マンション売却でよくある失敗とは?10の失敗事例と対策

マンションを売却する際、「出来る限り失敗は避けたい」「マンション売却の税金や費用で損をしたくない」と考える方も多いでしょう。

本記事では、初めての方でもわかりやすいようマンション売却の流れの時系列にそって、各シーンでしがちな10の失敗例を紹介します。

また、マンション売却における失敗は、以下3つのポイントをおさえておくことで回避することができます。

  • マンション売却全体の流れをおさえる
  • 10の失敗例と対策を把握する
  • 不動産会社選びのポイントを知る

失敗を避けるための具体的な対策も紹介しているので、最後までお読みいただくことで、安心してマンション売却を進められるでしょう。

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1.マンション売却で失敗しない方法は「全体の流れをおさえる」こと

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マンションを売却する際に大切なことは、最初に全体の流れをおさえておくことです。

流れを確認しないで売却を進めてしまうと、早く売却したいばかりに大幅な値下げをしてしまうなど、失敗する可能性があります。

1-1.マンション売却の基本的な流れ

マンション売却の基本的な流れは、以下の通りです。

まずは売却価格を決めるためにマンション査定を行います。このとき、査定は一括査定サービス「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」などを利用して複数社に依頼して比較することが大切です。

複数社の中から仲介を依頼したい不動産会社を決め、媒介契約を結ぶと、売却のための販売活動が始まります。

活動開始から売買契約までにかかる期間は、3ヶ月~6ヶ月が一般的な目安です。

早く買い手が見つかっても、住宅ローン審査に1ヶ月ほどかかるため、売却が完了するまでには最短でも3ヶ月以上はかかるでしょう。ローン審査を無事に通過したら、引き渡しとなります。

また、売却した年の翌年の2月16日~3月15日には確定申告があります。売却益からいくら支払うべきか、控除はできるのか、事前に調べておきましょう。詳しくは「4.マンションを売り出した後の失敗と対策」で後述します。

査定は以下のボタンよりご依頼いただけます。

1-2.焦って売却を進めると損をする可能性がある

早く売却したいと焦るあまり、大幅な値下げ交渉に応じるのは避けたいところです。

売り出し開始から売却完了まで3ヶ月~6ヶ月はかかるとされています。また、マンションの条件や売り出しのタイミングによってはさらにかかる可能性もあります。

焦ると結果的に損をしてしまうため、売却活動期間は余裕を持ったスケジュールを確保しましょう。

2.マンションを売り出す前の失敗例と対策

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売り出し前の失敗には、以下の3つがあります。

  • 事前に売却相場を調べずに査定を依頼した
  • 複数社に査定を依頼しなかった
  • 媒介契約の種類と特徴を知らずに契約した

失敗事例の詳細と対策を解説します。

失敗1.事前に売却相場を調べずに査定を依頼した

査定前に、自分で売却相場を調べておかないと、提示された査定額が妥当かどうかを判断できないため、失敗に繋がりやすくなります。

不動産会社が提示する査定額は、会社ごと独自の査定基準で算出されているため、必ずしも適正とは限りません。しかし、売却相場を把握していなければ「不動産会社の査定額が相場より高いのか安いのか」を見極められません。

安易に査定額が高い不動産会社と契約し、相場よりも明らかに高い価格で売り出せば、買い手が見つからず売却に失敗する可能性があります。

また、買い手が見つからないまま数か月が過ぎると、値下げ交渉に応じざるを得ない状況になるケースもあります。

失敗を防ぐためにも、査定前に相場を調べましょう。

自分で相場を調べるには以下2つの方法があります。

どちらも過去実際に取引されたデータが公開されているので、類似物件の情報からおおよその売却相場を把握することが可能です。

失敗2.複数社に査定を依頼しなかった

1社だけでの査定では、査定額や担当者との相性に問題がないかを判断する基準がないため、失敗につながりやすいです。

「大手だから安心」「地元の不動産会社だから安心」など、イメージだけで1社を選んで査定を依頼するのではなく、査定は複数社に依頼して、結果をもとに1社に絞りましょう。

査定金額だけではなく、査定の対応を通して信頼できる不動産会社か、担当者との相性は良いかなどもチェックしましょう。

複数社へ査定を依頼する際、1件ずつ問い合わせをするのは大きな負担です。「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」は不動産一括査定とあわせて不動産会社の比較もできる便利なサービスです。信頼できる不動産会社選びの一歩として、まずは気軽に活用してみましょう。

失敗3.媒介契約の種類と特徴を知らずに契約した

不動産会社と結ぶ媒介契約は以下のように3つの種類があります。

それぞれのメリット・デメリットを知らずに契約すると、想像していたように売却活動を進められずに失敗する可能性があります。

  一般媒介契約 専任媒介契約 専属専任媒介契約
同時に複数の不動産会社と契約できるか? × ×
自分で買主を見つけてもいいか? ×
契約の有効期間の有無 指定なし(基準は3ヶ月以内) 3ヶ月以内 3ヶ月以内
レインズへの登録義務の有無 なし あり(契約から7日以内) あり(契約から5日以内)

一般媒介契約は複数の不動産会社と契約ができ、買い手がつきやすくなるメリットがあります。一方、他の不動産会社で買い手が見つかれば、契約した不動産会社の利益がなくなるため、あまり熱心に売却活動をしてもらえない可能性があります。

専任媒介契約と専属専任媒介契約は、1社の不動産会社としか契約ができませんが、成約が決まれば確実に仲介手数料を得られることから積極的な売却活動が見込める点がメリットです。

3.マンション売り出し中の失敗例と対策

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マンション売り出し中に起こる可能性がある失敗は、以下の4つがあります。

  • 売り出し価格を低く設定してしまった
  • 住宅ローン返済を考えずに売り出し価格を設定してしまった
  • 内覧前に清掃や事前準備をしないまま案内した
  • 値下げ交渉に対して言われるがまま値下げした

失敗4.売り出し価格を低く設定してしまった

売り出し価格を低く設定すると、早く売却できるかもしれませんが、価格面で損をしてしまいます。

マンション売却では、値下げ交渉を受けるのは珍しいことではありません。

この時、そもそもの売り出し価格を低く設定していると、損をしたり、売却チャンスを逃してしまう可能性があります。

値付けの際は、値下げ交渉を考慮して、売却希望価格よりも1割程度高めに設定するのがおすすめです。

失敗5.住宅ローン返済を考えずに売り出し価格を設定してしまった

売り出し価格を決める際、住宅ローンの残債を考慮せず価格設定してしまうと、ローンが完済できないなどの失敗に陥りやすいです。

住宅ローンがあるマンションを売却する際は、銀行がマンションに設定した抵当権の抹消が必要です。抵当権は住宅ローンを完済しないと抹消できないため、売却価格がローン残債を下回ると物件の引き渡しができません。

売却資金で完済できないとなれば自己資金で補う、あるいは住み替えローンを検討するなどの対策が必要となるため、事前の確認は必須です。

失敗6.内覧前に清掃や事前準備をしないまま案内した

内覧は買い手が購入するかどうかを判断する重要なポイントなので、清掃などの準備をせずに案内すると、購入を断られる可能性が高まります。

マンション購入時の内覧において、室内の清潔感は買主が特に重要視するポイントです。

例えば、生活感の出やすい水回りや玄関などが清掃されていないと、「清潔感がない」印象を与えてしまいます。

また、お部屋に荷物が散乱していると、室内全体が狭く見えてしまうだけでなく、居住スペースも把握しづらくなってしまいます。

キッチンやトイレ、お風呂などの水回りは優先的にきれいに掃除しましょう。汚れがひどい場合は、ハウスクリーニングを依頼するのがおすすめです。

玄関は第一印象を決める場所のため、臭いがこもらないよう風通しをし、靴や荷物などはシューズボックスに収納しましょう。

失敗7.値下げ交渉に対して言われるがまま値下げした

買い手側が少々強引な値下げを提示してくることもあります。売却のチャンスを逃したくないとの思いから、言われるがまま値下げ交渉に応じてしまいそうになるかもしれません。

しかし、根拠のない値下げをすると、さらに値下げを要求される可能性もあるため、安易な値下げは避けましょう。

あらかじめ値引き可能な限度額を決めた上で、交渉を進めながら少しずつ値下げするようにしてください。

また、強引な値下げに対処できるように、「これ以上値下げができない理由」も用意しておきましょう。

4.マンションを売り出した後の失敗と対策

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マンションを売り出した後の失敗例として、以下3つがあります。

  • 住宅ローン残債を下回る価格で売却してしまった
  • 売却費用と税金が想像よりも多くかかった
  • 契約不適合責任を免責にせずに契約を結んでしまった

売り出し後の失敗は、売主が損失を負うリスクもあります。事前の対策で、失敗を避けましょう。

失敗8.住宅ローン残債を下回る価格で売却してしまった

値下げ交渉でどうしても値下げが必要になり、結果的に住宅ローン残債を下回る価格で売却せざるを得ないケースがあります。

売却価格が住宅ローン残債を下回り、ローン預金完済ができない場合は、2つの対策方法があります。

  • 自己資金で補う
  • 住み替えローンの利用

住み替えローンは、住宅ローンを利用している人が対象の融資です。売却した旧居の住宅ローンと新居の住宅ローンを合算して借入することができます。

ただし、住み替えローンの場合は、新居と旧居、両方の住宅ローンを返済していかなければならないため、負担が大きくなります。また、借入金が高額になりやすいため審査も厳しい傾向があります。気になる方は、以下の関連記事を参考にしてください。

住み替えに成功するためのコツやローン・税金の全知識まとめ

失敗9.売却費用と税金が想像よりも多くかかった

マンション売却時には売却費用と税金がかかります。しかし、何がいくら必要なのかを項目ごとにきちんと把握しておかなければ、思いのほかかさむ出費に悩まされかねません。

以下の費用と税金一覧から、マンション売却に必要な諸費用を算出しておきましょう。

■マンション売却にかかる費用と税金
費用・税金 金額の目安
仲介手数料 売却価格×3%+6万円+消費税
印紙税 1万円~6万円程度 ※売却価格により異なる
登録免許税 1~2万円程度 ※司法書士への報酬含む
譲渡所得税 売却利益×所有期間に応じた税率
住宅ローン一括返済手数料 0~3万円程度 ※金融機関により異なる
抵当権抹消費用 1~2万円程度 ※司法書士への報酬含む

仲介手数料は高額となり、売却額に応じて変わります。概算は、不動産会社が出してくれるため事前に確認しておきましょう。売却費用と税金については、以下の関連記事でも詳しくご紹介しています。

土地の購入時にかかる費用・税金のすべて!税金の計算方法や節約のコツは

失敗10.契約不適合責任を免責にせずに契約を結んでしまった

マンションの売却(引き渡し)後に、契約不適合責任を追及されトラブルが起きるケースがあります。

契約不適合責任とは、売買契約の際に申告していない不具合が見つかった場合、売主が負う責任のことです。契約不適合責任は、修繕費などの損害賠償請求、売買契約そのものの解約もあるので注意が必要です。

築年数の経ったマンションであれば、売買契約の際に契約不適合責任を免責できるか、買主との間で確認しておきましょう。

5.マンション売却成功のポイントは「不動産会社選び」

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マンション売却が成功するか失敗するかは、不動産会社選びにかかっているといえます。

不動産会社によっては、少しでも高く売却できるよう販促に力を入れてくれるだけでなく、売却で失敗しないようにさまざまなアドバイスをくれる会社もあります。一方、特に何もせず買い手が来るのを待つ会社もあります。

不動産会社によって、売却活動の進め方や熱量は異なります。

不動産会社選びの失敗を防ぐために、マンション売却額の査定は一括査定サービス「不動産売却 HOME4U(ホームフォーユー)」を利用して複数社へ査定依頼しましょう。

NTTデータグループが運営する不動産一括売却サイト「不動産売却 HOME4U」では、売却予定のマンションのエリア・間取りなどの簡単な情報を入力するだけで、誠実で信頼できる全国2,100 もの不動産会社の中から、マンション売却が得意な会社に最大6社まで査定依頼が可能です。

この記事のポイント

マンションを売り出す前の失敗例と対策

マンションを売り出す前に起こる失敗例と対策は以下の通りです。

  1. 事前に売却相場を調べずに査定を依頼した
  2. 複数社に査定を依頼しなかった
  3. 媒介契約の種類と特徴を知らずに契約した

詳しくは『2.マンションを売り出す前の失敗例と対策』をご覧ください。

マンション売り出し中の失敗例と対策

マンション売り出し中の失敗と対策は以下の通りです。

  • 売り出し価格を低く設定してしまった
  • 住宅ローン返済を考えずに売り出し価格を設定してしまった
  • 内覧前に清掃や事前準備をしないまま案内した
  • 値下げ交渉に対して言われるがまま値下げした

詳しくは『3.マンション売り出し中の失敗例と対策』をご覧ください。

マンションを売り出した後の失敗と対策

マンションを売り出した後の失敗と対策は以下の通りです。

  • 住宅ローン残債を下回る価格で売却してしまった
  • 売却費用と税金が想像よりも多くかかった
  • 契約不適合責任を免責にせずに契約を結んでしまった

詳しくは『4.マンションを売り出した後の失敗と対策』をご覧ください。