【簡単解説】納戸の定義、活用方法、サービスルームとの違いについて|納戸の使い方がイメージできる情報を網羅!

納戸の詳細や活用方法 サービスルームとの違い

この記事では、納戸について以下の内容を解説します。

この記事でわかること
  • 納戸とは何か
  • 「サービスルーム」や「クローゼット」との違い
  • 納戸の便利な活用方法6選

納戸を活用して生活の質を高めたい方は、ぜひ参考にしてください。

さまざま収納方法を比較したい方は「注文住宅の収納方法別おすすめ間取り」の記事も併せてご覧ください。

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1. 納戸とは?

納戸とは? イメージ

納戸(なんど)とは

「居間(居室)」と表記できる建築基準法の条件を満たしていない空間

のことです。

建築基準法では、部屋の面積に応じて採光や換気に必要な窓の大きさが決まっています。

窓がそもそもなかったり、窓の大きさが居間(居室)と定義できる大きさを満たしていなかったりした場合、その部屋は「納戸」という扱いになります。

納戸には広さの決まりがないため、間取りによっては十分な広さがあるにも関わらず納戸と表記されることがあります。
普通のお部屋として使用されている方もいらっしゃいますが、長時間滞在する場合は温度や湿気状態に注意する必要があるでしょう。

以下では、間取り図における「空間の表記方法と定義」や「納戸とサービスルームの違い」について見ていきましょう。

1-1.間取り図における空間の表記方法と定義

間取り図ではNやS、洋室等、空間は様々な表記方法がされています。
それぞれの「表記方法」や「定義の違い」について以下で、分かりやすくまとめました。

【空間の表記方法と定義】
表記方法
/呼び方
法律上
居間(居室)として
認められるか
表記方法・
呼び方の違い
N/納戸 認められない 表記や呼び方ごとに明確な特徴の違いはない
その空間の使い方や特徴によって表記や呼び方を変えることで、意味を持たせている
S/
サービスルーム
DEN/書斎
F/
フリールーム
M/
マルチルーム
U/
ユーティリティ
スペース
CL/
クローゼット
洋室/洋室 認められる 建築基準法を満たしている

つまり、間取り図に「3LDK+N」と書かれていたら、LDKと3つの居間(居室)に加え、納戸があることを意味し、「3LDK+DEN」であれば、LDKと3つの居間(居室)以外に書斎(DEN)が存在すると分かります。

上記の表に書かれている空間は、主に「建築基準法を満たしているかどうか」と、「空間の使い方」によって表記方法や定義が異なっています。

以下では、特に定義の違いについて気になる方が多い空間に関して、どんな違いがあるのか簡単にまとめました。

1-1-1.納戸とサービスルームの違いについて

納戸とサービスルームは、どちらも居間(居室)と表示できない空間のことです。
両者に明確な違いはありません。
呼び方としては、デザインが和風であれば納戸で洋風であればサービスルームと呼ばれている傾向があるようです。

1-1-2.納戸と洋室の違いについて

納戸と洋室の違いは、建築基準法の法律上「居間(居室)と認められるか否か」です。

建築基準法では、居間(居室)には採光のための窓などを、居間(居室)の床面積の7分の1以上の大きさで設けなければならないとされています。
ただし、照明設備の設置や有効な採光方法を確保する措置がなされている場合は、床面積の10分の1以上と緩和されます。

そのため、基準以上の採光が取れない部屋は、洋室ではなく納戸と表記されることが多いです。

1-1-3.納戸とクローゼットの違いについて

納戸とクローゼットに関して、両者に明確な違いはありません。

どちらも居間(居室)と表記できない空間です。

以下のように広さや使用用途によって、それぞれの呼び方が使われています。

【納戸とクローゼットの違い】
呼ばれ方 広さ よくある使用用途
納戸 広め 大型の家具を収納していることが多い
クローゼット 狭め 衣類や小物の収納場所にしていることが多い

また、クローゼットのなかでも「ウォークインクローゼット」は、一般的に歩き回れるほどの高さや空間があるクローゼットを指します。
特徴としては換気口が付いていることが多く、居間(居室)の基準には達していませんが、窓が設置されていることもあります。

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2.納戸の便利な活用方法 6選

納戸の便利な活用方法としては、主に以下の6つが挙げられます。

<納戸の便利な活用方法 6選>
  • ストレージルーム
  • 書斎
  • 趣味スペース
  • 子どもの遊び部屋
  • ホームシアター・オーディオルーム
  • ホームバー

それぞれ簡単にまとめました。

その1.「ストレージルーム」として活用する!

「ストレージルーム」として活用する! イメージ

おすすめの人

日焼けを避けたいものがある人、生活感を出したくない人

1つ目の活用法は、「衣服や日用品のストックなどを収納するストレージルームとして利用する」です。

納戸は直射日光を避けられるため、物を安全に保管する場所として適しています。
収納ラックやハンガーラックなどを活用すれば、さらに多くの物を綺麗に収納できるでしょう。

また、取り出しにくい奥のほうには、あまり使わない調理器具やアウトドア用品などを保管するのがおすすめです。
ただし、湿気が溜まりやすいため「カビ」には注意が必要です。

▶【ストレージルームがある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

その2.「書斎」として活用する!

「書斎」として活用する! イメージ

おすすめの人

日焼けを避けたいものがある人、在宅ワーカーの人

2つ目の活用法は、「書斎や仕事部屋として利用する」です。

ある程度の広さがある場合は、本棚や作業用デスク、椅子などを置くだけで、落ち着いて作業できる空間に早変わりします。

納戸であれば、日焼けで変色しやすい本も綺麗に保管できます。
書斎として使う場合は照明、仕事場として利用する場合は防音設備やコンセントの設置がおすすめです。

▶【書斎がある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

その3.「趣味スペース」として活用する!

「趣味スペース」として活用する! イメージ

おすすめの人

日焼けを避けたいものがある人、趣味の物が多い人

3つ目の活用法は、「趣味を楽しむ空間として利用する」です。

手芸や絵を描くことが好きな方は、小さなアトリエとして納戸を活用できます。
趣味のコレクションを置いて、好きな物に囲まれたお気に入りの空間を作るのも1つの方法です。

納戸があれば大切なコレクションが日焼けしてしまうのも防ぐことができたり、たくさんのコレクションをしまったりしておくことができます。

▶【趣味スペースがある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

その4.「子どもの遊び部屋」として活用する!

「子どもの遊び部屋」として活用する! イメージ

おすすめの人

小さなお子様がいる人

4つ目の活用法は、「子どもの遊び部屋として利用する」です。

リビングと納戸が接している場合は、リビングで家事をしながら納戸で子どもを遊ばせられますし、おもちゃの収納ボックスを設置すれば、すぐにおもちゃを片付けられるでしょう。

子どもの遊び部屋にする場合は、やわらかいラグやプレイマットを敷きましょう。
また、目が届く場所で安全に遊ばせるためには、窓を設置したりドアを外したりすることも検討しましょう。

▶【子どもの遊び部屋がある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

その5.「ホームシアター・オーディオルーム」として活用する!

「ホームシアター・オーディオルーム」として活用する! イメージ

おすすめの人

映画や楽器が好きな人、あまり費用をかけず小さな防音室をつくりたい人

5つ目の活用法は、「ホームシアターやシアタールーム呼ばれる映画鑑賞室やオーディオルームとして利用する」です。

プロジェクターやスクリーン、スピーカーを設置することで、映画や音楽を気軽に楽しめる空間になります。
納戸の暗さを、うまく活かせる方法といえます。
本格的なホームシアターやオーディオルームとして使う場合は、防音対策が欠かせません。

防音対策としては

  • 施工時に防音性のあるドアやガラスを選ぶ
  • 壁に吸音シートを貼る
  • 防音マットや防音カーペットを敷く

などの方法が有効です。

ただし、納戸が狭すぎる場合は音が壁や床に反射して綺麗な音を楽しめない可能性があるため、注意が必要です。

▶【ホームシアター・オーディオルームがある間取り】など、自分の理想を叶える方法をチェック

その6.「ホームバー」として活用する!

「ホームバー」として活用する! イメージ

おすすめの人

お酒が好きな人、窓がない納戸がある人

6つ目の活用法は、「お酒を楽しむホームバーとして利用する」です。

1〜2畳ほどあれば、小さなテーブルや椅子を設置することで簡易的なバーを作れます。
ホームバーを作る場合は、間接照明を設置することでおしゃれな雰囲気を演出できます。

お酒を置く場所がある場合は、オープン棚に置いて見えるように収納すると、さらに本格的なホームバーに仕上がります。

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この記事のポイント まとめ

納戸とは何か

納戸(なんど)とは、「居間(居室)」と表記できる建築基準法の条件を満たしていない空間

のことです。

建築基準法では、部屋の面積に応じて採光や換気に必要な窓の大きさが決まっています。

窓がそもそもなかったり、窓の大きさが居間(居室)と定義できる大きさを満たしていなかったりした場合、その部屋は「納戸」という扱いになります。

間取り図における空間の表記方法と定義

間取り図ではNやS、洋室等、様々な表記方法をします。
それぞれの「空間の表記方法」や「定義の違い」について以下で、分かりやすくまとめました。

【空間の表記方法と定義】
表記方法
/呼び方
法律上居間(居室)として
認められるか
表記方法・
呼び方の違い
N/納戸 認められない 表記や呼び方ごとに明確な特徴の違いはない
その空間の使い方や特徴によって表記や呼び方を変えることで、意味を持たせている
S/
サービスルーム
DEN/書斎
F/
フリールーム
M/
マルチルーム
U/
ユーティリティ
スペース
CL/
クローゼット
洋室/洋室 認められる 建築基準法を満たしている

上記の表に書かれている空間は、主に「建築基準法を満たしているかどうか」と、「空間の使い方」によって表記方法や定義が異なります。

納戸の便利な活用方法 6選

納戸の便利な活用方法としては、主に以下の6つが挙げられます。

<納戸の便利な活用方法 6選>
  • ストレージルーム
  • 書斎
  • 趣味スペース
  • 子どもの遊び部屋
  • ホームシアター・オーディオルーム
  • ホームバー

詳しくは「2.納戸の便利な活用方法 6選」をご覧ください。

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