありません。
むしろ、会社の規模は大手にかなわなくても、地域密着型の会社の方があなたの不動産をスムーズに高く売ってくれるかもしれません。
つまり、“不動産会社をきちんと選ぶこと”が家を高く売るために最も大切なステップなのです。
でも、ほとんどの人が、どうやって選べば良いのかわからない状態だと思います。無理もありません。
よほどの不動産のプロか投資家でない限り、不動産の取引は一生に一度あるかないかのイベントです。
“会社の見極め方”なんてわかりませんよね。
そこで今回は、実践した人の9割以上※が「やって良かった」と答えている”家を高く売るためのコツ“をご紹介して行きます。
ぜひ皆さんも実践して、お持ちの家をできるだけ高く売ってくださいね。
※自社サイト「HOME4U」ユーザー調査結果
家売却の基礎については『家を売る方法』でも解説しています。ぜひ併せてご覧ください。
Contents
1.家を売る際の基本的な流れとは?
家を高く売るためには、まずは不動産売却の基本的な流れを知っておくことが大切です。
家を売る際の基本的な流れは以下の通りです。
- 査定の依頼する
- 自分で相場を調べる
- 不動産会社と契約する
- 販売活動を開始する
- 契約と引き渡しを行う
それぞれについて詳しくみていきましょう。
1-1.査定を依頼する
家を高く売るためには、まず不動産会社に査定をしてもらい、家がいくらくらいで売れるのかを知りましょう。
査定には、情報のみで簡易的な査定を行う「机上査定」と、実際に家を見て行う「訪問査定」があります。
一般的には、机上査定でだいたいの価格を確認してから不動産会社を絞り込み、訪問査定でより正確な価格を出してもらいます。
なお、査定額は不動産会社によって異なります。
できるだけ複数社の査定額を比較して、より信頼できる査定結果を選びましょう。
NTTデータグループが運営する不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)なら、最短1分の簡単な入力で、最大6社の不動産会社にまとめて査定依頼ができます。
1-2.自分で相場を調べる
不動産会社に査定してもらうと同時に、自分でも周辺の不動産相場を調べていきます。売りたい家と同じくらいの立地、広さ、築年数などの条件の家がいくらで売りに出されているかを確認しましょう。
相場価格を知ることで、安く売り過ぎて損をしたり、高く売りすぎてなかなか買い手がつかなかったりすることを防げます。
自分で相場を調べる方法を知りたい方は、下記の記事も参考にしてください。
1-3.不動産会社と契約する
売却価格が決定したら、不動産会社に仲介してもらう媒介契約を結びます。媒介契約は3種類あります。
契約名 | 特徴 | 契約期間 |
---|---|---|
一般 媒介契約 |
|
指定なし |
専任 媒介契約 |
|
3か月 |
専属専任 媒介契約 |
|
3か月 |
※レインズとは、正式名称「指定流通機構レインズ」といい、全国の不動産会社が登録した情報を検索できるシステム。
一般媒介は複数の不動産会社と契約できるため、多くの窓口で販売活動を行うことができます。また、契約には期限がないので、長くお願いすることが可能です。
一方、専任媒介と専属専任媒介は、契約できる不動産会社は1社のみで、3か月の契約期限があります。その分、専任媒介は集中して販売活動に注力してもらえることが期待できます。
レインズへの登録はできるだけ早くしてもらったほうが、売りたい物件情報を全国の不動産会社へ広めることができます。
専任媒介と専属選任媒介はレインズへの登録が義務付けられており、登録期限がそれぞれ違います。一般媒介でも、不動産会社へレインズへの登録をお願いしておくと安心です。
どの契約を選ぶのがよいのかは、売りたい期限や条件、物件の状態によっても変わってきます。詳しく知りたい方は、下記の記事も参考にしてくださいね。
1-4.販売活動を開始する
不動産会社と契約したら販売活動が開始されます。不動産会社はチラシやWEBサイト、店頭などで売却物件の情報を公開し、物件に合う買い手を探してくれます。
売主も、購入希望者が内覧に来ることがあるため、家をきれいにしておくとよいでしょう。
1-5.契約と引き渡しを行う
買い手が見つかったら売買契約を交わし、家の引き渡しが行われます。
一般的に、売買契約時に売買価格の5~20%の手付金を受け取り、物件の引き渡し時に残金を受け取ります。売買契約が成立した時点、不動産会社に仲介手数を支払います。
売買契約や引き渡し時には、注すべき点がありますので、気になる方は、下記の記事も参考にしてください。
2.家を売る方法は買取と仲介の2種類
家を売るには、不動産会社に仲介してもらう方法のほかに、不動産会社が物件を買い取ってから買い手を探す「買取」という方法があります。
つまり、仲介は個人が買主になるのに対し、買取は不動産会社が買主になります。
それぞれのメリットと注意点を見てみましょう。
メリット | 注意点 | |
---|---|---|
仲介 |
|
|
買取 |
|
|
仲介と買い取りのどちらがよいかは、家を早く売りたいか、売りやすい物件かなどによって違います。自分のケースではどちらが適しているかは、不動産会社に相談してみるとよいでしょう。
3.家の売却にかかる期間の目安
一般的な家の売却にかかる期間は、およそ3~5か月といわれています。
売却の流れ | 期間の目安 |
---|---|
査定・不動産会社との契約 | 約1日~数週間 |
売却価格や販売プランの決定 | 約2週間~1か月 |
販売活動 | 約3~5か月 |
売買契約・引き渡し | 約1か月 |
この目安は、エリアや不動産の条件、どんな不動産会社と契約するか、買主など、さまざまな要素によって変わります
4.家を高く売るなら“一括査定サービス”がおすすめ
「一括査定サービス」という言葉を聞いたことはありますか?
実はコレ、家を高く売るための第一歩として必要不可欠なサービスなのです。
なぜ一括査定サービスが良いのかというと、あなたの売ろうとしている物件に「最適」な不動産会社を見つけることができるからです。
「不動産会社なんてどこも同じなんじゃないの?」と思う人も多いかもしれませんが、不動産会社には「マンションが得意」「賃貸がメイン」「投資物件専門」というように各社で得意な分野があり、決して同じではありません。
ところが、会社のホームページを見ても、よほど不動産取引に慣れている人でない限り、その会社にどんな特徴があるのかを見極めることはかなり困難です。
そこで、皆さんの物件をできるだけ高く売ってくれそうな不動産会社を見つけたいなら、「不動産売却 HOME4U」のような「一括査定サービス」を利用するのがおすすめです。
4-1.一括査定サービスで不動産会社ごとの価格を比較する
一括査定サービスでは、売りたい物件の所在地・広さ・築年数・間取りなどを入力すると、その物件に適した不動産会社が自動的に画面に表示されます。
専門知識がない方でも、「売却が得意な不動産会社」を瞬時に見つけることができます。
4‐2.訪問査定は複数社に依頼する
不動産会社を見つけた時、絶対にやってはいけないことがあります。それは、「その場ですぐに一社だけを選んでしまうこと」です。
なぜなら、売却査定額は不動産会社により異なることが一般的なので、複数の会社の査定を受けてみないと、どの会社が一番高く売ってくれるのかがわからないからです。
以下は実際にあった取引例のイメージですが、同じ物件を依頼したのに各社で査定額に大きく差が出ています。一番高く査定したC社と一番安く査定したA社で、その差はなんと590万円です。
もし、A社にしか査定を依頼していなかったら、他社のもっと高い査定額を知らないまま売り出すことになってしまいます。どれくらいが相場で、適正価格なのかも知らずに、売却活動を進めてしまい、あとから「もっと高く売れたかも…」と後悔することになっても手遅れです。
後悔しないためにも、まず初めに「不動産売却 HOME4U」で複数の不動産会社に査定をしてもらうことはとても大切なので、必ず実行してください。
5. 不動産会社を賢く選ぶ3つのポイント
複数の会社に査定をしてもらったら、どの会社に売却を依頼するのかを決めていきます。その際、絶対にやってはいけないのは「査定額だけで判断すること」と「不動産会社が有名かどうかだけで決めること」です。
では、何を比べて決めれば良いのでしょうか?不動産会社を選ぶ際に気を付けたい3つのポイントをご紹介していきます。
(1)査定額の”根拠”を比較する
それぞれの不動産会社に「どうしてこの査定額になったのか」を聞いてみてください。プラスの評価ポイント、マイナスの評価ポイントをできるだけ細かく、周辺の事例なども交えながら説明してくれる会社の根拠は信頼性が高いと言えます。
逆に高い査定額を出してくれたものの、「周辺がこんな感じだから…」といった曖昧な理由しか出してこない会社は、契約を取り付けたいがために査定額を他社よりも高めに出してきている可能性があります。
このような場合には、実際に売り出す時には査定額よりも安い価格設定を提案されることもあります。
不動産会社を選ぶ際には、査定額の根拠を詳しく説明してくれる会社を選んでおくほう賢明です。
(2)類似物件の売買実績を確認する
それぞれの会社に、皆さんが売ろうとしている物件およびエリアでの「売買実績がどれくらいあるのか」を聞いてみてください。例えば”世田谷区の一戸建て”を売りたいのであれば、直近2年くらいの世田谷区の一戸建ての売買件数を教えてもらいましょう。
不動産会社には、それぞれ強い分野があります。例えば、大手不動産会社は全国に支店があるため、全国の窓口で買い手を見つけられるかもしれません。
逆に地域に密着して長く続いている不動産会社であれば、一般窓口以外に、その町の住人で住み替えの家を探している人を知っているなど、地域のつながりに強みがある場合もあります。
実績にはその不動産会社の”買い手を見つける力”が現れます。大手か中小かで選ぶのではなく、実績をきちんと見るようにしてくださいね。
(3)営業担当者の対応をみる
不動産会社と契約を結ぶと、営業担当者とは定期的に連絡を取り合うことになります。特に不動産の売却が初めての人には、些細なことでも相談しやすい営業担当者だと安心できます。
査定に来た各社の営業担当者に、今感じている疑問や不安を率直に伝えてみてください。そして、それに対して真摯に耳を傾け、具体的な提案や解決方法を提示してくれるような営業担当者であれば、販売活動や契約の際も不明点を解決して、不動産売却をすることが期待できますよ。
以上の3つのポイントを確認しながら不動産会社を選ぶことで、その後の売却がスムーズに進みますよ。
依頼する不動産会社が決まったら、売却活動を依頼する旨の”媒介契約“を結び、売り出しへと進んで行きます。
いかがでしたか?ここまでで「どうやったら自分の物件に適した不動産会社を見つけることができるか」について、おわかりいただけたと思います。
「さっそく不動産会社を探してみよう!」と思う方は、ぜひ「不動産売却 HOME4U」をお試しください!
6. 必見!内覧者に「買いたい」と思わせるコツ
不動産を売り出すと、「実際に物件を見てみたい」という人から不動産会社を通して内覧希望の連絡が入ります。 内覧した人が「よし!買おう!」と思ってくれて、初めて売却は成立します。つまり「よし!買おう!」と思わせなくてはなりません。
そこでこの章では、内覧者の購入意欲を高めるために、皆さんがやるべきことを紹介して行きます。
(1)部屋をスッキリ見せる!
家探しをしている人にとって、部屋の広さは重要なポイントです。内覧者は事前に間取り図を見て、広さを知った上で来ます。しかし、家具や物があると、実際よりも狭く感じてしまうものです。
そこで処分できるものはなるべくなくし、整理整頓をしてスッキリすることで、部屋が狭く見えるのを避けることができます。また、部屋がきれいだと印象がよくなり、「この家に住みたい」と思わせることも期待できますよ。
(2)部屋を明るく見せる
「住むために買う人」にとって、暗いか明るいかは重要なポイントです。できるだけ電球は新しいものに変えて、昼間の内覧であっても、すべての部屋のあかりをつけておきましょう。
「照明」とひとことで言っても、3種類の光があります。
(1)昼光色(すっきりと明るいタイプ)
(2)昼白色(自然な光のイメージ)
(3)電球色(あたたかみのあるオレンジ系の光のタイプ)
お部屋の用途にあわせて設置している方も多いと思いますが、自然光が入らない部屋の場合、昼白色や電球色だと内覧者によっては「暗い」と感じてしまうケースもあります。内覧が始まる前に営業担当者に「このままで良いのか、照明のタイプを変えたほうが良いのか」を相談し、アドバイスを受けてみてください。営業担当者は不動産のプロですから、その知見を活用すると、内覧者によい印象を残せますよ。
また、内覧者への対応も、“明るくハキハキ”することが大切です。内覧者が見ているのは物件だけではありません。皆さんの対応を見ながら、「この人と取引して安心かどうか」というところをチェックしています。誰だって陰鬱でハッキリしないような人と、高額の取引をするのは気がひけますよね。
5割増しくらいの明るさで、頑張って対応して行きましょう!!
(3)ハウスクリーニングも検討する
内覧時には、必要に応じてハウスクリーニングを利用することもおすすめです。例えば、水回りは個人できれいにするには限界があることも。
長年のガンコな汚れはうまく取れないこともありますよね。
そんな時はプロのハウスクリーニングを検討してみてください。ハウスクリーニングの相場は、浴室なら10,000円~20,000円くらい、キッチンなら10,000円~24,000円くらいです。
何千万円もの取引になる不動産の売却を成功させるためには、特にマイナスポイントになりやすい水回りをきれいにしておくことがおすすめです。
リフォームに関しては、機能的に壊れているのでなければ、ひとまず掃除のみで良いでしょう。
もし内覧希望者から「故障していないのはわかったけど、浴室が古いから…」といった理由で値下げの打診があるようなら、値下げ幅とリフォーム代金を比較しながら、不動産会社を交えて値下げに応じるかリフォーム代金を負担するか等、落としどころを探してみてください。
また、一軒家の内覧時には、庭の植木なども見られますので、庭の掃除や植木の手入れも忘れなく行ってください。
以上の3点を踏まえ、営業担当者からもアドバイスを受けながら、内覧者が買いたくなるような準備をしてくださいね。
まとめ
それでは、家を高く売るための3つのポイントをおさらいしましょう。
- 一括査定サービスで複数の不動産会社を比較すること
- 複数の不動産会社の中から、自分の売りたい物件の実績が豊富で、丁寧な説明をしてくれる会社を選ぶこと
- 内覧希望者の購入意欲を高める準備をしておくこと
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この記事のポイント まとめ
- 査定の依頼する
- 自分で相場を調べる
- 不動産会社と契約する
- 販売活動を開始する
- 契約と引き渡しを行う
それぞれの紹介は、「1.家を売る際の基本的な流れとは?」で確認できます。
一家の売却には「買取」と「仲介」、2つの方法があります。詳細は「5. 不動産会社の賢い選びのポイント3つ」をご覧ください。
一般的な家の売却にかかる期間は、およそ3~5か月といわれています。家の売却のそれぞれの段階でどのくらいの時間がかかるのかは、「3. 家の売却にかかる期間の目安」を参照してください。
家を高く売るためのポイントは大まかに3つあります。
- 一括査定サービスを使う
- 不動産会社を賢く選ぶ
- 内覧者に物件を「買いたい」と思わせる
詳細なステップは、「9割以上が満足した【家を高く売る】3つの簡単テクニック」をご確認ください。
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一内覧のポイントは3つあります。
- 部屋をスッキリ見せる!
- 照明や応対を明るく!
- 面倒な掃除にはハウスクリーニングを入れるのも手!
詳しくは「必見!内覧者に「買いたい」と思わせるコツ」をご一読ください。